若手実力派SANTAの苦悩。「DANCE ALIVE HERO’S 2017」Dewsライターshowgoがレポート!

Category : イベント ,
開催日
2017年 04月 23日
場所
両国国技館
ジャンル
コンテストショーケースバトル

4月23日、大盛況の中、幕を閉じたダンスバトルイベント「DANCE ALIVE HERO’S 2017」。
今年、Dewsでは当日の結果を特設ページにてリアルタイム更新していたが、それとは別に東京、名古屋、九州を拠点に活躍する3名のライターを派遣。
それぞれの目線でダンサーに密着し、表舞台だけではなく、その裏側をメインにレポートを敢行した。
優勝候補とも言われていた実力派SANATAが初戦敗退。
華やかなステージの裏側には様々な苦悩が。東京の学校で講師業をする傍ら、ダンスライターとして飛び回るshowgoが迫る。


Dewsライターを名乗らせていただいているshowgoです。
showgo
今回も、DANCE ALIVE HERO’S 2017に特別に潜入取材させていただき僕が見ることができた舞台裏を皆さんにお届けしたいと思います。

ダンス業界を見ているとキッズだったダンサーが世界で活躍していたり、スタジオも整っていたり、僕が現役で踊っていた時代には考えられないような新しいステップやムーブメントがどんどん出てきますね。今回はそんなムーブメントの最先端にいるダンサーです。

僕のレポート第2回目は名古屋で最前線を走り続けるHOUSEダンサー、DANCE@LIVE KIDS sideでは優勝経験を持ち、ファイナリストとしても常連のSANTA(Alaventa / PINOCCHIO)!

DANCE ALIVE HERO’S 2017ではベテランハウスダンサーHEROに惜しくも一回戦で敗退してしまいましたが、その舞台裏で、どんな心中で彼は勝負に臨んだのか。Dews独占取材でお届けします。

DANCE ALIVE当日、両国国技館の楽屋の奥の方に、入念にストレッチをするSANTAの姿がありました。音を聞きながらステージに対する意識を高めていました。

実は前日予選から会場に顔を見せ、ライバルを視察していた時に挨拶を交わしたのですが、今年は絶対に負けられない、といった気合がビンビン伝わってきました。

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SANTAの初戦の相手はHEROくん。DANCE@LIVEは開催第一回から参戦している大ベテラン。当然優勝を目指すSANTAにとっては、どんなに実績のある相手でも倒さなければなりません。結果を残さなければわざわざ予選を勝ち抜いてこの舞台に上がる意味がない。そんな覚悟の面持ちでいざ、舞台へ上ります。

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HEROくんのハンドウェーブを多用した独自の1stムーブに対し、SANTAも相手をサンプリングしたステップから、複雑なビートアプローチで会場を沸かせ、複雑なフロアムーブへつなげ会場をロックしました。

一方HERO君は2曲目、曲の合間に流れる女性ボーカルの声に合わせグルーブ感あふれるステップで貫録を見せつけ、SANTAが作り出した空気を一変させます。またSANTAも負けじとダイナミックなボディコントロールと難易度の高いステップで畳み掛け、あとは審査員の審美眼のみ。勝敗は僅差で決まるものと思われましたが、結果、HEROくんに軍配が上がりました。

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試合後楽屋の隅で黙ってうつむき、今にも泣きだしそうなSANTAを見つけました。それだけこのBATTLEにかけていたのでしょう。しばらく時間を置き、話を聞くことができました。

showgo : 今日どうだった?
SANTA : 悔しいっすね…。すぐ負けちゃったんで、まだへこんでいます…今回勝たなきゃいけないって賭けてたんで。

showgo : そうだよね。相当練習したりコンディション整えてきただろうからね。
SANTA : 初戦にちゃんと勝てれば大丈夫だなと思っていたんですが。(DANCE ALIVE HERO’Sは)すごく楽しいし、魅力的な舞台だけど、BEST4に入らないと個人的に意味がないから。

確かにSANTAは間違いなく今回の優勝候補の1人でした。

昨年はSDKチャンピオンになるなど、10代にして世界タイトルホルダーとなった正真正銘のスター選手。KIDS sideで優勝した時から、毎年上がってくる動画を見ると全く進化のスピードが停滞していないことがうかがえます。

楽しそうに練習風景をtwitterやinstaにあげたりしてますが、勝つための練習や研究は僕らが考えるレベルをはるかに超えてることだけは想像できます。

それから次回の参加を聞いてみると、「ちょっと考えます」という答えが返ってきました。

「ちょっと自分を少し整えないといけない。来年上京するんで、だから(節目として)今回にかけてました。」

現在彼は19歳。
今年度が終われば、拠点を東京に移すことを既に公言しており、彼の中でも、生まれ育った名古屋にいるうちにアライブという国内最大のバトルイベントでチャンピオンを取りたいという気持ちは強かったのでしょう。

愛する家族に支えられ、
幼少期から血の滲むような努力・練習を重ね、
ここまで着実に自分の力でステップアップしてきたマジメな彼だけに、
家族への、地元への恩返しをこの大舞台でしたかったのでしょう。

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・彼が愛する家族たち(撮影.UC)

姉MIYU、妹MIMIともにハウサーとして各地のバトル・コンテストで活躍しており、
今後は兄弟でのファイナリスト出場も十分に期待できる。

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すべての試合後、SANTAは楽屋でHEROくんと談笑していました。

Dewsコラムニストで、SANTAと同郷であるUC君が帰り際に声をかけた時に、彼から出てきた言葉が、
「すみませんでした。」
だったと教えてくれました。

ほんとに、この歳にして、どれだけのものを背負っているのでしょう。どれだけのプレッシャーと戦っているのだろうと、改めて驚かされます。

覚悟を決めた人間だということがこの短い言葉の中から伝わってきたように感じます。

“名古屋の星”として、DANCE@LIVE KIDS sideでチャンピオンになってから数年が経ち、
今では“日本の星”となり、もはや世界のSANTAとなった彼。これからもまだまだ大きくなることでしょう!

最後に、Dewsを通して応援してくれた人たちへメッセージをいただきました。

SANTA「自分が幅広く活躍できれば、幅広く恩返しができると思っています。ダンスやってレッスンやってバトルにでるだけでなく、いろんな方面に出て行きたいと思ってAlaventaというチームをつくったので、チェックしていただけるとうれしいです」

ダンサーという枠にとどまらない、本当にタレント性の高いダンサーだと感動すら覚えました。いま、ダンス以外にも様々なものを引き寄せる時期にあるインフルエンサーとしてのSANTAの活躍を、これからも応援、支援していきたいと思います!

関連リンク
https://twitter.com/SANTADANCE_
https://www.instagram.com/santadance_/


showgo
showgo
東京の学校で講師業をする傍ら、ダンスライターとして飛び回る企画屋ダンサー。
DA PUMPにあこがれダンスをはじめ、大学時代はイベンターとして福岡大阪東京名古屋を繋ぎ、しばらく現場を離れるも、一度諦めた「愛するダンス業界で活躍する」という夢を、ダンスライターという形で実現。ウェブディレクションや心理学研究の経験を活かし、ダンサーのキャリア形成や、ダンサーをどうプロモーションするかに悩む日々。

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