日本トップクラスの振り付け師が魅せる2.5次元の世界観!「FINAL LEGEND V」レポート

開催日
2017年 05月 05日
場所
浅草公会堂ホール
ジャンル

迫る8/19-20に行われるLegend Tokyo Chapter.7。日本一の振り付け師と振付作品を決める大会に、今年の夏もいっそう暑くなりそうだ。この夏のLegend Tokyoを楽しむため、GWに行われた舞台FINAL LEGENDを振り返っておきたい。
2017.5/5-6にかけて浅草公会堂でFINAL LEGEND Vが行われた。
過去6回行われた日本一のコレオグラファーを決めるLegend Tokyoの、受賞作品の中からセレクトされた作品からなる舞台だ。各コレオグラファーを漫画のキャラクター風に仕立て上げたパンフレットやのぼりなど、まさに2.5次元を意識した演出が目立った。
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2.5次元とは、漫画やアニメやゲームのキャラクターを人間が演じる舞台のこと。ここ数年、漫画作品のミュージカル化などが話題を呼び盛り上がっているが、広い意味で言えば宝塚などの舞台演目もその中に含まれるかもしれない。もはや日本伝統芸能の舞台と言ってよいだろう。
今回のFINAL LEGENDでは、その2.5次元をダンスと映像で表現することを試みた。司会進行のお笑い芸人、マンボウやしろと黒子による掛け合いも、まるでファンタジーやアニメの世界にいるような非日常の世界を演出していた。01-00029
各作品のコレオグラファーが登場する豪華なオープニングから、名古屋で活躍するKANAMI(Romp)による百人一首漫画「ちはやふる」をオマージュした作品がつづき、カルタの小道具を使用したパワフルな舞台で一気に観客をダンスの世界に引き込んだ。0102-00061
マンボウやしろのインタビューに対しKUJIMEが「2.5次元はディズニーのパレードのようなファンタジーの世界」と表現した通り、通常のストリートダンスでは見られないファンタジーな世界観の作品が続いていく。
Anri作品に大貫勇輔、akane作品にかぐつち、KUJIME作品に三味線奏者の浅野祥と、日本を代表する豪華なゲストアーティストたちがコレオグラフ作品にコラボ参加することにより大幅にバージョンアップした作品が展開された。0103-00085 0105-00041
一部の目玉はDAZZLEによる「大東京帝国」の再演。大友克洋監督の名作アニメAKIRAの楽曲で、独特な世界観のダンスを披露した。実は15年以上前にテレビ番組RAVE2001にて、DAZZLEはこの楽曲の一部を使い踊ったことがある。手で印を結ぶようなその振り付けは視聴者に鮮烈にDAZZLE STYLEを印象付けた。Legend Tokyo Chapter.2のゲスト作品として完成させたこの作品は、ファンにもDAZZLEにとっても思い入れの深い作品である。0109-00007
また、一部のラストには舞台で芸術監督を務めたAKIHITO率いるENcounter ENgraversとゲストのかぐつち、大貫勇輔、浅野祥がコラボし、光る小道具を用いて千本桜に合わせてのダイナミックなショーをみせつけた。0110-00025 0110-00023 0110-00021 0110-00022 0110-00027
2部の頭を飾るのはそのままENcounter ENgravers。審査員の満場一致でLegend Tokyo Chapter.6を審査員満場一致で優勝した話題の作品を再演。声や音をサンプリングしたオノマトペだけでつくった音楽で様々な場面やダンスを表現し、その革新性に会場は息を呑んだ。音が文字としてそのままスクリーンに映し出される演出も斬新であった。0201-00019 0201-00034
次に出てきたjaywalkerのZoo-Zoo作品「ズニクロ」では、マンボウやしろもまきこみ、特徴的なルーティーンを多用した独自の世界を見せつけ、会場をも巻き込んだ亜空間なステージとなった。0202-00070
魅惑的な作品が続く中、MIWA作品では布や傘などの小道具を見事に使った七夕をモチーフにした演出が目を引いた。彦星役に大貫勇輔が出演し、そのダイナミックな身体能力をつかったダンスと演出は、舞台でしか見ることのできないダンスのそのよさを見事に印象付けた。0204-00015
2部最後にはマンボウやしろと面白い掛け合いを行っていた黒幕の正体が梅棒の今人ということが発覚する。そして最後の作品は生きる2.5次元、梅棒による人気作品「駅、人、愛、無限大」であった。一曲使いの作品の中に笑い、切なさ、温かさ、ドラマを見事に詰め込んだ作品で、会場は一体化した。0207-00003 0207-00077
こうしたダンスによる舞台、振付のレベルもこの数年、レジェンドの後押しがあり、確実に世界に輸出できるレベルに到達した。会場の客は日本人ばかりであったが、海外観光客の聖地浅草で行われた舞台は、海外から客がこれを目当てに来てもおかしくないレベルであった。
Dewsは特別にGuest ChoreographerであったDAZZLEの長谷川達也にコメントをもらうことができた。今回のFINAL LEGENDについての感想と次回のLegend Tokyoについての意気込みについて尋ねてみた。dazzle legend
長谷川
「エンターテイメントとしてレベルが高くなっているのを感じます。ダンサーがダンサーへ作品を創っていた時代からより広くお客さんを楽しませようとしていると思います。次回、夏のLegend Tokyoでは新作を出します。今回、僕たちもLegend Tokyoと同じようにオーディションをして出演者を集めて作品をつくるのですが、2nd Legendの梅棒さんや4th LegendのMemorable Momentさんも同じように出すらしいので、出演者と同じ気持ちで負けないように頑張りたいですね。」

DAZZLEは今夏のLegend Tokyoへの出演だけでなく、都内の秘密の場所を貸し切って、舞台を越えた新たな試み「Touch the Dark」を行うと発表している。舞台ダンスの先駆者たちが、ダンスを皮切りにこれからどういう世界を提供していくのか、目が離せない。
また、フリーマガジンSDMでもFINAL LEGENDに関する詳細なレポートや独自の特集が行われており、夏のダンスイベントをさらに楽しむための前情報が満載だ。SDMはこうしたイベントの開催だけではなく次世代のダンス・エンターテナー育成なども積極的に行っている。
ウェブでも読めるためバックナンバーを含めSDMをぜひチェックしてほしい。
http://streetdance-m.com/ebook/
そして8/19.20に東京国際フォーラムで行われるLegend Tokyoはすでにチケットも販売中。オープニングの出演ダンサーも現在募集中だ
http://legend-tokyo.com/7/
2018年にはFINAL LEGENDが3都市で公演されることが決定している。8月末までに「殿堂入りに相応しい!!」ダンスナンバー作品に投票すると抽選でSDMへの推薦コメント掲載や舞台本番へのペアご招待などが当たるキャンペーンを行っている。こちらもぜひ投票したい。
http://legend-tokyo.com/final/

写真提供 株式会社ジャスト・ビー