”各々がいろいろ新しいことやっていけば、日本は面白くなる” 少人数ならではの舞台「ONOONO」レポート&インタビュー

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全国青春ダンスカップ By GENERATIONS高校TV_シングル

開催日
2017年 09月 16日
場所
ANAGRA(半蔵門)
時間
OPEN : 昼の部13:00〜、夜の部18:00〜 / CLOSE :
料金
2000円(1500円+1D)
ジャンル

9月16日(土) / 9月17日(日)振付にとらわれない表現を目指し、ダンス公演プロジェクト「ONOONO」による第1回公演「UNTITLED.」が行われた。一日2公演で計4回の公演となった。POPPINを主体とするダンス、芝居、マイムなどを駆使した7つのオムニバス形式の作品が上演された。

半蔵門駅から徒歩1分、国立劇場のそばにある少し不思議な形のステージ、ANAGRA TOKYOで舞台は行われた。これから踊るはずのダンサーが、声を出して客席に話しかけ舞台は進行していく。スローモーションで日常を表現しようといったショートコントのような演目や、スマホのライトを使った演出の演目、セリフをベースに進行していく演目。ダンスを見せるのでなく、人を喜ばせるためにダンス「も」使っているといった解釈がしっくりくるものだった。

特に最後の作品、通りすがりの神様が話しかけてくれた、という小林新の一人芝居から始まる物語は、ストーリー性、メッセージ性、POPPIN主体のダンサーたちだからこそできる表現としての実験性の面白さを含め、従来の舞台とは少し違うオリジナリティを見せていた。観客もその不思議な雰囲気と節々に入る笑いどころに終始笑顔を浮かべていた。

裏方としてデザイン・映像に板垣 勇太ことLEGO BLACKのYUTA、ウェブ制作や当日スタッフとしてTripLexの大地。などクリエイティブをしながら一線で活躍するダンサーたちも参加。4回公演で定員を超える131名の動員数となったという。

全4回のうち一回目の舞台後、メンバーにインタビューを行った。少人数スタッフで社会人メンバーもいる中、どうやって舞台を作っていったのかを語ってくれた。

(写真左から 左からリチャード、アラタ、Kittyhawk Yoshi、So-kI☆)

STAFF
今日ホント面白かったです。素敵な舞台をありがとうございます。
まずは出演者の自己紹介をおねがいします。

アラタ
アラタこと小林新です(以下アラタ)。今回の発起人(演出)です。発起しました(笑)。
普段はBlueBirdStoryやSo-Baというニッチなチームでやってます(笑)。

So-kI☆
新谷颯起ことSo-kI☆と申します(以下So-kI☆)。Nicol.CrossenceやTripLexというチームでやってます。あとZETTONEも。
JOELAというPOPのイベントのオーガナイズや13月(うるうづき)の風物詩という舞台の企画運営などもやっています。

アラタ
そういわれるといろいろやってるね(笑)。

リチャード
伊勢昌太郎です。リチャードと呼ばれています(以下リチャード)。So-kI☆君と同じでTripLexってチームで学生時代からやってます。今は会社員やりながらこういう感じで参加させてもらってます。練習も会社の仕事が終わって20時から合流してます。

アラタ
ここの二人はスタッフ(大地。)と一緒にGATSBY DANCE COMPETITONで日本代表になってます。

Yoshi
金子佳史です。キティホーク Yoshiです(以下Yoshi)。正確にはkittyhawkYoshi宇宙といいます。

全員
単語が全部おかしい(笑)。

STAFF
どこからその名前がきたんですか(笑)?

Yoshi
Kittyhawkというチームを昔やっていまして。あと、僕の中で一番大きな存在が「宇宙」というところからきてます(笑)。
普段は川崎市の歯科医院で仕事してて、副院長をやっています。

STAFF
独特の世界観ですね(笑)。

アラタ
普段は凄腕の歯医者さんです(笑)。

STAFF
それぞれダンスのキャリアは長いんですか?

アラタ
そうですね、全員はじめたのは高校生からとかです。僕とSo-kI☆とリチャードが今年25歳になる同い年で、yoshiさんが30歳で。30だったんだーって毎回思うんですよね(笑)。 キッズのころは野球少年でしたが、カッコつけたいモテたい的な下心からダンス始めました(笑)。

STAFF
この舞台をやろうと思ってからどのように進めていったんですか?

アラタ
準備期間が4か月くらいですかね。最初から漠然とこういうことをするというのは描いてはいなかったんです。
もともと、舞台として一つなにか作りたいという想いがあって、それを考えたときに僕(ら)にできることってなにかな?と考えて、ダンスと、僕だったらお芝居とか。それからこういうのつくるときにこういう人いたらいいな、と思って声かけて…。

声かけた人に共通して言えるのはダンス以外に何かある人なんです。ダンスはもちろんうまいんですけど、ダンス以外にも面白いものを持っていて、それがダンスに影響を与えている、それがダンスを面白くしている人、ですね。
なので練習してるうちに今日やった演目以外にもやりたいことがたくさん出てきて、2回、3回、~125回とかやりたいですね(笑)。

STAFF
桁が増えましたね(笑)。会社員もいるとのことですが、練習はどれくらいの頻度で?

アラタ
木曜日と日曜日ですね。休みがみんな不定期なので間取ってやってましたね。

STAFF
練習やっていく上で挫折とか滞り(とどこおり)とかはありましたか?

アラタ
滞りはしょっちゅうですね。前回やった内容が次の練習ではなしになるということは結構ありました。何回も作って没、創って没、ギリギリまで繰り返してやってました。ある程度できたものは良いんじゃないかなと思ってますし、お客さんにどう映ったかな、というのをこの後アンケート見てさらに変えていくつもりです。

STAFF
この後も改良される可能性があるんですね。

アラタ
そうですね。ほんとにみんなが対応力適応力が高くてすごいんですよ。

Yoshi
良くなるってわかってるからね。

アラタ
…カッケーなあ!

一同爆笑

STAFF
高校の頃から一緒のメンバーもいるとのことで、一緒に練習してみてお互いの印象についてはどうでした?

Yoshi
彼(アラタ)がすごいなと。後半彼の一人劇が始まるんですけど、魅せ方が本当に引き込まれるし、何でもできちゃうよね。

STAFF
アレはすごかったですね。椅子に座って右向いた時と左向いたときで違う人を演じる一人二役。落語のセオリーだなと思ったんですが、落語でもやってたんですか?

アラタ
落語はやってないです(笑)。

リチャード
でもなんでもできるよね。

So-kI☆
イベントでもMCとしてしゃべれるので、なにかトラブルがあってつなげてくれって言われたらすぐ(話を)つなげてくれる。つなげたがりなところあります(笑)。

STAFF
観客ともコミュニケーションを取ってやってましたもんね。舞台中、スマホのライトを使った演目の前に「スマホをマナーモードにしてください、とアナウンスするのを忘れていた」というセリフがありましたがあれはわざとですか?

アラタ
あれはわざとです(笑)。この広さの舞台なのでお客さんとコミュニケーションを取りたいなと。それから、一方的に上から下に見せる舞台じゃなくてお互いに(お客さんとダンサーが)やり取りしながらやりたいというのもコンセプトにしてました。

STAFF
なるほど。規模も含めて独特の空気感というか、小箱でのお笑いやコンテンポラリーのショーを見てる感覚でした。劇場ともクラブやライブハウスとも違いましたよね。

アラタ
下北沢を少し意識しました(笑) 。この舞台(ANAGRA TOKYO)はもともとギャラリーなんです。友達が絵をかいていて、たまにライブなんかもしてて。ここでダンスやったら面白いんじゃないかなと思って声を掛けたらオーナーさんがポンと承諾してくれて。

STAFF
壁にハンガーフックがかかってますが、これは元からですか?

アラタ
これも演出のためにつけたいと言ったら快諾してくれました。本当に何でも後押ししてくれる場所なんです。


STAFF
次にやりたいことはありますか?

アラタ
次はメンバーを増やすかもしれません。少人数でやるコンセプトなんでそんなには増えませんが、声かける人は決めてるので。
舞台は軸にしていきたいし、それに付随して映像なども織り込んでいく予定です。ですが映像だと家の中だったり電車の中だったり見る場所がばらけちゃうんで、なるべく足を運んでみてもらえる生の舞台でやっていきたいなと。次はもう少し箱を大きくします。でもここにも帰ってきて、ここでしかできないことを大事にしていきたいんです。

STAFF
なるほど楽しみですね。最後に一言ずついただいてよいですか?

yoshi
アラタが言ったように、ダンスの面だけじゃなくて僕は仕事にも力を注いでてそれも全部含めて魅力を見せれたらと思ってます。ダンスだけやってる人よりいろいろやってるダンサーが好きなのでそういう風になれたらと思ってやってます。

So-kI☆
いろいろクラブとかでショーもやってきたんですけど、バトルしたりショーしたりにいい意味で飽きてきたところがあって、今回誘ってもらって、こういうところで何ができるんだろうといまだにワクワクが続いています、誘ってくれてありがとうございます!!

アラタ
いえいえこちらこそ!

一同爆笑

リチャード
僕も仕事しながら平日夜遅くきて作品の練習に参加して。学生時代と比べてこの2、3年間はダンスを、自分がやりたいようにリラックスしてやるものだったんですが、今回改めてお金もらって表現する、となったうえで、この人(アラタ)に自分の新しい面を引き出してもらえたのかな、と思ってます。
僕らだけじゃなくいろんな人がいろいろ新しいことを模索してどんどんやっていけば、日本は面白くなるんじゃないかなと思っています。ONOONOが。

アラタ
ダンスというとどうしても集団行動がイメージになってしまったり、コンテストというのが苦手というのがもともとありました。そこに対しコンテストだけじゃなく、いろんな人に、それこそダンスというものを知らない人にも見てもらいたいなというのがありました。
そして僕が見てもらいたい人を紹介したい、おすすめの映画を勧めるように、このダンサーさん面白いんで見てください、というのを基盤として「ONOONO」をつくりました。なので僕の中ではもっとたくさん紹介したい人たちはいるし、ダンスってこんなに面白いんですよ、って伝えていくのをこれからも続けていきたい。ダンスというより舞台芸術として捉えていろんなことをやっていきたいと思っています。今日はありがとうございました。


今回の舞台は、スタッフを含め10名弱という少人数。天井につるされたミラーボールにスタッフがペンライトを当てて照明演出を行うなど、手作りな一面も見ることができた。にもかかわらず、しっかりとした音響・照明演出が行われ、アイデアと試行錯誤で面白い舞台をつくりダンサー以外の観客にも届けることができる、という意味でダンス業界に可能性を感じるものであった。今後彼等のように珍しい場所での小規模の舞台をはじめるダンサーたちが増え、創発が起きていくことを期待したい。

onoono公式ページ
ANAGRA WEB
So-kI☆ Twitter
リチャード Twitter
kittyhawkYoshi宇宙 Twitter
アラタ Twitter

https://twitter.com/YUTA404
https://twitter.com/daigaloo
https://twitter.com/ONOONO916917

ONOONOによるダンス公演プロジェクト「ONOONO」第1回公演は9月16日・17日開催

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