米話題の「This Is America」のパロディ「This Is Japan」が物議を醸し炎上する事態に

アメリカの銃社会、差別社会を痛烈に描いた風刺的内容と強烈ミュージックビデオで話題の楽曲「This Is America」。 同楽曲の日本版パロディとなる動画「This Is Japan」が物議を醸し、炎上する事態となっている。

アメリカで話題の楽曲「This Is America」とは

チャイルディッシュ・ガンビーノのステージネームで活動するラッパー兼俳優のドナルド・グローヴァー(Childish Gambino)による楽曲「This is America」。

同楽曲は、アメリカの銃社会、差別社会を痛烈に描いた風刺的楽曲で、銃乱射事件や黒人への暴行事件を彷彿とさせるシーンが盛り込まれた強烈なミュージックビデオは、1ヶ月で2億回を超える大反響を呼んだ。

日本版パロディの「This Is Japan」が炎上

海外バトルにおいて数々のタイトルを獲得し、日本を代表する若きカリスマハウスダンサーが集ったダンスクルーAlaventa。
これまでに数々のダンス動画作品をアップし、SNS上でもダンスファンを楽しませてきた彼らが「This Is Japan」と題し、日本版パロディを投稿した。


※現在は削除済み

そんな「This Is America」の日本版となる「This Is Japan」は、「おもてなし」、「インスタ映え」、「マジ卍」などのワードが登場し、風刺的な要素は特になく、「ピースで温かい国」を表現した内容に。
本家のメッセージとは大きく方向性が異なってしまった内容にSNS上では物議を醸し、炎上する事態となってしまった。

ハッピーな表現も意図を汲まないと炎上する

日本は、ここ最近でも話題なパワハラ、セクハラをはじめ、教育現場でのいじめ、貧困格差など様々な社会問題を抱えている。
そんな数々の問題を抱えている中で、流行ワードだけを取り上げて、“This Is Japan(これが日本)”と打ち出してしまっているというのが、炎上の火種となったのだ。
ハッピーな精神で、人々を楽しませるために出した作品が、まさかの事態となってしまった。

今回の件に限らず、こういった状況になると、批判したがりな方々が集中砲火するのをよく目にするが、作品を打ち出すことは自由だし、“彼らが思った楽しい日本”を表現するのは、全くもって悪いことではない。
しかし、楽曲の意図やメッセージを汲み取らないと楽曲のファンや共感者からは納得してもらえないのも事実である。
よくキッズのダンスイベントやコンテストで使用する楽曲が、俗に言う“Fワード”や“ダーティワード”が入っているのを指摘する声を聞くが、それもまさに同じで、音楽で踊る以上は、ビートやメロディの雰囲気だけでなく、その音楽が何を表現しているのかまでを掘り下げることは、とても大切なのである。
もちろん“ダンサーによっては歌詞を見ないと振り付けを作る気にならない”という方もいるほど歌詞や意味を重要視ダンサーはたくさん存在するし、逆に内容を気にしすぎても制限されてしまうというのもあり、そのへんは難しいところでもある。

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