「人生が変わった」登美丘高校ダンス部でバブリーダンスを生んだakaneが今思うこと

2017年大ブームを巻き起こした登美丘高校ダンス部のバブリーダンス。 このダンスの生みの親でもあるakaneにバブリーダンスブームの直後にインタビューを行った。 彼女の目には、バブリーダンスブームはどう写っていたのか?

高校生ダンス部の全国大会「ダンススタジアム」にて二連覇を果たし、昨年は惜しくも準優勝となったものの、「荻野目洋子 / ダンシングヒーロー」でお笑い芸人平野ノラのネタを混ぜたパフォーマンス動画は、その後、ネット上で爆発的な拡散をみせ、本人とのコラボ、Mステ、レコード大賞、紅白歌合戦とダンスシーンの枠を超えて怒涛の活躍劇をみせた。

http://dews365.com/news/tomioka-matome.html

おそらく2017年最も有名になったダンスであり、ダンスシーン出身の彼女らがその枠を超えて活躍をみせた一連の展開は、シーンとしても新たな可能性を感じさせる出来事となった。
今回Dewsでは、8月にもインタビューさせていただいた大阪府立登美丘高等学校ダンス部の振り付け、構成を手がけコーチを務めるakane(アカネキカク)に再度インタビューを行った。

怒涛の活躍を経て彼女が思うこととは?登美丘高校、ダンサーakaneの今後の展開はいかなるものか。
今最も熱い彼女の近況に迫る。

怒涛の活躍をみせた2017年


STAFF
前回のインタビューから約5ヶ月、昨年は、あげたらきりがないほど怒涛の活躍をみせていましたが、1年を振り返って、率直な感想をお願いします。

akane
もう、本当に驚きです。驚きでしかない年末でした。
年間を通しては、映像作品を沢山の人に見てもらえたでのはないかと思います。
大会に関しても、優勝したいという気持ちももちろんありましたけど、今までやってきたもの以上にエンターテイメントを重視したからこそ、優勝はできなかったものの普段ダンスにあまり興味無い方、ダンス部とかを知らない沢山の方に反応をいただけてとても嬉しいです。

STAFF
間違いないですよね。本当に怒涛でしたし間違いなく2017年話題を作ったダンスだったと思います。
そんな中で、特に思い出深い出来事やインパクトが強かったことはなんですか?

akane
そうですね。作品で音楽を使わせていただいている荻野目洋子さんご本人、声を使わせていただいている平野ノラさんと、共演出来たというのは本当にすごいことだったなと思います。
荻野目洋子さんがもし現役を引退されていたらこんな状況になることはなかったし、注目してもらえることもなかったと思います。
平野ノラさんもものすごい人気ある芸人さんなので、本当に皆さんの力をお借りてこうやって作品を作れていろんな人に見てもらえたと思うので、奇跡のコラボレーションをさせていただいたことが印象的で、感謝の気持ちでいっぱいです。

STAFF
そうですよね。まさに前代未聞でした。
ダンサーとしての新たな道筋を作れたのではないかと思います。
皆さんの情熱と、作品のセンスが高かったからこそですね。
逆に苦労したことや大変だったことはなんですか?

akane
自分が元々作っていた作品からどんどんブラッシュアップしていかないといけない状況で、しかも短期間で作っていくことがすごく大変でした。
けどそれに対してテレビの演出の方からも「じゃあ次こんなことしてみたらどう?」とか沢山の意見やアドバイスを頂いて、視聴者やお客さんを飽きさせないようにより進化した「ダンシング・ヒーロー」であったりとか「バブリーダンス」っていうものみせることが出来て、すごく勉強になりました。
あとはやっぱり生徒たちも普通の高校生です。ただ一般の高校生がプロでもなかなか立てないステージに立つということは、とても大変だったと思いますが、本当にいい経験でした。
3年生の受験メンバーも出れなかった子が多いので、1、2年生がメインで、来年再来年とチャンスがあるメンバーがあの舞台を経験出来たことは部活としても良かったんじゃないかと思います。

以前もインタビューしていただいた際に言ったとおり、元々は課題が沢山あるチームだったので、今回の出来事を経験させてもらったことで、きっとチームとしてもダンス部としても、演者としてもプラスになることばっかりでした。
大会までにクリアできなかったこともきっと今なら出来てるかもしれないです。

STAFF
ダンスはもちろん、人間としても成長ということですね。

akane
そうだと思います。口では感謝と言ってますけど、実際にどうやって感謝の気持ちを伝えるかという事を考えた時に、一回一回を大切に気合いを入れてパフォーマンスする事だと思いました。チームとしても、私自身も素敵な経験をさせてもらえたなと思います。

STAFF
そうですよね。生徒はもちろんのこと、akaneさんにとっても初めての経験ですもんね。

akane
はい。
あれだけの沢山の人に自分の作品を見てもらうことは、多くの振付師、ダンサーが夢見ていることですので、振付師としては感無量です。
忘年会、新年会などでも沢山踊ってもらえて、日本で愛される作品になれたのかぁと思います。そんな作品を生み出すことができて、一つの自信になりました。
正直、宝くじに当たること並みに凄くないですか(笑)!?

STAFF
間違いないです!本当にそのくらいの喜びはありますよね(笑)。

akane
メンバーも含めてみんなの人生が変わっただろうなって思いますね。
メディアでもご紹介いただいていましたが、うちのキャプテンも芸能界に入れるきっかけになったでしょうし、それだけじゃなく、他の生徒たちもテレビの業界に興味を持ったりだとか、舞台の裏方が興味出てきたりだとか、そういうメンバーも増えているので、この経験が皆の人生を変えたなって思います。

STAFF
紅白出場は、一生の思い出ですよね。

akane
はい。バックダンサーっていうよりちゃんとダンス部として名前が出て、ダンサーとしてチームとして認められてるっていう事が、本当にすごいことだなって改めて思いますね。

現在の心境や状況

STAFF
そこまで反響があって現在はどのような状況なんですか。

akane
そうですね。
登美丘高校ダンス部として、思ってもみないお話しが次から次へと来ています。
先日も映画「グレイテスト・ショーマン」の日本PR大使としてプロモーションビデオに出演させていただきました。

バブリーダンスの次はハリウッドミュージカル!?登美丘高校ダンス部が映画「グレイテスト・ショーマン」の日本PR大使に

STAFF
あれは驚きました。まだまだ引っ張りだこだなーと(笑)。
メンバーは1、2年生のみですか?

akane
はい。1、2年生だけの72人で作りました。

STAFF
年末が怒涛過ぎたので、新作を作っているタイミングがどこにあったんだろうと驚きました。
バブリーダンスもまだまだブッキングがくるんじゃないですか?

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