「自分がダンスをやめる時」 ソロDVDリリースを記念してDA PUMP KENZOをインタビュー

STAFF
確かにいちダンサーだけでは中々難しいかもしれません。
両方やってきたからこそですもんね。

KENZO
この作品を見て頂いてKENZOという人物を知って頂けるかなと思いました。

STAFF
その想いが「MY NAME IS KENZO」というタイトルに表れてますもんね。
今回ニューヨーク・ラスベガス・ローマ・ヴェネツィア・セドナ・ハワイ・香港などで撮影を行ったと聞きましたが、各国には、撮影のために行ったんですか?

KENZO
そうですね。

STAFF
海外撮影での思い出だったりはありますか?

KENZO
撮影での思い出・・・あ!靴盗まれました(笑)。

STAFF
だいぶアクシデントですね(笑)。
それはどこでですか?

KENZO
ニューヨーク。
撮影してて、スタッフとかもいたんですけど、パって気づいたら、スニーカーがなくなっていて。
嘘でしょー!みたいになりました。

STAFF
それ、本番用ですか?

KENZO
いや、私服ですが、買って3日くらいの新品同様のものでした。
ヴァンズ(VANS)のスニーカーを盗まれたんですが、実はその横隣りにルイヴィトンのクリストファーというカバンもあったんですよ。そっちは盗まれなくて(笑)。
ニューヨーカーは靴好きだなって思いました。

STAFF
高価なものよりスニーカーが魅力だったのですかね(笑)。
いきなり大変なエピソードですね。

KENZO
もう、いっぱいアクシデントありますよ。ハワイとかで、ホテルのカウンターにいってチェックインするときに、鍵がなくて、自分の名前でそのカメラマンが入ろうとしてた、「おまえおかしくないか」みたいにとらえられて警察を呼び出されたりとか。
イタリアで、フライトが2時間前にチェックインなのに3時間前まで撮影して、出国ギリギリだったりとか。

STAFF
海外ならではですよね。
色々な国に行っている時点でこだわりを感じますが、とくに何にこだわりましたか?

KENZO
その国のランドマーク的な場所では撮っているというか。この国はこの場所だなという風景で撮れたっていうのが、大きいかと思います。

やっぱりなぜ海外に行ったかっていうのがあって、その国であったりとか、ダンス、その国で出会ったダンスもそうですけど、人だったりとか、それで、インスピレーションうけて作り出したものが多いんですね。特にALMAのHIROさん始め、KUROMAさん、TAKEOさん、韓国のKhan、Poppin JJ、中国のPaco、Randy、locking J、EVO、ディンチャン、ポルトガルのMAX、シンガポールのミッシェル、アメリカのカイスター、台湾のヤオパイ、香港のトラビス、今までの日本代表の共に戦ったメンバーには感謝をしています。

じゃあどこの国がいちばんよかった?とか聞かれたりもするんです。いろんな人にインタビューとかでも聞かれるんですけど、その時に、自分が思うことがあって、その国が好きになるんじゃなくて、その国の人にどういう、ケアだったりとか、人のやさしさに触れた時に、はじめてその国を好きになるというか。
観光地を見てすごいなあと思うんですけど、一番大切なのは人じゃないかなっていうのを感じました。

だから、人に影響受けたものをコンセプトの中に入ってますし、その国に行ったことで感じ取ったもの。
それが自分のダンスっていうか、ダンサーKENZOを形成してくれたものでもあるので、日本のわびさびが好きだなとかアメリカのダイナミックさだったりが好きだなとか、自然の中で踊ってる感じいいなっていう、すべてそのイメージが、作品全体を作り上げてくれました。

STAFF
国を決めてから作品を考えるのか、作品を決めてから国を决めるのか、どちらでしたか?

KENZO
いろんな発想ですね。作り方としてこの国で作品を撮ってみたいから、こういう場所で撮ってみたいから、じゃあこの曲合うんじゃないかっていう合わせ方もあります。例えば西内まりやさんから「Save me」という楽曲をご提供いただいたときに、この曲を連想させる場所だったりとか、ここの場所で踊りたいなっていうのが湧いてきて、だったらハワイの海で踊りたいこういうロケーションがいいなっていうのが出てきたりとかしました。
三味線の柴田さんとの作品も三味線の音色と自分のダンスを見せたいときに、やっぱり日本っていうキーワードを外せないし、静と動の中でやりたいって、だから日本という伝統な場所と黒ホリでやって、静粛した中での美学を撮りたいと思ったり。

STAFF
一個一個それを考えていってるんですね。

KENZO
そうですね。逆にSHUFFLE!!の作品は自分のライフスタイルっていうか、普段はダンス以外の部分もシェアしてるんですよ。だから、それを作品に撮りたくて前半はただただメンバーで楽しくしているのを撮っているだけです。

STAFF
SHUFFLE!!ほんと仲がいい印象があります。

KENZO
自分の恩義あるDA PUMP,ALL GOOD FUNK,SHUFFLE!!をレベゼンしたりっていうのがあって、自分がソロの作品もあるけど、やっぱりここの部分っていうのは外せないですね。自分の育った環境を見せたいのでラインナップにはこだわりました。SHUFFLE!!以外にもみんながいないと、今の自分もいないですし、こんなDVDも出せてないです。

STAFF
感謝の気持ちも篭っているんですね。
しかしこのクオリティの作品を12本は相当大変だったんじゃないですか?

KENZO
無茶苦茶疲れましたね。去年1年間、他の仕事もある中で、撮影もあわせて全部で7か国14都市ぐらい行ったんですよ。
あとで計算したら東京に116日いなくて、それって4か月いなかったことになるんですよね。3分の1。単身赴任じゃんみたいな(笑)。

関連記事