「めちゃイケ」放送後「(RE)PLAY」のMVが再熱!SHOTAが語るMVに秘められたこだわりとは?

「めちゃイケ」の『岡村オファーシリーズ』に出演しさらなる話題となっているダンスヴォーカルアーティスト三浦大知の「(RE)PLAY」についてのこだわりをDMダンサーのSHOTAが語る。

フジテレビ系全国ネット「めちゃイケ」の『岡村オファーシリーズ』に出演しさらなる話題となっているダンスヴォーカルアーティスト三浦大知。
三浦と岡村がダンスコラボを行った曲でもある「(RE)PLAY」のミュージックビデオは放送後さらに注目を集め、急上昇で再生回数を伸ばしているようだ。
そんな「(RE)PLAY」のダンスには、ダンサーならではのこだわりが随所に隠されているという。
今回、Dewsでは、三浦大知のダンサーディレクションを務めるSHOTAに「(RE)PLAY」のダンスのこだわりについて伺った。

STAFF
これ以上にないほどに豪華なキャストですが、そもそも「(RE)PLAY」のコンセプトは??

SHOTA
「(RE)PLAY」は、昨年開催されたブレイクダンスの世界大会「Red Bull Bc One World Final 2016」の主題歌でもあるのですが、Red Bullがピックアップしたダンサーと大知で演者を決めました。
それからどのようなMVにするかを本人と相談したのですが、これだけレジェンドダンサーがいる中で、ソロカットをインサートで入れるのはもったいないし、かといってバトル風のシーンはどこかでみたことがある。という話の中で、それぞれのダンサーを活かして、参加ダンサーへのリスペクトが伝わる内容にしたく、それらを踏まえた上でさらに大知の強みであるダンスを全面的に打ち出せるRed Bullとのコラボ作品に出来たらいいなと考え、三浦大知にしかできない表現の仕方で構成していきました。
楽曲のテーマ通り、何度もリプレイしてみたくなるようなMVにしたかったので、この豪華な組み合わせでクオリティ面でも圧倒できるような作品にしたかったんです。
また、大知自身、今回の参加ダンサーが本当にすごい方たちばかりなのをよく知っていたので、彼らに敬意をはらった内容で構成しました。
『REPLAY』、再生する再演するという意味と『RESPECT』、リスペクトの意味も込めています。

STAFF
確かにダンサーへのリスペクトをものすごく感じました。
実際にはどのように作っていったんでしょうか?

SHOTA
一番最初に思いついたのは、最後のシーン。
合わせはもちろんのこと、ソロがとにかくすごいダンサー達なので、冒頭でも言いましたが、ソロカットを少しずつ入れても意味がないのでソロをピックアップしたくて、さらに一回じゃ見切れないよう何度もリプレイしてみてもらるように一斉にソロを踊るという方法を取りました。
元々、大知が最初のシーンに戻るというイメージを持っていたので、ラストが決まった時点で最初とラストのイメージが決まったんです。

STAFF
なるほど。確かにアーティストのMVでは一斉にソロは珍しいかもしれません。
そこから各セクションを決めていくと。

SHOTA
そうです。
どこの音で、どのダンスを踊るかを楽曲を聞きながらパートと展開ではめ込んでいきました。

STAFF
各セクションにダンサーならではのこだわりがあると聞きましたが、セクションごとに解説いただきたいです。

ブレイキン


ブレイキンはやっぱり『バトル』のイメージが強いので、ブレイキンのクルーバトルなどでよくみる[ルーティン→絡み→ソロ出し]のようなものを再現できたらと思いました。

実際にTAISUKEがバトルでやっているものをみて、その意図を伝え、TAISUKEに作ってもらいました。

サビ


DMダンサー、『コレオグラフ』が強みなので、元々あった振り付けをさらに活かすために大知本人に構成を複雑にしてもらいました。
あとはさらにシンクロ率を高くして、サビとして見ごたえのあるものにしてくれました。

ロック


ダンサーならわかると思いますが、ロックはソロを踊ってる最中に後ろでシックスステップなどをしながらウェイティングしているシーンが思い浮かび、それを再現したいと思いました。

GOGO BROTHERSとHilty & Boschにその意図を伝え、シックスステップ、シャムロックなどと相談していたら、リプレイというオリジナルのムーブの流れを作ってくれたんです。ロックパートの冒頭、大知を待っているときに踊っているムーブがそれです。
あとはロッカーがショーの時にたまに使うバンダナのイメージですね。

最初は大知がバンダナを出すつもりだったんですが、突然出すのは違和感があるので、本人のアイディアでハットに変更し、NOPPOから大知が受け取りREI君に渡すという演出が出来ました。
今まで大知のMVではダンサーだけのシーンをあそこまでの尺をとることはなかったですが、彼らのロックをみせたかったので思い切って大知が画面上からいなくなり、ロッカーだけでみせるシーンにしました。
リハーサルのときロック部分の振りを作ってもらってから、二人で彼らの踊りをチェックしたのですが、ものすごすぎて一発OKでした(笑)。

ポッピン


ポッピンという一つのジャンルを作り上げたオリジネーターのクルーメンバーであるMr. Wigglesと世界で活躍する日本人ダンサーGUCCHONさんというまさしく世界のトップで活躍するお二人。
若い頃に大知はNYで開催されたロックステディクルー(Rock Steady Crew)のアニバーサリーに出演したことがあって、それ以来の共演となりました。
二人には昔からの『王道のポッピンスタイル』とオリジネイターであるMr. Wigglesが2010年以降に新しく作ったスタイル、『ハンドスタイル』を取り入れたいと思い、前半はGUCCHONさんに作って頂き、後半は、Mr. Wigglesにハンドスタイルをいれて振り付けて頂きました。

もちろんリハーサルでは、他のダンサーから釘付け状態でした。

ラストスパート


DMダンサーもそれぞれの色をもっていてソロも上手いので、全員のソロをみせたかったのですが、重複してしまいますが、全員のソロをカット割りでいれると踊る時間が中途半端になるし、うまくいかせる方法がないかと思った時にラストは一斉にやってみようと決まりました。
ここには一人づつを見返して欲しいという意味も含めています。

STAFF
なるほど。確かに一回再生しただけでは気づかないような細かいこだわりが盛り込まれていますね。
しかもダンサーならではです。

SHOTA
監督には、なるべくダンスがシンプルにみえるカメラワークにして欲しいと伝えていて、とにかくダンサーへの良さが伝わるようにというのをお願いしていました。だから複雑なカット割りはあまりないと思います。
撮影自体はめちゃくちゃ長かったんですが、
もちろん他のパートの時は、各自休憩をしててもいいのに、みんな終始見学をしていて、撮るたびに沸いていました。
毎シーンの撮影はどれもテンションがあがる撮影でした。

関連記事