DANCE ALIVEの二ュースクールチャンピオンが対談。4月23日DANCE ALIVE HERO’S一回戦で対決する2人をインタビュー!

HIPHOPで何度もファイナリストになり2005年度に優勝経験を持つakihic☆彡。そしてHOUSEで2度の優勝を経験しDANCE ALIVEで数々の名戦を繰り広げたSHUHOの対談。バトラーとしてだけではなくそれぞれのジャンルの代表として新しい世界の扉を開き続けている2人のインタビュー。
 
 
 

まずはお互いの印象から教えてください

SHUHO
まず最初に言えるのはakihic☆彡はダンスが上手いですね(笑)。上手い人は山ほどいるけどその中でもすごいセンスを持っている存在だなと思います。ダンスはもちろんファッション、音楽作り、パフォーマンスの作り方とか、ダンサーという枠から1つ飛び抜けてアーティストという言葉がふさわしいなと思っています。

akihic☆彡
僕も感じているところは似てると思います。HOUSEの中でもSHUHOくんみたいなタイプはいないと感じていて、ファッションもダンスもそうだし、いろんな部分でアーティスト性というのを意識してるんじゃないかなと感じます。

ダンスに対してはストイックで、執念だったり想いの強さを感じますね。違う部分は自分は「練習」となるとダメで、家で適当に踊ってる方が練習になってるくらいの感覚です。SHUHOくんはスタジオに入って練習して、筋トレしてという感じだと思うんです。あと発想力もいい意味で正反対なのかなと思います。

DANCE ALIVEの二ュースクールチャンピオンが対談。4月23日DANCE ALIVE HERO’S一回戦で対決する2人をインタビュー!

 
 

ALLSTYLESに出る理由はなんですか?

akihic☆彡
自分が踊っているジャンルをHIPHOPとカテゴライズしたことはないですね。僕はジャンルakihic☆彡だと思っていて、そこを表現できる場がALLSTYLESだと思っています。

HOUSEもLOCKもPOPも全てのジャンルが好きです、それはいろんな音楽が好きなので、聴いている内にいろんな音楽をいろんな表現方法で体現したいというのがあります。ALLSTYLESはすごくたくさんの音楽がかかるので、バトルに出ていても楽しいですね。

SHUHO
俺もHOUSEダンサーというかジャンルSHUHOと思って踊っています。ニューヨークに住んでた時に、クラブに行くとオールジャンルかかってて、HOUSEが流れていると楽しいけど、FUNKやHIPHOPの時間の時は踊れないからつまらなかったんです。

元々の始まりは音楽が好きで、クラブが好きだったのが今でもダンスが続いている理由で、もともと練習が嫌いで練習行くならクラブ行きたいみたいなタイプでした。そこで色んな曲でいっぱい踊れた方が楽しいことに気づき、クラブで様々なダンサーと交流していろんなジャンルを勉強しました。他のジャンルのかっこよさとか見つけられたし、例えばLOCKとかみんな同じ動きという知識しかなかったけど、この人はこういうこだわりでやってるんだとか見えたりすると楽しいですね。

自分のダンスで他のジャンルの人たちにすごいと思ったもらったり、HOUSEの良さとかを見せるにはどうすればいいのか考えるようになった感覚と、このALLSTYLESのバトルは近いですね。だからこれが出てる大きな理由になっています。
 
 

お互いにバトルになった時に意識することはありますか?

SHUHO&akihic☆彡
未だにALLSTYLESでの戦い方はわからないですね(笑)

akihic☆彡
ALLSTYLESの予選でSHUHOくんと1回あたったことがあるんですね。曲が倍速みたいにめっちゃ早い曲と逆にR&Bでメロウな曲がかかりました。難易度が高すぎて、HIROKINGが二人なら踊りこなせるでしょ的なドヤ顔で楽しんでるみたいな。

俺がHIPHOPだからHIPHOP流しますよとか、SHUHOくんだからHOUSE流しますよとかやっちゃうと両極端でやることが決まってきちゃうじゃないですか。ALLSTYLESはもっとごちゃ混ぜで楽曲もいろんな音楽が流れるので、そういった意味だとALLSTYLESはバトルは難しかったけどすごく楽しめました。

そうやって楽しめる人とのバトルは最高ですね。僕はバトルなのにR&Bとか流れた時はすごいテンション上がりますね。いい曲はいい曲なんですよ。バトルとなるとバチバチみたいなのあるじゃないですか。それを求められると違うかもしれないですけどALLSTYLESは結構ピースな感じなのかなって思います。でもSHUHOくんとのバトルは絶対楽しいバトルになると思いますよ。

SHUHO
今までR&Bなんてかけたらダメだ、バトルの曲かけろよという感じがFREESTYLEの時でしたね。R&Bみたいなメロウなのは世界中どこのバトルでもかからないと思っています。WAACK同士でも全然WAACKじゃない曲かける、HIROKINGは絶対そういう風にかけてくると思う。そういう風にできるようになったのがFREESTYLEからALLSTYLESという名前に変わった時からだと思います。

今まではオールジャンルバトルって感じだったけど、ALLSTYLESになったらとりあえず何の曲でも踊ってみようよというDJメインのバトルに変わったかなっと思います。だから本当の意味でセンスが試されていますね、ダンスが上手いだけじゃ多分無理で、その曲に対応する音楽的とかダンス的センスみたいなのを試されてるんじゃないかなと思います。

練習してきたものを出せるバトルではない気がしていて、その場の曲をいかに掴めたか、そういう勝負になってくると思いますね。みんなダンス上手い人しかいないから、ダンスのうまさで判断できない部分が出るので難しいバトルになると思います。akihic☆彡もジャンル自分というのを持っているダンサーなのですごく楽しみですね。

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メジャー活動しながらバトルに出続ける理由をお聞かせください

SHUHO
一時期考えましたね。メジャーな活動するにあたってその活動に集中した方がいいのかなと思った時もありました。バトルも出るの辞めようと思ってたんですけど、根っこがダンサーだからそこから離れちゃうと自分がモチベーション下がって下手になりそうな気がしてしまうんですよね。

あと新しいことをやると周りから色々と言われるから実力を示すことが一番早いかなと思いました。やっぱりストリートシーンだから口であーだこーだ言っても仕方ないし分かってくれない、だからこそ優勝したり結果出すことが必要でしたね。

どんな活動してても今ないものをやればアンチは絶対でるし、反対の意見を言われるのはしょうがない。やっぱりこっちも色々と背負っているし考えもあってやっているから、ダンスだって変わらずにやりますよっていうスタンスでバトルに出てます。

akihic☆彡
自分はもう完全にバトルは出ないようにしようと思っていたタイプですね。今やらなきゃいけないことを、真剣に考えるのと同時にいろんなところに向くと訳わからなくなる時があります。だったら今自分がやるべきことはBeat Buddy Boiっていうものをいろんな人に知ってもらうことが先決だなっと思って1年間やってきました。

DANCE ALIVEの二ュースクールチャンピオンが対談。4月23日DANCE ALIVE HERO’S一回戦で対決する2人をインタビュー!

今年出た理由は、YOSHIEさんがいたことですね。YOSHIEさんが出ている姿見てたら自分も同じ舞台に立ちたいと思ったこと、あとは自分の背中を追ってきてくれる生徒だったり見てる子たちがいるんで、そういう子たちの想いに応えたいと思ったのも大きいですね。

あとSHUHOくんと同じような気持ちもあります。絶対俺たちの活動なんてアイドルだとか思ってる人もいるだろうし、それやってダンス下手になったねって影で言う人もいると思います。でも最近は言われることは幸せだなって思いますね、言われてなんぼだなって思うので。出て優勝するんだってなったら、何も言えなくなるじゃないですか。そういう尖った気持ちも持ちながら、でも根本的なダンスが好きだという気持ちが根底にあります。

SHUHO
やっぱりメジャーで活動するのって心持ってかれるし、ダンスだけに集中できないです。ダンスって自分勝手にできるし自分の好きなことできるけど、仕事する上では相手に合わせないといけなくなると思うから100%で自分の好きなことできない。仕事を頼まれて相手に応えられるのかとか、それ以上のものを出せるのかっていう時にきっと自分の実力にかかってくると思う。

ダンスバトルに出ている自分と、仕事をプロ意識を持ってやっている自分は真逆だと思います。全然違うメンタリティーだから、皆が思ってる以上に大変だと思う。だからよく「バトルよく勝ってるな~」って思いますね。
 

 

アンダーグラウンドシーンとメジャーシーンを両立する上で大変なことを教えてください

akihic☆彡
まず練習ができないですね。でも逆にそれで闘志を燃やしてバトルに出るというのもあります。それでカッコ悪い姿を見せれば言われると思うので、プレッシャーにもなりますがいい意味で相乗効果になりますね。メンタルは相当弱るときは弱ります。一歩引いて考えると「今やるべきなの?」って自分でも思います。だって自分達はたくさんの人のために踊ることを選んでいて、それを今更自分のために踊っててどうすんの?ってなるんですよ。

自分達は昨日は人の為に踊っているっていってたじゃんって思います。そういった活動を1年間バトルのことを考えずに365日やっていくのとバトルのことも考えながら365日やっていくのとだったら、俺の1年間かけるなら自分達を知ってもらって、その人達の為に踊りたいと思うんですよ。でもやっぱり出てしまったのはYOSHIEさんという存在と、音楽とダンスが好きだし、akihic☆彡っていうスタイルを表現する場が欲しかったからだと思います。

SHUHO
YOSHIEさんにしろakihic☆彡にしろ本当は出ちゃダメな人たちが出ちゃうんだよって言いたいですね(笑)。今回のALLSTYLESはそういうメンバーが集まっていますね。ある意味いろいろな活動をしても、まだこだわってバトルに出続けてるわがままな人達なのかもしれません。

でも今回、俺らがファイナリストになったことでその活動は両立できることが証明されたよね。若い子はそこまで知らないからakihic☆彡さんもSHUHOさんもいけるでしょみたいな感じで思っているかもしれないけれども、そんなことなくていろんな活動を同時進行している大変な人たちが戦うんだよって知って欲しいですね(笑)

本当に練習する時間は減る、だけど時間の使い方が上手になる。前はだらだらゆっくり練習してたのがそういうわけにはいかなくなってきたから、練習できる時には集中する。明日やらなきゃいけない振付、作らないといけない音源、行かなければ行かない場所、頭の中それでいっぱいだし、バトルのことまで頭回らない日もある。そんな中でできることをやる。みんないろんなものを背負ってると思うから本当に出ていいのかと思ってしまうよね。
 
DANCE ALIVEの二ュースクールチャンピオンが対談。4月23日DANCE ALIVE HERO’S一回戦で対決する2人をインタビュー!
 

いろいろな活動をしたい若い子に向けてのメッセージをお願いします

SHUHO
未だに俺らも模索中というか答えは出てないんだけど、ただ1個言えるのは『覚悟』が必要だと思います。要は「やれますか?」じゃなくて「やるしかない」。「やる」か「やらない」かだけ。本当にやりたいのかどうかだと思うし迷ってたら多分できないと思う。

自分がいつも立ち返るのは悩む時に絶対最初に原点戻る。「なんでお前、こんなキツイこと続けてるの?」という問いには「ダンスが好きだから」って立ち返ります。好きなことして生活してるんだなって自問自答してそこで我に返る。ダンスで生活したくてもできない人はいっぱいいるから、俺は周りの人とか環境に恵まれてるなって感謝する。だから感謝や覚悟を持って、そして自分が何がしたいのかを大事にして欲しいと思います。

akihic☆彡
本当に自分も覚悟だと思ってます。「色々とやりたいけどどうしたらいいかわからない」そう言ってる間にやってみることが大切だと思います。やらないと何も始まらないし、結局そこで踏みとどまっちゃう。周りの目や言葉を気にしたり、いろんなことで踏みとどまっちゃう子がいると思うんですけど、多分俺は踏みとどまらない。

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