「ブレイクダンス、ブレイキン、BBOY、なんて呼べばいいの?」日本の第一世代HORIE HARUKIに質問したらものすごくスッキリした話

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先日、HISと日本ブレイクダンスの第一世代HORIE HARUKIがタイツアー企画を発表したということでインタビューを敢行。

HISによる日本ブレイクダンスの第一世代HORIE HARUKIと行くタイツアー企画が誕生!

その話がひとしきり終わった後、様々なトークが飛び交うこととなり、あまりに面白い内容となったので、もう一つの記事にさせていただいた。
テーマは「BBOY(ビーボーイ)、BBOYING(ビーボーイング)、BREAKIN(ブレイキン)、BREAK(ブレイク)」などと様々に存在する呼び名について。一体どれが正しいのか。正解はあるのか?著者も質問してよかったと心から思えるものすごくスッキリする回答を頂いたのでダンサー諸君は是非とも読んでいただきたい。


STAFF
おそらく多くの若いダンサーやダンス初心者が戸惑っているであろうジャンルの呼び方についてどうしてもHORIEさんに聞いてみたかったんです。
BBOY、BBOYING、BREAKIN、BREAKなど、どれが正しいのか、間違えはあるのかなどお聞かせいただきたいです。

HORIE
80年代の初期はPOPPIN、LOCKIN、BREAKINを合わせてBREAK DANCEと呼ばれていた。これも(ウェーブを通す仕草)、これも(ロックする仕草)、回るもBREAKIN。
ポッピン・タコ(Poppin Taco)とかポッピン・ピート(Poppin’Pete)とかは、BREAKINはしないよね?けど変な話、80年代前半に、イベントに呼ばれるとイベンターから「頭で回ってくれ」ってよく言われたという話を聞いたことがある。
「俺はこっちだから」って言っても「BREAK DANCERでしょ?頭で回れるでしょ?」って言われる。3つリクエストされるんだよね。あの映画のタイトルはBREAK DANCE、日本語タイトルなんだけどね。英語タイトルはBREAKIN。BBOYとも言うよね。

STAFF
BREAKINとBREAKINGの違いもありますよね。

HORIE
そうだね。けどそれらは、俺にとっては、「そうです」「そうでございます」ぐらいじゃないかと思うけどね。

STAFF
なるほど(笑)。

HORIE
どっちかというと、BBOYって言葉だって最近、本筋として使われるようになった。
やってる人は、BREAKERともBREAK DANCERとも言わないよね?今は、BBOY、BGIRLとなってる。
だけれども、俺の1983年に踊り始めた時はBBOYって言葉の方が少なかった。BREAKERだよね。その時の感覚が色濃いし、初期の感覚に戻れるからむしろBREAKERという言葉をすごく積極的に今でも使う。
今はBREAKERは言わないですよって言われても、俺は使う。
だって日本で始めたときはそういわれてたんだから!って実体験を持って言うことができる。今は使われなくなったのかもしれないけど。

STAFF
確かに、実際に 自分たちのことをBREAKERと呼んで、数十年踊ってきたわけですからね。

HORIE
CRAZY Aとか俺らが踊ってた1983年とかのホコ天時代に、おそらくCRAZY AもBBOYって言葉はまだ知らないで踊ってたはずで、BREAK DANCEとかBREAKERとか言ってた。

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(ホコ天時代のHORIE氏)

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(当時、ホコ天ではブレイク少年と呼ばれていたとのこと)

そこにアメリカ人観光客が見てて、「あなたたちみたいな人の事アメリカではBBOYっていうのよ」って教えてくれたんだ。
それでCRAZY Aは、「BBOYっていうのか、じゃあ、おれたちはTOKYO B-BOYS にするか」って言って、TOKYO B-BOYS っていうチームを作ったんだよ。

STAFF
へーー!!それもまた面白いです。

HORIE
これ事実。観光客の女性に教えてもらったんだ。

STAFF
では、ただのアメリカ人観光客が日本のBBOYを作るきっかけにもなってるんですね(笑)。

HORIE
そういうことになるね。
もともと本国アメリカのNYブロンクスの子供、つまりはクレイジー・レッグス(Crazy Legs)、ケン・スウィフト(ken swift)達も最初は名前などなく「あれやる?」「これやる?」って言ってたらしい。
そこにフランスの新聞記者がブロンクスでおもろいことやってるって取材しに来て。その女性記者がBREAK DANCEって記事にしたらしい。
それで子供たちも「おれたちのBREAK DANCEって言われてるらしいぜ」って言ってたみたい。

STAFF
へーー!!これもまたすごい話です。

HORIE
マスコミの言葉が一人歩きして、いつの日かBREAK DANCEって自然になったけど、そのブロンクスの子たちがいうのは、フランスなまりのブレイクダンシングっていうのがかゆくて仕方なかったらしい。

STAFF
本場のオリジネーターですら名付け親ではない説もあるということですね。

HORIE
この前若い子がね、イベントの告知かなにかで「BREAKERが集まるイベント」みたいなことを書いたんだよね。
そこにTwitterでCRAZY Aがコメントしたんだよね、「BREAKERじゃない、BBOYだ」って。
そしたら過剰反応してCRAZY AからNGが出てるよって半泣きになって俺のところに来るんだよ。
それで「BREAKERと呼んだらダメでしょうか?」って聞いてきたから「大丈夫だよ!行けよ、そのまま。CRAZY Aは茶々入れてるだけなんだから。どっちでもいいんだよ、BREAKERも間違いじゃないしね。BBOYってのもある。俺もどっちも使う」って言ったら安心してニコニコ帰ってた。そういうことってあるんだよね。
けど本当に「信号」か」信号機」の違いなんだよ。

STAFF
「信号」か」信号機」!また新しいの頂きました(笑)。

HORIE
厳密に言えばいうほど、どっちでもいいよーって思うよね。例えば、WAACKとPUNKINGにしても。
以前よりPUNKINGは使われない、WAACKになってきてるけど、佐久間さんが言ってたのは、「動き的には同じものがいっぱいあるし、自分は25年以上PUNKINGと言ってるから、今更変えられない」って。
佐久間さんはWAACKという言葉は言わないんだと思う。PUNKINGと言い続けるんだろうね。そのダンス人生を反映するものであって、ダンス人生の少ない若い人は学問から入るのかもしれないけど、長年使ってる人は変えようがないと佐久間さんは言ってたね。

STAFF
例えそれが発祥地で呼ばれているものと違ってても、ということですね。
おそらく口を酸っぱくいう方々も文化が捻曲がって伝わらないようにという想いからだとは思うのですが、こういった考え方もとても素敵だなと思いました。
本当に勉強なりました。ありがとうございます!

HORIE HARUKI

1983年16歳にしてブレイクダンサーとして仕事を始める。
その後ロンドン・ニューヨークへ渡りオールジャンルのダンスを身に付ける。
80年代後半 trf 初期メンバーを経て…1993年 Sound Cream Steppers を結成。
活動の場はストリートから東京ドームまで踊りこなし…世界的なダンスの大会やイベントでは審査員、MC、ゲストショーと全てこなしてしまう。
そのハイレベルなエンターテイメント性は他の追随を許さない。
又、ストリートダンスの歴史などの側面を正しく伝えるという文化的な活動も精力的に行っている。

コメント
  1. Dews (@Dews365) より:

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  3. 「ブレイクダンス、ブレイキン、BBOY、なんて呼べばいいの?」日本の第一世代HORIE HARUKIに質問したらものすごくスッキリした話 https://t.co/BCqFDPwjBX

    スッキリした

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  5. Dews (@Dews365) より:

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