【SCARFACE】 ヒップホップファン、ダンサーなら一度は見るべき映画を紹介!DJ MAR SKIの「CHECK THE FILM VOL 4」

Red Bull BC ONE」を始め、「DANCE ALIVE HERO’S」、「WDC」など数々のバトルイベントのDJをこなし、国内外問わずビッグイベントのDJとして、ダンスシーンから絶大な支持を得るDJ MAR SKI。
彼は音楽はもちろんのこと、ヒップホップ、ストリートカルチャーにまつわる多彩な知識を持ち合わせており、実は大の映画好きでもあるのだ。

今回Dewsでは、そんな映画好きでもあるDJ MAR SKIとの新企画をスタート。
その名も

DJ MAR SKIの「CHECK THE FILM」!
ヒップホップファン、ダンサーなら一度は見るべき映画を紹介!DJ MAR SKIの「CHECK THE FILM」

ご存じの方もいるかと思うが、映画とヒップホップカルチャーは密接に関係しており、ダンサーがショーケースで使用している楽曲、バトルでの選曲、衣裳にプリントされているロゴなど、映画からサンプリングされたものは数え切れないほど存在するのである。
当コーナーでは、DJ MAR SKIがヒップホップファンやダンサーなら一度は見るべき映画を解説付きで紹介!


DJ MAR SKI
いやぁ~~時が経つのが早いですねもう2月が終わり3月・・・。
今が一番嫌いなシーズン・・・寒い、目が痒い、花もムズムズ・・・絶賛花粉症中の僕DEATH・・・(涙)。

そんな嫌なシーズン、花粉を吹き飛ばす様な豪快な映画を今回は紹介しますYO!!!
2018年度2つ目の作品紹介はこちら

SCARFACE(スカーフェイス)!

キタぁ~~~~~~~~~~~~(山本高広 バージョン)!

同じ粉でもこちらの方は超危険ですよ・・・。
いよいよこの作品を紹介するという楽しみと、本当にDewsさんで紹介していいのか!?
悩む作品ですが・・・そんな事はお構いなし(笑)!
ガッツリいい物(ブツ)を紹介していきます!

映画は名作ですし僕はHIP HOPシーンでもかなり影響力のある作品だと確信しています。
早速内容に触れていきましょう!!

SCARFACE(スカーフェイス)

【SCARFACE】 ヒップホップファン、ダンサーなら一度は見るべき映画を紹介!DJ MAR SKIの「CHECK THE FILM VOL 4」
公開日:1983年
監督:BRIAN DE PALMA(ブライアン・デ・パルマ)

まず、今回のなぜこの作品を紹介したかったかというと前回紹介したDO THE RIGHT THING(ドゥ ザ ライト シング)の1シーンでサルの店の中でアルパチーノの写真がグッとぬかれる描写があることを紹介しました。
なぜアルパチーノがストリートカルチャーからリスペクトされるのかを決定的にしたのがこのSCARFACEだと思います。
もっと言うならGODFATHER(ゴッドファーザー)からの流れでSCARFACEは相当パンチ効いてます・・・。
1932年公開の「暗黒街の顔役 / SCARFACE」がオリジナル版とされておりそこからのオマージュが様々に散りばめられており主人公が”トニー”というのも納得な作品!

さて、ストーリーに触れていきたいのですがこの作品の主人公、アルパチーノが演じる通称トニーこと、アントニオ・“トニー”・モンタナは、キューバからの反カストロ主義者として追放され、ボートピープルでマイアミに渡り夢も希望もお金もコネクションも無い・・・。
そんな1人の男がある事をきっかけに麻薬の密売でのし上がっていくというストーリー。

その手腕は危ない橋を何度も渡りながらも武闘派な行動力と肝の座った交渉力でチカラをめきめきとつけて大金と地位を手にするも本人もドラッグに溺れていってしまう。
ドラッグの過剰摂取で本人も正気を失いあらゆる仲間や家族をも失ってしまう。

クライマックスでの銃撃戦は手に汗握るシーンの連続でトニーの「SAY HELLO TO MY LITTLE FRIEND!」の台詞のシーンはシビれます!
他にも、名シーンが沢山ありますが飛行船の宣伝の”THE WORLD IS YOURS”「世界はあなたのもの」というワードの伏線とこのワードは要チェックです。

それと、ある人物の殺害を試みるシーンでの「俺は女子供は殺さね~~!!!」のシーンは何ともいえないトニー本人の本来の優しさが垣間見れるけど・・・何とも皮肉なシーンとなってます。
音楽の使い方もまたカッコよく台詞1つから、劇中の音楽まで様々なアーティストにサンプリングやオマージュが沢山されており是非細かくチェックして下さい!
また、サンプリングでいうとやはりこの白黒のジャケとトニー・モンタナの座るイスのロゴなんかも超サンプリングされてますよ!
因みにハーレムを舞台にした3人の若者達のドラックムービー「PAID IN FULL」という映画があるんですが、その1シーンで映画館でスカーフェイスを見て若者が発狂するシーンがあるんですが、当時の時代背景に凄く大きな影響を与えた映画としてもこのスカー・フェイスを先に見ておくと他の映画の楽しみ方も変わるかと思います。

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