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コモン&ジョン・レジェンドアカデミー賞主題歌賞 スピーチも大きな話題に

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コモン ジョン

コモン(Common)とジョン・レジェンド(John Legend)によるコラボレーション曲“Glory”が、アカデミー賞でも授賞の栄誉を手にした。
人気ラッパーのコモンと、昨年“All Of Me”が世界的大ヒットとなった人気シンガー・ソングライターのジョン・レジェンドによる“Glory”は、マーティン・ルーサー・キング牧師と公民権運動、そして1965年にアラバマ州セルマで起きた血の日曜日事件を描いた映画『Selma』のサウンドトラックに提供された楽曲。

そして昨年夏にファーガソンで起こった白人警官による黒人青年射殺事件にも言及されたプロテスト・ソングとして話題を呼んだ、シリアスなメッセージ・ソングでもある“Glory”が、見事にオスカーの栄冠を獲得。授賞前のライブ・パフォーマンスでは盛大なスタンディングオーベーションが巻き起こり、この映画のプロデューサーであり女優としても出演しているオプラ・ウィンフリーが快哉を叫び、キング牧師を演じたデヴィッド・オイェロウォが涙を流している姿も話題を呼んでいる。

また、ふたりの授賞スピーチも大きな話題となっており、コモンは、「まず、私たちと共に生きてくださる神様に感謝を。先日ジョンと私はセルマに行き、キング牧師たちが50年前に行進したのと同じ橋に向かいました。この橋は、かつてはこの国を南北に分かつ目印だったが、今は変化の象徴です。この橋のスピリットは、人種、ジェンダー、宗教、性的指向、社会的地位を一変させました。この橋のスピリットは、よりよい人生を夢見ているシカゴのサウスサイド出身のこの私を、表現の自由のために立ち上がっているフランスの人たち、そして民主主義を求めて闘っている香港の人たちとつなげてくれた。この橋は希望によって作られ、同情によって溶接され、全人類への愛によって高く架けられるのです」と語った。続けてジョン・レジェンドは、「ニーナ・シモーンはかつてこう言っていた。いま我々が生きている時代を反映させることは、アーティストの責務であると。私たちがこの曲を書いた映画は、50年前に起こったことを基にした作品です。しかし、『Selma』に描かれていることは今も起こっている。公正を求める闘争は今まさに起こっているからです」、「自由と公正を求める闘争は現実のものです。私たちは世界でもっとも投獄される国に住んでいます。1850年に奴隷にされていた人たちよりも、さらに多くの黒人が矯正施設に入れられているのです」、「私たちが伝えたいのは、私たちの曲と共に行進するとき、私たちはあなたたちと共にあるということです。あなたたちを愛しています。そして行進を続けましょう。神のご加護を」などとメッセージを伝えた。


John Legend (ジョン・レジェンド)

John Legend ジョン・レジェンド

カニエ・ウェスト(Kanye West)のバックアップで2000年代に登場したシンガー・ソングライター。ヒップホップに寄ったプロダクションにゴスペル的なアプローチをしたヒップホップ・ソウル的なサウンドと、“Ordinary People”に代表される自身のピアノ弾き語りによるバラードなどで人気を博す。

Common (コモン)

Common コモン

シカゴ出身のMC。1992年のファーストアルバム”Can I Borrow a Dollar?”をリリース。秀作だらけのニュースクール全盛期にこそ、今のような目立つ程の人気にまでは至らなかったものの、このアルバム自体は後年になるにつれて評価が上がっていく。その後の2ndアルバム”Ressurection”(’94)以降、2002年暮れのリリースとなった5thアルバム “Electric Circus”まで、作品をリリースする毎に常にその年の話題作となり、その特徴的なフロウとギャングスタ化されないスタイル、そして常にセンスの良いプロダクションのバックアップのコンビネーションが人気を呼んでいる。特に2ndアルバムでは、DJシニスタ(DJ Sinista)のスクラッチとアーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal)のピアノサンプルをフィーチャーした”Ressurection”や、Ice Cubeとのバトルの一部としても有名な”I Used to Love H.E.R.”など、世界中にファンを広げた。