“バレエ×ヒップホップダンス”華麗さと力強さを併せ持つ新たなダンススタイル「ヒップレエ(Hiplet)」はご存知?

“バレエ×ヒップホップダンス”。ダンスの枠組みでいうとかけ離れたスタイルだが、その2つを兼ね備えたヒップレエ(Hiplet)というジャンルが存在するのはご存知だろうか?

ヒップレエのルーツ

ヒップレエとは、ヒップホップとクラシックバレエを融合させたダンスで、ヴァージン諸島出身のホーマー・ハンス・ブライアント(Homer Hans Bryant)というダンサーが2005年に正式な名称として開拓したもの(その4年後に商標登録)。
元々彼は、1994年に米シカゴにダンススクールを開業しており、当初はそれをラップバレエと呼び踊っていたとのこと。
その後、様々なバレーの動画を紹介するFacebookページ「Só Bailarinos」で紹介されバズったことをきっかけにアメリカのメディア『Refinary 29』が彼女らの映像を制作。世界中に広まったというわけである。

こちらでは創設者のホーマー・ハンス・ブライアントのインタビューや生徒たちの声を収録した映像も公開。

通常のバレエ教室で違和感を感じていた黒人ダンサーの心を救う一面もあり、伝統にとらわれず、国や人種を越え、楽しく基礎を学べるレッスンを実践しているとのことだ。

ヒップレエってどんな踊り?

ダンススタイルは、踊りの多くがつま先立ちで行われ、ヒットチャートで耳にする現代的音楽に乗せてリズムを取りながら踊る。
ヒップホップダンサーからするとバレエの要素が強くみえ、バレエダンサーからするとヒップホップの要素が強く見える、そんな印象を受けるダンスだ。
またヴォーグのポージングのような要素も加わっており、ダンスのジャンルで言うヒップホップとの組み合わせというよりは、ストリートダンスとバレエを掛け合わせ、現代的音楽のリズムを意識して踊るダンスというのが定義になるのでは。

今後流行る可能性は?

現在SNSを中心に度々動画がアップされ、美しさと力強さを併せ持つ斬新なダンススタイルは注目を受け着実にフォロワーを増やしている様子。
日本でも、JAZZ HIPHOPなどジャンルを掛け合わせた用語は存在するが、ヒップレエというジャンルを掲げて踊っている人はおそらくいないはず。(いたらごめんなさい。)
つま先立ちで踊るのはバレエダンサーの如く鍛錬が必要だが、見た目のインパクトもあるので、ショーケースとして作り上げたら面白いものが出来上がりそう。
今後ジャンルとして確立していくのかはまだわからないが気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。

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