「DANCE@LIVE 2016 JAPAN FINAL」の見どころを様々な視点からご紹介! 第九弾はDANCE@LIVE KIDS & RIZEのMCを担当するIMAGINE

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演劇集団「ゲキバカ」の俳優 、ダンスチーム「梅棒」のリーダーとして自主公演を開催し、大成功を収める等多方面にて活躍中。また新感覚のしゃべりで、
観客に笑いと感動を届ける関東新星エンターテインメントMCとしてMC IMAGINEとしても活躍している。


僕がDANCE@LIVEのMCを務めるようになったのは、このイベントの第3期にあたる2007年からです。他のイベントでのMCをたまたま見ていたカリスマカンタローさんに声をかけていただき、いきなり年間通しての予選のMCとして使っていただけるようになりました。思えばこの年はDANCE@LIVE自体が大きく変わった時期にあたります。行われるジャンルがKIDSとRIZEを加えた6ジャンルとなり、さらに翌年のFINALの会場が両国国技館に。予選を任せられて1年未満で5000人以上を相手にマイクを握ることになった急展開に焦りつつも、すごく良い経験をさせてもらったと思っています。以降、全国での予選や節目の大会であるカリスマックス、手に汗握る前日予選、そしてFINALでのアンダーグラウンドステージとメインステージ。DANCE@LIVEに関しては、MCとして最も多くの現場でマイクを握ってきました。そんな僕の立場だからこそお伝えできる、DANCE@LIVEの魅力を語らせていただければと思います。

DANCE@LIVEが起こしてきた数々のムーブメント
ここ最近の日本のダンスバトルの風潮に@LIVEが及ぼした影響というのはとても大きいものがあります。中でも「FREESTYLE BATTLE」を根付かせたのは大きな功績だと思います。それまでの日本のダンスシーンは、各ジャンルの住み分けがはっきりしており、かつ選曲が難しいことなど様々な理由から、異なるジャンルのダンサー同士がバトルをするというのはエキシビジョン程度でしか存在しませんでした。それが今では大学生や高校生、キッズまでが当たり前のように音と相手を選ばずにバトルをする光景が見られるようになりました。これは間違い無く@LIVEの功績に他なりません。その「FREESTYLE」が、「ALL STYLES」と今シーズンから名称が変わりました。その結果、選曲、集まるダンサー含め、より間口が広くなったような気がします。これがまた新たなムーブメントとなっていくかもしれません。

各ジャンルでの優勝者や、目覚ましい活躍を見せたダンサーのダンススタイルは、翌年以降大きな影響を与えます。DANCE@LIVE初期から活躍し続けるTOMOKOさんやMIHOさん、SATOMIさんが所属するチーム「L.O.F.D」。近年は彼女たちの影響を受けた若手女性ヒップホップダンサーのエントリーが非常に多く、常に好成績を残しています。2009年に突如彗星の如く現れたDee(KING OF SWAG)の活躍により、翌シーズンからフレーバー全開のSWAGスタイルがバトルでも大流行しました。その意思を継ぐ実弟Yuseiがここ2年連続でFINALISTとなっており、今年も優勝候補の筆頭です。

TwiggzさんやKTR(当時はTwin twiggz)が、クランプという特殊なジャンルでもHIPHOPやFREESTYLEで戦えることを証明しました。後に続くクランパー達はその特有の戦闘的なアティチュードで、時にピースフルになりがちな場の空気を「バトル」に立ち返らせてくれます。FREESTYLEではWAPPER。分かりやすい音ハメで客を沸かすのではなく「ただただ音楽にノってカッコよく踊る」という他とは一線を画したスタイルで無類の強さをみせ、多くのダンサーの意識を変えました。そして、日本のキッズダンス界に@LIVEが与えた影響も計り知れません。

初期は大阪のSTUDIO MYSTERが、IBUKI、YUMEKIを筆頭にモンスター級のキッズを次々と排出。
彼女達と戦うことで、全国各地のキッズダンサー達のレベルも飛躍的に上昇。今ではどんな曲でもどんなジャンルでも踊りこなせてしまうスーパーキッズが当たり前のように存在します。そしてIBUKIとYUMEKIの活躍により、WAACKという女性ならではの強みを生かしたスタイルの人口も増加しました。ダンサーのみならず、DJも。世のFREESTYLEバトルの急激な増加にともない、長く@LIVEでDJを担当するHIROKINGの選曲やプレイスタイル、バトル中のみならずイベント全体のサウンドもトータルでオーガナイズする彼の姿勢は、多くの若手に影響を与えました。上に挙げた例はほんの一部で、まさに@LIVEが近年の日本ダンスシーンの流れを変えてきたと言っても過言ではないわけです。

今年、新たな流れを生み出す可能性のあるダンサー達
そして今年のFINALにも、新たなムーブメントを巻き起こす可能性のあるダンサーが達が多く存在します。過去のFINAL、そして今年の予選を経験してきた上で、ここに注目してほしい、という点をジャンルごとに紹介します。

HIPHOP:最新のスタイルなだけに、新しいスターも次々に生まれるのがこのジャンル。福岡から初のFINALIST入りを決めたEMIに要注目。体は小さいながらも、いざ音に乗った瞬間に溢れ出るVIBESで一瞬にして観客を釘付けにする。予選と違って国技館という広い会場でどこまでそのエナジーが届くのかが見てみてほしいところ。

HOUSE:繊細なニュアンスとフィーリングがモノを言うだけに、全ジャンルにおいて常に経験豊富なベテランが健在なのがこのジャンル。そこにMIYUという10代が殴り込みをかける構図で、今年こそついに世代交代は起こるのかが見もの。フランス出身のMAMSONにも要注目。

BREAK:FINALIST全体が一気に若返り、その半数の4人が10代。絶対王者TAISUKEの不在によりISSEIが圧倒的優位とみられるが、前日予選勝者に強豪が滑り込んでくることがほぼ確実。なので、1回戦の「ISSEI vs 前日予選勝者」の試合からマストでチェックしてほしい。 「Ami vs JUN」の同チーム対決も楽しみ。

ALL STYLES:全く予想がつかないところがこのジャンルの面白いところ。その中でも初FINALISTのYacheemiに期待大。テクニックや身体能力よりも、圧倒的なミュージカリティーとフレーバーで勝負するタイプで、バトルでは珍しく先攻で強さを発揮する。会場を味方につけるのも上手いので、国技館の数千の観客を巻き込めば一気に駆け上がる可能性も。

KIDS:2014王者の優弥と世界トップレベルのBBOY、Shigekixが1回戦でいきなり激突。この時間は他のステージを諦めて観に行ってほしい今大会随一の好カード。成長期の子供ならではの、メンタルがダイレクトにダンスに現れる瞬間や、試合後の喜怒哀楽も観ているこちらの胸を打つ大事なポイント。

RIZE:実は過去8大会すべて関東の大学がチャンピオン。しかし年々各地区のレベルも上がってきており、今年こそ関東以外が優勝するかどうか、歴史が変わるか注目。各大学の仲間たちからの応援合戦も醍醐味の一つ。大学生限定ということで常に世代が入れ替わるジャンルにあって、法政や東海は伝統的に強く、今年もFINALISTを輩出。なんと言っても3 on 3ならではのルーティン、チームワークを楽しんでほしい。

DANCE@LIVEは”LIVE”ならではの楽しみ方を

僕は、MCやダンスの他に、普段は主に演劇という世界に身を置く人間で、「生」のパフォーマンスでエンターテイメントを生み出すことに日々人生をかけています。そんな僕が「DANCE@LIVE」を楽しむ上で、皆さんに最も大事にしてほしい事が、「LIVE」ならではの楽しみ方をしてほしい、ということです。近年、@LIVEだけではなく色んなダンスイベント、お笑いなどのコンテストなどダンス以外のものも含めて、あらゆるものを動画をで見ることが可能になりました。

映像を見た人が結果に対してあれこれ意見を言ったり、納得できなかったりということが物議を醸してニュースにもなったりします。そこで起きている戦いは、まさしくその場にいる相手、その場にいる観客、その場にいる審査員に向けて行われているものです。動画を通したら印象が変わるのは至極当然のこと。「なぜ、そういう結果になるのか」は、その場にいる人にしか理解できないものなのです。そのうちのほんの一部を、強制的に視界を限定された映像を通じて見ているに過ぎないのですから。

・そのダンサーが初戦からどんな試合を繰り広げて決勝までたどり着いたのか
・DJがどんな選曲をし、お客さんとダンサーにはどんな曲が刺さっているのか
・どんなムーブでお客さんが盛り上がり、審査員はどんな点を重視してみているのか
など…など…など…

1日を通して6ジャンルが入れ違いで何試合も行われる中で、ツボにハマる瞬間が来たり、飽きが来たり、ダンサーも審査員も観客も次々と感覚が変わってきます。その空間に存在するあらゆる全ての要素が勝敗を左右するわけです。撮影者が切り取ったその時間、その画角を通じて「見る」のではなく、会場に足を運んだ観客として、「観る」ことの楽しみを見出して欲しいと思います。
当日、両国国技館の客席に座ったら、

観たいものを観てください。
聴きたい音を聴いてください。
その空間で飛び込んでくる全ての情報を、自由に選択し、自由に感じてください。
「観客」に与えられた特権を存分に味わって欲しい。

それこそがDANCE@LIVEが「LIVE」たる所以そのものだと思うのです。