きっかけは日本の古典芸能!ダンサーの挨拶が昼夜問わず「おはよう」の理由

人としてはもちろん、ダンサーにとっても大切なことといえば“挨拶”。 挨拶は、新たに顔を合わせた時や別れ際に礼儀として行われる言葉や動作で、朝は「おはよう」、昼は「こんにちは」、夜は「こんばんは」のように時間帯に合わせた言葉がありますよね。

人としてはもちろん、ダンサーにとっても大切なことといえば“挨拶”。
挨拶は、新たに顔を合わせた時や別れ際に礼儀として行われる言葉や動作で、朝は「おはよう」、昼は「こんにちは」、夜は「こんばんは」のように時間帯に合わせた言葉がありますよね。

しかし、ダンサーの挨拶の基本といえば、昼夜問わず「おはよう」。ダンスを始めたばかりの時、夜のレッスンなのに先生が「おはよう」と挨拶することを疑問に思った人も多いはず。また、ダンサーではない人からすれば、夜なのに「おはよう」という挨拶が飛び交うのは不思議な光景ですよね。

では、なぜダンサーのあいさつが何時でも「おはよう」なのでしょう。そもそも、ダンサーにとって近い業界である芸能界での基本的なあいさつが「おはよう」なので、ここから来たものと考えられます。この習慣は、もともと歌舞伎で使われていたものなのです。

昔の歌舞伎の公演は、1日2回公演が相場と決まっており、1公演目と2公演目で出演する役者が違っていたという。当時は、公演の間隔がそこまでなかったため、2公演目に出演する役者たちは、1公演目が始まる頃に楽屋入りをして、準備を行いながら、自分の出番を待っていました。そんな彼らに対して、裏方の楽屋番(楽屋に関する用事を担当する係)が「今日もお早うございますね」と、声を掛けていたのです。そこから、歌舞伎役者はお互いに「おはようございます」と声を掛けるようになったという。これには、「お早いお着きで大変ですね。ご苦労様です」という意味が含まれています。

それから、映画業界が華やかになってきた頃、歌舞伎役者も次々に映画業界に登場するようになり、そのままあいさつも持ち込まれたことがきっかけで、芸能界でのあいさつが「おはよう」になっていったそうです。何気なく言っていた「おはよう」は、日本の古典芸能が起源だったんですね。

また、「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」の中で「ございます」を付けて敬語にできるのが「おはよう」のみだから、という説もあります。これなら、目上の方にも挨拶することができますよね。

挨拶は、大切なコミュニケーションのひとつです。レッスンの時はもちろん、イベントや街中でダンサーに会った時には「おはよう!」と挨拶をしましょう! 

shakehands

また、握手をしながら挨拶をする時は、『【ダンサーあるある】挨拶の握手の恥ずかしい食い違いを止めよう!クラブでの挨拶パターンをまとめてみた。(http://dews365.com/special/club-shakehands.html)』を参考にしてくださいね!

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