劇団EXILE・松組「刀舞鬼」にて共演した早乙女 太一&ダンサーズによるスペシャル対談をお届け

今回お届けする対談はDews史上類を見ない、ダンス以外にスペシャリティーを持った著名人を交えてお話を聞く事に成功した。 今回のゲストは「大衆演劇」と呼ばれる舞台ジャンルのスペシャリストであり、10代にして自身の劇団を率いて全国各地でその名を轟かせ、「100年に一人の女形」として皆さんもご存知であろう「早乙女 太一」さんその人である。

早乙女 太一
俺はダンサーチームで最初に呑みに行ったのは、YU-YA君、アヤノさんと創君(久保田 創)桃さん(安田 桃太郎)友貴(早乙女 友貴)と行ったのが最初ですね。お好み焼きか何かに。

関根 アヤノ
リハ始まって1週間ちょいくらいの時ですよね。

早乙女 太一
その後に結構大人数で行きましたよね。

だーよし
渋谷のバリ料理なのに皆でしゃぶしゃぶ食べ放題頼んだあそこですね。(笑)

一同:(笑)

だーよし
あの日まではダンサーチーム、殺陣チームお互いに「どういう人なんだろう?」っていうのが渦巻いてましたよね。探り探りな感じで。稽古始まってすぐMATSUさんに連れて行って頂いたおそば屋さんではまだそんな余裕無かったですもんね。だからキャスト同士は実質上あそこで一気に距離が縮まった気がします。皆で行く前にYU-YA君とアヤノちゃんが太一さん達とご飯行ったって聞いてたので、ぶっちゃけどうだった?て聞いたんですよね。そしたらウチの若武者、B-BOY YU-YAはこう言ってましたよ。「彼ら、ばっちりっすよ」って。(笑)
YU-YA
まだお互いにカッコいいと思うものが形になっては居なかったんですけど、共通するような所が沢山あって、翌日から更にやる気になりました。まあその翌日から2日間稽古休んだんですけどね(笑)
だーよし
そんなこんなあって、すっかり呑み仲間になった僕ら、これ書いちゃって良いんですかね?あの日、ひどかったですよねあれ笑。なんか、日程を特定しちゃったりしたら怒られる気がするなあ…

早乙女 太一
え、そうですかねえ?

一同:爆笑

RICKY
翌日に残らないギリギリのラインを見極めるのに凄く苦労しましたね。

TAKA
言及は辞めておきましょう。

一同:…いやーあれはひどかった…(笑)

矢野 祐子
そう言えば、今思い出したんですけど、稽古が始まって暫く経った時、私まだ太一さんとそんなにお話できて居なかった頃なんですけど、これでもか位の笑顔でこっちに走って来る事件があってテンパった記憶があります!

YU-YA
あの早乙女 太一さんが満面の笑みで自分の方に走って来るって、凄い状況ですよね。(笑)
矢野 祐子
あまりにも笑顔だったので、私の後ろに誰かが居て自分の勘違いパターンだと思って辺りを見回したんですけど、壁しかなくて…それで、どうしたんだろうと思ったら、演出上で私の振り付けが必要な所があって、それを作って欲しい旨を伝えられたんです。その笑顔に偽りが無いっていうかなんて言うか…で、その振り付けも結構短い物だったんですけど、すっごい何回も練習してて…本当に芸に対して真面目な方なんだなって思いました。

だーよし
そうだねー。それを聞いて思い出したんだけど、ダンサー達も殺陣をやったのが本当に初めてだったからめっちゃ刀を振る練習してたよね?筋肉痛がヤバかった笑。本当に演者さんが皆いい人達だったから、お互いに「自分がポカすると周りの人がよく見えなくなっちゃう」っていう思いでやってたんだろうね…なんか、舞台って凄いですよね?僕らの今回の役割って言うのは舞台の世界で言う所謂「アンサンブル」だと思うんですけど、チョイ役だからアンサンブルと呼ばれるのではなく、ちゃんと調和をとってアンサンブルしないと舞台が成り立たないっていうか…まあ当たり前の事なんでしょうけど。一つのステージに対する互いの役割というか責任と言うか…やっぱりダンスとは全然違うなって思いました。

YU-YA
良いこと言いますねだーよしくん!一回本番中に早着替えミスって腰に巻くやつ頭に付けてたのに。

一同:爆笑

だーよし
やめなさいその話は(笑)本番には魔物が棲んでるからね…

TAKA
あ、あとそう言えば話は変わるんですけど、寛さん(島袋 寛子)の胴上げのシーン、公演終盤になるにつれて高くなってましたよね?千秋楽の日、結構えげつない高さまで上がってませんでした?

RICKY
そうそうそう!

だーよし
俺、リアルに「うわー!」って言ったもん(笑)
早乙女 太一
嘘だー、だーよしさん。ずっと胴上げのかけ声は志村けんだったじゃないですか(笑)
劇団EXILE・松組「刀舞鬼」にて共演。早乙女 太一スペシャル対談

だーよし
確かに笑。でも最後の胴上げはそれが出来ない位びっくりしたんですよ笑。あれ、誰が高くしたんですか?

RICKY
あれは丸さん(丸山 敦)ですね。横に居て物凄い力を感じました(笑)
だーよし
だって寛さん、思いなしか空中でスタントマンのジャンプみたいに腕クルクル回ってたもんね。

一同:(笑)

RICKY
あれだけリハーサルで首脳陣に「あまり高く上げるな」って言われてたのに…(笑)
YU-YA
でも、ちゃんと降ろされた後スローモーションで笑いながら怒ってましたね(笑)

一同:(笑)

だーよし
いやー、なんだかんだ、本当に貴重な経験だったし、良い出会いを沢山頂きましたね。MATSUさん始め松組の演者さん、スタッフさんに本当に感謝ですね。ではこの辺りで刀舞鬼のお話は離れて、もう少しパーソナルな物に移って行きたいんですが…そもそも皆さんが舞台に立っている理由ってなんなんですか?順番に聞いてみたいんですけど。

YU-YA
僕は単純に目立つからですね。小さい頃から極度の目立ちたがりでしたし、体育祭の時に変な格好して出て行ったりして…その延長でダンスに出会ったような物なので、僕はひたすら目立ちたくて舞台に立ってますね。

劇団EXILE・松組「刀舞鬼」にて共演。早乙女 太一スペシャル対談

RICKY
自分はこう言ってしまって良いのかわからないんですが、逆に目立ちたく無いんですよ、実は…自分は小学校の頃とかに、学校の代表委員長をさせられたり…そういう場面で人をまとめたり人前に立って何かするのが苦手だなってずっと思ってて…ずっと高校までは目立たない様に生きて来ました。まあ、何もしなくても物理的に目立つんですけどね。アメリカの血が入ってるので(笑)

一同:(笑)

RICKY
やっぱり自分は肌が黒いんで…言ったら結構周りの人って気を遣って来るもんなんですよ。自分は気にしていないつもりでもそう言うのが少しあったんでしょうね、高校卒業するまでは。でも大学に入って始めたダンスサークルではいきなり「おーい!うちのサークルに黒人が来たぞー!」みたいな笑。そんな勢いだったんで、そこに混ざっているのが気を遣わなくて楽しいと思い出して来て…そこからですね。だから自分はほとんどの人とは出発点が逆なのかなって思います。

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