「両国国技館という大きな舞台。自分のすべてを賭けて挑みます!」/【FINALIST INTERVIEW MOCCHIN編】マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2022 FINAL

 『アライブ』の名で親しまれ、今年で17年目を迎える「マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2022 FINAL」。ストリートダンス界最強ヒーローを決めるダンスイベントとして、数多くのダンサーたちのドラマと才能を花開かせてきた。
 毎分毎秒が歴史の転換点となるこの日に向けて、多くの新世代ダンサー達が過酷な予選に挑戦し、ファイナル出場を勝ち獲った。令和ジェネレーションとも呼ぶべきファイナリストたちは、何を思いあの舞台へ上がるのか。

今回はCHARISMAX Ⅳに革靴を履いて挑戦し、職人のような音楽アプローチと、自らが辿ってきた多彩なダンスを惜しみなく出し、ハードボイルドな魅力とヤンチャさを兼ね備えたスタイルでファイナルへの進出を決めたMOCCHIN(D’OAM/BULLET BOYZ/FDC)へインタビュー。

ご自身のルーツや影響を受けてきたダンサーについて教えてもらえますか?

一番最初に影響を受けた人はYOKOI(W.C.O/Electric Trouble/EL SQUAD)君です。レッスンに1〜2年位通い、ダンスの原型はその中で構築していったように思います。そこからDEFやD’OAMのチームのメンバーから、様々なダンスのカラーを学び、またコンテストの入賞やゲストショーなどで色々な経験をさせて頂きました。特にコンテストへの取り組む姿勢はここで叩き込まれたと言っても過言ではありません。そして、D’OAMのチームメイト、KATO、KYOGOからは、24年経った今もずっと影響を受けっぱなしです。本当にあの2人には頭が上がりません(笑)。
チーム活動以外では、33歳の時にコンテンポラリーダンサーの辻本知彦さんに出会いました。この出会いが僕のダンスにおけるビッグターニングポイントです。「インプロ(インプロヴィゼーションの略)」、いわゆる「即興」であったり、「コンタクト」など、コンテンポラリーのイロハを教えてもらい、それらはとにかく今まで感じたことのない衝撃で、自分の中でのダンスに対する価値観を大きく変えられた瞬間でした。辻本さん自身の人間性にも多大な影響を受け、今の自分の中にもその精神とダンス感は根強く残っています。その衝撃をD’OAMのメンバーに伝え、そこからD’OAMのショーや舞台でもコンテンポラリーを取り入れることが多くなって行きました。自分の中の根底であるHIPHOPと、衝撃を受けたコンテンポラリーが融合し、現在の自分自身のスタイルへと進み始めます。
その後は、HIPHOP以外のジャンルにも興味を持ち始め、他のジャンルのレッスンを受けに行ったり、情報を取り入れたりしながら、自分のHIPHOPに昇華させていくイメージで今は踊っています。そして、他のジャンルに触れることで、それを専門に踊られている方の技術の高さと、どれだけ難しいことをしているのかを少しでも知ることができ、今は更にリスペクトの気持ちが強くなりました。そしてそれと同時に、自分がまだまだ未熟であることを痛感しています。

まだ進化をしようとされているのですね。バトル中は多彩なダンスが見てとれましたが、最近のこだわりなどはありますか?

進化と捉えてもらえるのは本当に嬉しいですが、そんなに大それたことではありません(笑)。自分の中では「カッコいいからやりたい、やりたいからやってみよう」、というだけです。
ただ、1つだけ大切にしていることがあります。それは、ステージで踊る以上、「見ている人に何かを感じてもらう」、ということです。それは、魂レベルの、何かわからないけど、アツくなるもの、感動するもの、涙が出てくるようなもの、それを表現できるダンサーになりたいと常々心掛けています。「Something Great」という言葉がありますが、その言葉通り、目には見えないけど、何か大いなる力、みたいなものが表現できるダンサーを目指しています。
そして近い将来、それを舞台にして、たくさんの人に届けたいと思っています。

社会状況やダンスシーンの変化とともにご自身の中で変化したことなどはありますか?

最近の活動はスタジオの経営とレッスンがメインです。コロナ禍になってから、ショーやジャッジ、ワークショップの仕事がほとんどなくなりましたが、今は少しずつ戻りつつあります。コロナは人生におけるターニングポイントになりました。人生で最強の孤独を感じた瞬間です。会える人が限られたからこそ、会えない状況で会いたいと思った人が、自分の中で大切な人だと認識するようになりました。もちろんそれ以外の人が大切じゃないというわけではありません。ただ、大切な人をちゃんと大切にしよう、と思うようになりました。
ダンスシーンを振り返ると、ダンスの世界は多様化し、自分達が始めた時と環境が全く違うので、自分が大切にしていることと若い世代が大切にしているものは全然違うと感じています。少し前までは自分の価値観を生徒達に押し付けていましたが(笑)。ある日ふと「いや違うな」と感じました。若い世代は今の時代を生きながら精一杯頑張っていると今は感じています。自分に比べて新しいことに取り組んでいますし、自分的にNGなことをやっていたとしても、それはNGではなく挑戦であったり、クリエイトと捉えるようになりました。自分のNGは、それはただの自分の固定概念に過ぎないので、否定ではなく、逆に若い子たちがどんなことをしているか興味を持つようになりました。

バトルに挑戦し始めたきっかけや今でも挑戦し続けている理由はありますか?

僕は元々バトルは苦手の中の苦手でした。35歳くらいまでは何度か挑戦していたんですが、緊張して力が入らない、力が入らないから力む、力むから空回る、過去数回出たバトルはずっとそんな感じで、もちろん負け続けていました。でも6年前、あるバトルが僕のダンス人生を変えてくれました。それは。。。やっぱり今は話すのはやめておきます。
このファイナルの舞台には、僕がバトルを好きになるきっかけをくれたファイナリストが2人います。舞台上で、その挑戦してきた理由を表現できたらと思っています。

アライブファイナルへ意気込みをお願いします

まず最初に、両国国技館という大きな舞台を用意してくださったアノマリーの皆さんに心から感謝しています。本当にありがとうございます。
そして、たくさんのダンサーの中から勝ち残ってきたファイナリストの皆さん、大きな壁として立ちはだかってくれるSEEDバトラーの2人、それを見守ってくださるジャッジとお客さん、46歳の挑戦をどうか見届けて下さい。自分の誠心誠意をぶつけに行きます!!!

マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2022 FINALは2022年4月17日(日)!

ダンスバトルの他にも、豪華なゲストダンサー、ダンススタジオ/高校ダンス部/ダンス専門学校/大学生・社会人ダンスサークルによるショーケース、さらには高校ダンス部の頂点を決めるダンスコンテストなども同時開催。世界最大規模のダンスフェス「マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2022 FINAL」、今後も続々と更新される出演者情報をチェック!

名称:マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2022 FINAL
開催日:2022年4月17日(日)
会場:両国国技館(東京都墨田区横網1丁目3番28号)
開催時間:OPEN 11:00 / START 11:30
主催:株式会社アノマリー
特別協賛:株式会社マイナビ

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