今更聞けない世界最高峰の老舗ブレイキンチームJinjo Crew!日本人のHiro10が加入したことでも話題!
韓国の伝説的ブレイキンチーム、Jinjo Crewの歴史と魅力を紹介。新メンバーHiro10の加入や必見の伝説のバトル5選も取り上げます。
ブレイキンの世界でその名を知らぬ者はいない、韓国の老舗ブレイキンチーム、Jinjo Crew(ジンジョークルー)。2001年にソウルで結成され、「Climbing by Fire」を意味するというその名前には、情熱と決意が込められています。
精巧なフットワークや重力を感じさせないパワームーブ、そして音楽に対する優れた感性を持つパフォーマンスが特徴であり、多くのブレイカーに影響を与えています。
本記事では、そんなJinjo Crewの主要メンバーの紹介と共に、最近加入した日本人メンバーのHiro10についてや、絶対に見逃せないJinjo crewの伝説のバトル5選をご紹介します。
- Jinjo Crew(ジンジョークルー)とは
- Jinjo Crewを代表するスターブレイカー
- 日本人ブレイカーHiro10が加入して話題に!
- Jinjo Crewの絶対見るべき伝説級のバトル5選
- Massive Monkees vs Jinjo Crew | R16 BBOY Battle 2012 | YAK FILMS
- Jinjo Crew vs. Found Nation | Finals | Battle Of The Year 2018
- FLUIDO JAM 6 FINAL: KNUCKLEHEADZ CALI (USA) VS JINJO CREW (KOREA)
- Break The Floor 2017 | final battle Gamblerz crew VS Jinjo crew
- Break The Floor 2016 | final battle Jinjo VS Hustle Kidz
- おわりに
Jinjo Crew(ジンジョークルー)とは
Jinjo Crewは2001年に韓国・ソウルで結成されたブレイキンチームです。チーム名「Jinjo(진조)」は、「Climbing by Fire」を意味し、その名の通り情熱と決意を持って活動しています。(Jinjoの韓国語表記は「진조」であり、「진(陣)」は「陣地」を意味し、「조(燥)」は「火を用いて乾かす」や「乾燥させる」といった意味を持つことに由来)
Jinjo Crewのパフォーマンスは、精巧なフットワークや重力を感じさせないパワームーブ、音楽に対する優れた感性を持った動きが特徴です。彼らの代表的な技である「Jinjo Flare」は、独自のスタイルを象徴し、多くのブレイカーに影響を与えています。
主な経歴
- Battle of the Year: 2010、2018、2021年 優勝
- UK B-Boy Championships: 2012年 優勝
- Freestyle Session: 2011年 優勝
- R-16 Korea: 2010、2011、2012年 優勝
- Red Bull BC One: 2008年 優勝
Jinjo Crewを代表するスターブレイカー
B-Boy Wing
B-Boy Wingは、Jinjo Crewの主要メンバーの一人で、数々の国際大会で活躍しています。
彼の代表的な技には、2000s(片手で逆さまに回転する技)や、Wing-mill(両足を持ちながら風車を行う技)、A-Freeze(足を大文字のAの形にして動きを止める技)などがあります。
そのスタイルはエレガントであり、パワフルながらも優雅な動きで知られています。
B-Boy Skim
B-Boy Skimは、Wingの兄であり、Jinjo Crewのリーダー。卓越したリーダーシップとカリスマ性は、Jinjo Crewの大きな力となっています。
また、彼は自身のダンス活動だけでなく、Bボーイ界の発展にも貢献。世界ダンススポーツ連盟(WDSF)のブレイキン競技システムの専門家としても活動しており、ブレイキングの競技化に尽力しています。
B-Boy Vero
B-Boy Veroは、2002年から活動を続けるベテラン。Jinjo Crewの重要メンバーとして、彼は国際的な大会で数多くのタイトルを獲得しています。
パワームーブを得意とする彼は、パワフルなスピンやダイナミックな動きが特徴で、その高い技術とリーダーシップで「攻撃隊長」とも呼ばれているのだとか。現在はパリオリンピックへの出場を目指し、日々の厳しいトレーニングに励んでいます。
日本人ブレイカーHiro10が加入して話題に!
Hiro10
Hiro10は石川県出身のBBOY。9歳からブレイクダンスを始め、その類稀なる才能と努力で、国内外の大会で数々の優勝を飾っています。
特に2023年には、ブレイクダンス世界最高峰の大会『FreeStyle Session World Final』で優勝し、世界にその名を知らしめました。
アクロバティックな技と独創的なスタイルで観る者を魅了し、「日本の若き希望」「ブレイクダンス界の新星」などと呼ばれており、現在では2024年パリ五輪ブレイクダンス日本代表候補として、さらなる飛躍が期待されています。
Jinjo Crewの絶対見るべき伝説級のバトル5選
Massive Monkees vs Jinjo Crew | R16 BBOY Battle 2012 | YAK FILMS
2012年に行われたR16 BBOYバトル。アメリカ・シアトルを拠点とするMassive MonkeesとJinjo Crewの対戦です。
目まぐるしすぎるルーティーンと個人技が行き交う、熱量が尋常じゃないバトル。驚愕の9000万回以上再生されている理由が分かるハイレベルな対決です。
Jinjo Crew vs. Found Nation | Finals | Battle Of The Year 2018
この動画は、2018年の「Battle Of The Year」で行われた日本のクルーFound Nationとの決勝戦です。「Battle Of The Year」はブレイクダンスの世界大会で、各国のトップチームが競い合うだけに、両チームが高度な技とパフォーマンスを披露し、激しいバトルを繰り広げています。
FLUIDO JAM 6 FINAL: KNUCKLEHEADZ CALI (USA) VS JINJO CREW (KOREA)
2005年より始まった、イタリア・ローマで最も長く続くブレイキングイベントFluido Jamの、2011年の第6回大会の模様です。
この大会で特に印象的と言われた、アメリカのクルーKnuckleHeads Caliとの対戦。イベントの創設者であり運営者のFabio Loop Gelosoもこの対戦を「信じられないほどの戦い」と述べていたのだとか。
Break The Floor 2017 | final battle Gamblerz crew VS Jinjo crew
世界的に権威のある、フランスのイベント「Break The Floor」の2017年大会の決勝戦。同じ韓国の有名なブレイクダンスクルーであるGamblerzクルーとの対決で、白熱したスキルの見せ合いの末Jinjo crewはこの大会で二連覇を果たしました。
Break The Floor 2016 | final battle Jinjo VS Hustle Kidz
そして続くこちらの動画は、同じくフランスのイベント「Break The Floor」の2016年大会の決勝戦。オランダのクルーHustle Kidzとのバトルで、熱戦の末、見事Jinjo crewに軍配が上がりました。
おわりに
以上、Jinjo Crewの魅力をお伝えしました。彼らはスキルが高いだけでなく、オリジナリティや、唯一無二のスタイルを持ち続けているのがバトルからも伝わってきました。
Hiro10の加入で、更に進化し続けるJinjo Crew。彼らのバトルをはじめとして、次世代のブレイキンシーンをさらに楽しんでいただければ幸いです。Jinjo Crewのこれからの活躍にも、ぜひご注目ください!