ダンスに燃える夏!プロダンサーへの道!?第一生命 SD.LEAGUE 2024の魅力を徹底レポート
日本初の全国NO.1のダンススタジオを決定する「第一生命 SD.LEAGUE 2024 FINAL」がKT Zepp Yokohamaにて開催された。南日本(福岡)・西日本(大阪)・中日本(名古屋)・北日本(札幌)・東日本(東京)の5箇所での予選を勝ち上がった34チームによるハイレベルな決勝は、KAZANEがディレクターを務めるNEO TIGER(dance studio egg@埼玉)がGRANDPRIXを獲得、初代王者となった。結果は以下
RANK | STUDIO | TEAM | LOCATION | DIRECTER |
---|---|---|---|---|
GRANDPRIX(B-2) | dance studio egg | NEO TIGER(東日本GRANDPIX) | 埼玉 | KAZANE |
(A-1ブロック)1位 | STREET DANCE COMMUNITY PROPS | VANTA BLACK(東日本2位) | 東京 | MAA |
(A-2ブロック)1位 | Studio AX | ASTHENO(西日本GRANDPIX) | 大阪 | keijiro |
(B-1ブロック)1位 | DANCE STUDIO Sugar Hill | The Sugar Hill Gang (南日本GRANDPIX) | 熊本 | P-STAR |
Softbank Award | SHOJIN Show-Base Tokyo | SHOJIN ENTERTAINMENT LABO (東日本オーディエンス) | 東京 | 余田愛実 |
Olive賞 | スタジオKG | CHIBIMEKI(東日本3位) | 千葉 | 憧 |
今回はSD.LEAGUEならではの新しい試みや舞台裏を徹底解説。SD.LEAGUEや出演チームの魅力を振り返りたい。
Dリーガーたちの祝福、憧れのダンサーたちが集まる会場
決勝はKADOKAWA DREAMSによるオープニングショーから始まった。D.LEAGUEの舞台では見ることのできない総勢16名によるど迫力のショーケースに会場は歓声を上げた。
D.LEAUGE開幕当時、実力が未知の選手が多く集まり、加速的な成長で前人未到の2連覇という偉業を成したKD。全国のまだ見ぬ才能を発掘するSD.LEAGUEのコンセプトを体現したようなチームによるショーはこれから戦うチームへのエールとなる。
各地の予選はDリーガーやディレクターによる審査が行われ、ジャッジ以外にも多くのDリーガーが会場に足を運び、各地に眠るスターダンサーの発掘を楽しんでいた様子だ。
また、決勝戦は公平性の観点からD.LEAGUEのジャッジ陣による審査が行われたが、これも実際のD.LEAGUEと同じように審査を受けコメントをもらうことができる貴重な機会だ。
会場には応援や視察に来たDリーガーだけでなく、様々な世代で活躍したベテランやレジェンドと呼ばれるダンサーたちが集まり、目の前を憧れのダンサーが歩いている環境に若い出演者たちは大いに喜んでいた。
小中高生混成チームでの挑戦だからこその成長
U18ダンサーが挑戦できる大会は多く開催され、日本のダンスシーンを底上げしてきたがキッズカテゴリや中学生の部、高校生の部など別れている場合がほとんどだ。しかし、SD.LEAGUEは小学生、中学生、高校生による8〜12名の混成チームという今までほぼなかったレギュレーションとなっており、ディレクターにとっても出演者にとっても新しい試みとなる。
ディレクターにとっては、身長差や体力差を考慮して振り付けやフォーメーションを工夫し、みんなに伝わる言葉で統率する必要がある。
それだけでなく、チームリーダーがしっかり意思の疎通やケアを行うことが必要で、このチャレンジで多くのダンサーがダンス以外の部分でも大きく成長したようだ。
初対面のメンバーと打ち解け、ディレクター不在時もお互いが持っているスキルをシェアしあい、意見を交換しながらダンスと自分を磨き上げていく。
MIZUEやCanDooが「ずば抜けた個性と、1シーズン仲間と打ち解け頑張れる力のあるダンサーが欲しい」と語る通り、D.LEAGUEではもちろん、多くの場面で必要とされる資質が今回の挑戦で身についたと、自信につながった出演者も多くいたようだ。
KTRが注目したというVANTA BLACKは、高いバイブスだけでなく、フラッグをトランポリンのように使い9歳の選手による大ジャンプを成功させた。混成チームならではの構成を最大限に活かしたパフォーマンスであった。