ダンス部大会【DCC】優勝は表現力で帝塚山学院!【出場全チームレポート】
第13回 全国高等学校ダンス部選手権決勝大会
DANCE CLUB CHAMPIONSHIP vol.13(DCC)
2025年8月29日@有明ガーデン
今年のDCCは、全国185チームの中から地方大会勝ち抜いた34チームと前回大会シードの上位3校を合わせた計36チームが決戦を繰り広げられる。
例年の通り全チームのパフォーマンスを見ていこう。
レポート:石原ヒサヨシ(ダンスク!)
写真:大塚洋介
1stステージ:Aブロック
A-1:東京都立清瀬高等学校(輝続:シリウス)
都内には珍しいワックにこだわるチーム。笑顔とメリハリの効いたユニゾンが印象的。
(独創性0/表現力18/技術力21=39点)
A-2:同志社香里高等学校(淵藪:ジャングル)
同志社ならではの音感表現に、変幻自在のフォーメーション。得意のワックが冴え渡る。
(5/29/34=68点)
A-3:目黒日本大学高等学校(解声:リリース)
大会で踊るごとに深まる緊張感、緩急、個性、感情。まさに声にならない声が解き放たれたかのよう。
(5/34/37=76点)
FINAL STAGE進出
A-4:東京都立狛江高等学校(土煙:つちけむり)
強烈なメッセージのMOROHAの楽曲で、魂からのダンスを訴求する。メロディを縫う音取りが新鮮だ。
(3/25/30=58点)
A-5:三重高等学校(戦隊:レンジャー)
全く別のベクトルでDCCを楽しむかのようなエンタメ作品。アイディア満載、笑顔たくさん、ダンスの可能性が爆発!
(8/25/35=68点)
FINAL STAGE進出
A-6:日本大学明誠高等学校(解放:かいほう)
リリカルな身体表現を紡いで、モアレ状にイメージが拡散されていくような明誠ならではの意欲作品。
(4/29/34=67点)
A-7:創志学園高等学校(海戯:フィッシャーマン)
アイディア満載の「釣り」テーマ作品。終盤にダンスのバリエーションがもう1つあると良かった。
(1/22/27=50点)
A-8:細田学園高等学校(星瞬:せいしゅん)
静かな局長の中、息遣いでリズムを作り出していくような独自のアプローチ。余韻が作る美しさと儚さに酔いしれる。
(2/26/27=55点)
A-9:鎮西高等学校(友共:せいしゅん)
WANIMAの曲で青春直球ロックダンス。無駄なく疾走する構成に高校生たちのパッションが爆発する!
(1/25/33=59点)
A-10:駒澤大学高等学校(光闇:こうあん)
特有の音ハメと意味深なライトの使い方。通底するビートボックスで構成する世界観がカッコいい!
(1/23/30=59点)
A-11:東京都立葛飾野高等学校(燦忍:コウサイニンジャタイ)
ほっこりする忍たま乱太郎パロディ。明るさ・元気・チームワークがフレッシュに伝わってくる。
(1/22/33=56点)
A-12:帝塚山学院高等学校(親愛:ディアマム)
スローでやわらかい表現に、超高校級の技術力が。母娘の普遍的な愛を感じさせる作品。
(6/35/43=84点)
FINAL STAGE進出
1stステージ:Bブロック
B-1:豊田大谷高等学校(呪夏:〜くる、、、きっとくる〜)
いくつもの場面や表情を見せる、かわいいホラー作品。DCCらしいエンタメ作品。
(3/21/28=52点)
B-2:大阪府立登美丘高等学校校(㒯湧:はなになって)
登美丘独特のクセのある振り付けと表情。布から人が抜けてくる技術に執念を感じさせた。
(6/29/36=71)
FINAL STAGE進出
B-3:実践学園高等学校(最愛:わたし)
鏡(額)をキーアイテムに多彩な場面展開をする意欲作品。清々しい感動が澄み渡る。
(2/28/34=64)
B-4:東京都立狛江高等学校(僕跡:ぼくのこと)
楽曲の世界観に沿う抜群の構成力に、緩急のある美しい手振り。抜群のバランスの良さ。
(1/29/39=69)
FINAL STAGE進出
B-5:大阪府立汎愛高等学校(魂炎:ソウルメイト)
静謐な世界観をパラレルな展開で作り込む。自主制作特有のエネルギーとパッションも汎愛ならではの魅力だ。
(2/30/37=69)
B-6:山村学園高等学校(踴暉:アーミー)
DCC では意外に少ないストレートなHIPHOPスタイルを、チームワークとユニゾンの力で見せる。
(20/24/25=49)
B-7:山村国際高等学校(情熱:サルサ)
得意のラテンスタイルを蛍光色のドレスで印象付ける。最後の展開にもう一工夫ほしかった。
(2/29/33=64)
B-8:武南高等学校(凛赫:わたし)
ソロを目立たせての情熱的な作品。中盤以降で大所帯をより効果的に使う構成変化の工夫がほしかった。
(0/26/33=59)
B-9:北星学園女子高等学校(神華:シンファ)
バイオリンの調べに乗せた情熱的な構成。ここまで似た印象のチームが続いたこともあり、ややインパクトに欠けたか。
(0/23/28=51)
B-10:さいたま市立大宮北高等学校(楽輝:ファンキー)
ロックダンスにこだわる関東チーム。機材トラブルで踊り直しにめげない強さが素晴らしい。2回目の方がMo’ Funky!
(0/25/29=54)
B-11:北九州市立高等学校(皓舞:シロクマ)
持ち前のソウルフルなフィーリングで、ストリートダンスの醍醐味を変わらず伝えてくれた。今年はややラフさが目立ったか。
(1/31/35=67)
B-12:樟蔭高等学校(生命:うまれてはこなかったわたし)
生命体のテーマ表現、最後に全員コーラスで締めくくる独創性は圧巻。挑戦的な作風が見事に得点につながった。
(9/34/41=84)
FINAL STAGE進出