【hirokoboogie】たとえダンス部の活動がふるわなかったとしても【インタビュー】
元ダンス部員からの応援メッセージ
ダンスシーンや各業界の「元高校ダンス部」だったという先輩たちから、現役ダンス部員へ送る熱いメッセージ!
第1回:hirokoboogie(LIFULL ALT-RHYTHM)
運動が苦手で高校からダンス部へ
現在の高校ダンス部では、高校からダンスを始める初心者の比率が7~8割ほど。
部活内では、ダンス経験者が初心者に指導する形が多くなるのだが、卒業後にプロダンサーを目指すとなると、そのほとんどは経験者である。部内でも1〜2を争うスキルと情熱があり、コンテストやバトルの場でもひと際光るダンサーが、さらに厳しいプロダンサーへの道を進むことになる。
世界のバトルやメディアで活躍するhirokoboogie(ヒロコブギー)は、大阪の高校ダンス部出身。
意外や運動が苦手だったので、高校からはダンスを始めたという彼女は、どんな道のりで世界で活躍するダンサーへたどり着いたのだろうか。
「当時のウチの高校のダンス部は創作ダンス系で、それほど本格的な活動もしてなかったんです。振り付けメインで、みんなで楽しく踊ろうって感じの部活でした。でもそれがきっかけで、自分の興味がストリート系ダンスやLOCKのノリにあることに気づいたんですね。音楽もファンキーなのが好きやったし、LOCKの地味な基礎も“めっちゃ楽しい!”と思えて、ずーっと練習できたんです!」
卒業後に芽吹いたダンスへの興味
彼女のダンスライフが本格的になったのは、高校卒業後。
師匠的存在のダンサーのレッスンには欠かさず参加し、大学でも授業の合間に一人黙々と集中して練習を重ねてきた。
バトルにも積極的に出場し、徐々に結果も出始め、彼女の世界は広がっていく。
「大学時代は海外のバトルにも挑戦して、自分のダンスを世界で試したいって思いが強くなりました。でもその時は、ダンスを仕事にするとかは全く考えてなくて、公務員にでもなって、空いた時間にダンス続けようかな、とか一度働いて辞めてから本格的にダンスやろうかな、と考えてたら、師匠から“どうせ辞めるなら、今からやればいいじゃん”って言われて、“確かに!”って単純に思って(笑)、あまり深く考えずにダンスの道を突き進んだんです!」
タフになった中国での番組出演
そんな彼女に大きな転機が訪れる。2022年、中国の人気ダンス番組『ストリートダンス・オブ・チャイナ』への出演だ。単なるダンス番組ではなく、リアリティショー的にダンサーたちが生き残りをかけて戦う進行で、24時間生活を監視されるようなタフな状況でバトルや作品作りに勝ち残らなければならない。
「中国滞在はコロナ禍での隔離状況やったし、あの経験で肉体的にも精神的にも、すごくタフになったと思います。同時に、自分の武器や特徴をいかに出していくかということも学びました」
※本人のnoteで滞在日記が綴られてます。面白いです!
長身から躍動する長い手足、しなやかにグルーヴする体幹、ファンキーな表情とニュアンス、強さと美しさを兼ね備えたシルエットなどなど、今のhirokoboogieのスタイルが半年間の番組出演中にさらに形作られていった。
「ダンスは徐々に進化するというよりも、ある時に“これや!”って発見する感じが私にはあります。特にファッションを、ダボダボな服からタイトなシルエットにして、セクシーに踊るようにしてから個性を掴んだ感じがありました」
D.LEAGUEへの挑戦とそのワケ
中国での活躍でSNSフォロワーも一気に増え、メディアやCM出演などで注目される存在に。これまでいそうでいなかった、本格派フィメールLOCKダンサーの地位が確立されつつあったが、2024年に彼女はまた新たな挑戦に出る。D.LEAGUEへの挑戦、LIFULL ALT-RHYTHM(ライフル アルトリズム)への参加だ。
「正直、D.LEAGUEのことはあまり知らなかったんですけど、お誘いがあって、作品動画を見せてもらって“やりたい!”って思ったんですね! それまでバトルばっかりだったから、集団での作品作りにも参加したかったし、いろんなジャンルのダンサーにも関わりたかった。あと、スポンサーや関係者やファンなど、“誰かのために踊る”という意識になれたのも新鮮でした」
現在、D.LEAGUEの新シーズンも開幕し、彼女の新たな挑戦は続いていく。最後に、高校ダンス部員へメッセージをいただいた。
「たとえダンス部での活動がふるわなかったとしても、その次があるかもしれないです。私にとってもダンス部は、ダンスと出会う大きなきっかけになりました。ダンス部でなくても、絶対に自分のダンスが輝ける場所がある。集団で踊るのが苦手な人はソロで表現できる場所もあるし、集団で踊るにしてももっとレベルが高くて華やかな舞台もある。とにかく続けることが大事やと思います。学生をやりながらでも、仕事をしながらでもダンスは続けられるし。…今うまいかヘタかは関係ないんです。自分もヘタクソな部類やったけど、続けてきたからこそ今があるんやと思います!」
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