「DANCE ALIVE HERO’S予選リベンジしますか?」超激戦予選サークルを勝ち抜いたU-KI the retroの苦悩とは

2017年9月18日、日本発、世界最大規模を誇るストリートダンスバトルイベント「DANCE ALIVE HERO’S 2018」の関東予選が新木場STUDIO COASTにて行われた。今シーズンからルールを革新し、ポイントランキング制度を廃止、優勝者のみが決勝へ進むというシビアなルールとなった。
優勝経験のあるダンサーが予選サークルで敗退するなど大番狂わせが相次いだ波乱のバトルとなったが、HIPHOP SIDEで見事優勝に輝いたのはMr.BaaBee(零 / KING OF SWAG)。その裏で、予選から多くのドラマや名バトルが生まれていた。

今回取り上げるのはU-KI the retro(BixBite / Disturbance)。予選サークル延長で、全員がDANCE ALIVE HERO’S 2017 FINALISTというハイレベルなサークルを制しトーナメントへ進むも、惜しくも準決勝でMiaに敗退、BEST4という結果になった。今年4月に両国国技館のメインステージで魅せたスタイルは、さらに高い身体能力と即興性、ボディコントロールによる独自の音の表現へと進化していた。

今回はそんなU-KI the retroにインタビュー。DANCE ALIVE HERO’S(以下アライブ)とバトルについてどう考えているのかを語ってもらった。

STAFF
今日はよろしくお願いします。ダンサー、バトラーとして注目されることが多いと思うんですが普段はどんな生活をされてるんですか??

U-KI the retro
今年で20歳で、普段は大学生をやってます。それからバイトなしで、レッスンを週3本。自分の小遣いや自由になるお金はそこで稼いでる感じで、きつい時期もめっちゃあります。

STAFF
まだまだ若いですもんね。九州予選には出場しなかったと聞きましたが、関東予選の時に挑戦しようと思った時の意気込みはどうでした?

U-KI the retro
アライブがポイント制じゃなくなったというものあり、自分にまだ自信が持てなくて、お金の面も考えると(予選は)出れるものだけ出ようかなという感じでした。優勝すればよいというのもあるので、関東と前日予選に出ることができたらくらいで考えてました。前シーズンで、初めて大人に混ざって、ポイントを稼いでファイナリストに上がれて、今年も頑張りたいと思っていて。去年はアライブの予選があったら一週間前から自分の中でピリピリしてたんですけど、今回そこまで勝ちたい!って気持ちが強かったわけではなかったんです。
もちろん勝ちたかったんですけど、自分の中でいい踊りできて、周りからも良かったよと言われたらいいかなくらいの気持ちで出ました。
けどやっぱり、2回戦の延長くらいまで残って周りのメンツを見ると「やっぱりここで勝ちたいなー、今出せる自分の精一杯で頑張ろう!」と思い、なんとかベスト8まで進めました。

STAFF
そういえば予選の延長のサークルのメンツ4名、すごかったですよね??

U-KI the retro
Yuseiくん(KING OF SWAG/零)と、TAKUYA(BixBite/X-RISE)と、準優勝のMia(K’steelo/泉州水なす隊)ですね。本当にすごい。
アライブ優勝してるような大人がいたりすると諦めちゃうんですけど、同世代の中だったら一番になりたいというのがあって、この時は本気になりましたね。

STAFF
準決勝に行くまで、手応えとかは感じてましたか?

U-KI the retro
ベスト8はChihiro.yさんって昔から知ってる人なんですけど、久しぶりに見て、どんな感じで来るかもわからなくて。がむしゃらに踊ったら勝てた!みたいな感じでした。
予選からずっとMiaと一緒でベスト4で当たったときは、かましたいけど、勝てないだろうな今日は、という気持ちがあり、それが敗因だろうなと思います。
負けちゃうだろうなと思ってたので負けたときも、そうだよなー、と思っちゃって。。。負けたばっかだけど、Miaにお前優勝しろよ、って伝えて応援してました。

STAFF
確かに、あの日のMiaの勢いもすごかったですね。

U-KI the retro
すごかったですね。よくないのかもしれないですけど、悔しいという気持ちはなかったですね。でも、あそこまで行ったのなら勝ちたかったという気持ちはあります。ポイントがあったら良かったのにとも思いました。

STAFF
あれからバトルに対して負けん気が復活したりはしましたか?

U-KI the retro
去年はバトルの一年って感じだったんですけど、今は大学シーンをもっとストリートシーンに引っ張っていきたいというのがあって、そっちの活動に重点を置いてやってる感じです。けどやっぱりアライブ優勝するっていうのは夢なので、出続けます。

関連記事