タップダンスの映画7選!足音で奏でるエンターテインメント!

【※2018年5月 『TAP』『コットンクラブ』の2作品を追記しました!】 足音で表現するタップダンスは、数多くあるダンスの中でも特別な技術を要するダンスです。そのため、ダンサーでもタップダンスについてはよく知らないという方もいるのではないでしょうか?

タップダンスについて学ぶことは、ダンサーとしての新たな技術や表現力を身につけるために必要なことです。さらに、タップダンスには体幹を鍛えるというメリットもあるため、ぜひ挑戦していただき種類のダンスなのです。

今回は、ダンス映画の中でもタップダンスシーンのあるものに絞ってご紹介します。映画を観ることでタップダンスの魅力を知って、ダンサーとしての活動の幅を広げましょう!

座頭市

座頭市 <北野武監督作品> [DVD]
「座頭市」は、2003年に製作された北野武監督、ビートたけしさん主演の映画です。
下駄を履いて、一斉にタップダンスを披露する祭りのシーンは、ダンサーなら1度は観たことのある有名なシーンですよね。その迫力と技術の高さは、まさに圧巻!私は、座頭市のタップダンスを観て、タップダンスの格好よさにカルチャーショックを受けました…。

大勢のタップダンサーを率いるのは、HIDEBOH(ヒデボー)こと火口秀幸さん。座頭市のタップダンスの振り付け・出演で一躍脚光を浴びました。YouTubeでHIDEBOHさんのタップダンスを見始めると、やみつきになってしまうのでご注意を(笑)

私は”時代劇”と”ダンス”という和と洋のコラボレーションが大好きなので、有名だと分かってはいても座頭市をおすすめさせていただきました!タップダンスをよく知らない…というダンサーは、覚悟してご覧ください♡

映画のワンシーンをどうぞ↓

雨に唄えば

雨に唄えば (字幕版)
「雨に唄えば」は、「トップ・ハット」「バンド・ワゴン」「巴里のアメリカ人」と並ぶミュージカル映画の傑作として広く知られています。
雨が降っているのに楽しく踊るなんて、こんなに素敵な演出がほかにあるでしょうか…!どしゃ降りの雨の中、ジーン・ケリーがタップダンスを踊るシーンは映画史に残る名シーンといわれています。

雨に唄えばの素晴らしいところは、古さをまったく感じさせないところです。ミュージカル映画特有の胡散臭さを微塵も感じさせない演出は、今なお色褪せることなく輝きを放っています。

ダンサーなら、この映画を見終えた後、ジーン・ケリーの真似をしてしまうこと間違いなしです!唄いながら足を踏み鳴らし、ジーン・ケリーになりきってみませんか?沈みがちな雨の日が特別なものに思えることでしょう。

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TAP THE LAST SHOW

「TAP THE LAST SHOW」は、俳優の水谷豊さんが初監督と主演を務めた、2017年制作の映画です。
TAP -THE LAST SHOW- [DVD]
TAP THE LAST SHOWは、水谷豊さんが23歳から40年間アイデアを温め続け、満を持して製作されたタップダンスを題材にした映画です。撮影に当たって総勢300人の若いダンサーにオーディションを行い、5人の若手メインキャストが選ばれました。

タップダンスの監修振付は、日本のタップダンス界を牽引するHIDEBOHさんです。いまやHIDEBOHさんは、タップダンス界で無くてはならない存在なのですね!

”「ショウ」と「映画」、いま新たな「世界」が生まれようとしている。”と銘打って公開されたTAP THE LAST SHOW。ぜひ、ダンスを職業にしたいと考えている未来あるダンサーに観ていただきたい作品です。

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ホワイトナイツ/白夜

ホワイトナイツ 白夜 [DVD]

「ホワイトナイツ/白夜」は、1985年のアメリカ合衆国のドラマ映画です。
ホワイトナイツ/白夜は、世界一のタップダンサーと世界一のバレリーナが夢の共演を果たした映画です。2人のダンスシーンはもちろんのこと、ストーリーも面白いのでダンサーでなくとも楽しめると思います。

バレエダンサーのミハイル・バリシニコフと、タップダンサーのグレゴリー・ハインズ。2人が魅せる洗練されたダンスが話題を呼び、ホワイトナイツ/白夜は公開当時かなりの注目を集めたそうです。

タップダンサーやバレエダンサー、ジャズダンサーは観て損のない映画です!ミハイル・バリシニコフとグレゴリー・ハインズのダンサーとしての資質やセンスがうらやましくもなりますが、踊ることの素晴らしさを改めて見直すことができるはずです。

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ハッピーフィート

ハッピー フィート (字幕版)
「ハッピーフィート」は、2006年に制作されたフルCGアニメーションの映画です。

「どうせアニメ映画だろ?」と、なめてかかってはいけませんよ。ハッピーフィートのタップダンスシーンは、実際のダンサーに踊らせ、モーションキャプチャでその動きを取り込む手法をとっているのです。主人公のマンブルのダンスシーンは、タップの神様と呼ばれるセビアン・グローバーが演じているのだとか。

歌が命の皇帝ペンギンの世界では、歌で心を伝えられなければ一人前の大人にはなれないと育てられます。しかし、主人公のマンブルは音痴…。それでもマンブルには、タップダンスがありました。マンブルは、歌でなくタップダンスで心を伝えることができたのです!

監督は当初、登場するキャラクターを実写で表現するつもりでしたが、ペンギンに踊りを教えるのは不可能と知りフルCG映像にすることを決心したそうです。ちょっぴり可笑しい、こぼれ話でした。

映画のワンシーンをどうぞ↓

TAP

タップ (字幕版)

「TAP」は、1989年に発表された映画です。グレゴリー・ハインズが主演を務めるTAPは、本格派タップダンス映画といえるでしょう。
なぜ、タップを踏むだけで人となりが分かるのでしょう。天才と呼ばれるグレゴリー・ハインズは、どれだけの努力や練習を重ねたのでしょうか?

また、この映画はグレゴリー・ハインズだけが光っているわけではありません。脇を固めるタップダンサーの素晴らしいことといったら…!特に、往年のスターのおじいさんが順番に踊るシーンでは、楽しいシーンなのになぜか涙が出てくるほど。個性って、出そうと頑張るものではなくて、経験や年齢を重ねることで自然と出てくるものなのかもしれませんね。

映画のワンシーンはこちら↓

コットンクラブ

コットンクラブ [DVD]
「コットンクラブ」は、1984年に公開されたアメリカ映画です。
コットンクラブは、ニューヨークハーレム地区に実在した高級ナイトクラブです。1920~1930年代のマフィアの覇権争いが華やかに、そしてリズミカルに描かれています。

映画コットンクラブの魅力は、世界に名を轟かす名俳優の共演です。リチャード・ギア、ダイアン・レイン、グレゴリー・ハインズ、ボブ・ホスキンスなど、豪華なキャストが最高のエンターテインメントを届けてくれます。タップダンスファン、ジャズファンに観ていただきたい映画です。

映画のワンシーンはこちら↓

タップダンスの豆知識をひとつ…

毎年5月25日は「National Tap Dance Day」となっていることを知っていますか?

これは、5月25日がビル・ボージャングル・ロビンソンの誕生日にちなんで定められたのです。ビル・ボージャングル・ロビンソンは、ミスター・ボージャングルの呼び名で親しまれたアメリカ最高のタップダンス名人です。

ビル・ボージャングル・ロビンソンのタップダンスを見ると、ダンスはどこまでも自由であるべきなのだと考えさせられます。

見なきゃ損!ビル・ボージャングル・ロビンソンのタップダンス映像↓

タップダンスの映画をご紹介しました!

タップダンスシーンのある映画を5作品ご紹介しました。いかがでしたか?

「どうなっているの!?」と驚くような足さばきと、見た目以上に軽やかな音に魅せられた方も多いのではないでしょうか?私は、この記事を書くためにDVDを見返したり、できないのに真似したりと忙しく過ごしておりました。おかげで、この記事を書くのに相当な時間がかかってしまいました…(笑)

映画は、昔のものでも不思議と色褪せず、今なお私たちを楽しませてくれます。今回ご紹介したタップダンスの映画も、そのどれもが楽しく、輝きを放っていました。タップダンス経験者も未経験者も、映画の中のタップダンスの世界を味わってみませんか?

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