コンテンポラリーの意味はファッションとダンスではどう違う?

コンテンポラリーという言葉には「現代的」という意味がありますが、業界によって様々な使われ方をします。 今回は、ダンス、ファッション、インテリアと様々な業界で用いられるコンテンポラリーの意味をわかりやすく解説します。

ファッション、ダンス、インテリアと様々な業界で用いられるコンテンポラリーという言葉。
なんとなくニュアンスはわかるものの、詳しく意味までは知らないという方も多いのではないでしょうか。
基本的な意味合いは同じですが、それぞれの業界ごとで微妙にニュアンスが変わってくるのです。
そこで、今回はあらゆる業界からみたコンテンポラリーについて解説します。

コンテンポラリーの意味

「コンテンポラリー(contemporary)」は形動詞で[ 現代的なさま、当世風なさま、同時代に属しているさま。 ]を指しています。
名前の由来はラテン語で「時代を共にする(CON‐+tempus)」という意味から出来ています。
逆の言葉を挙げるとすれば、「トラディショナル(伝統的)」となります。

コンテンポラリーダンスとは


コンテンポラリーは、衣装や音楽、踊りなどが制限されるバレエに対し、それらの制限がなく、自由に表現する現代的ダンスとして、1980年代前半のフランスで生まれました。
既成のダンスに属さないものを指すので、人によって形も様々であり、定義づけできないことがコンテンポラリー・ダンスの本質であるかのように言われることもあります。
有名人でいうと、米津玄師の「LOSER」を振り付けたことでも有名な辻本知彦や俳優としても有名な森山未來はコンテンポラリーダンスを踊っています。
こちらはコンテンポラリー界のカリスマ的存在であるオハッド・ナハリンのドキュメンタリー映画の告知映像ですが、これをみればコンテンポラリーが如何に自由なダンスかがわかると思います。

インテリアにおけるコンテンポラリー


インテリア業界にも「コンテンポラリースタイル」というのが存在します。
ダンスと同じくより自由度が高く現代のライフスタイルに居心地の良さを優先したスタイルがインテリアにおけるコンテンポラリースタイルです。
またインテリア用語に「モダン」というもの存在し、これにも「現代的」という意味がありますが、モダンは今までに無い新しいものという意味合いが強いのでコンテンポラリーとは異なります。

ファッションにおけるコンテンポラリー

「コンテンポラリーファッション」は直訳すれば現代的な服装ですが、流行りものを身に着けているトレンドのファッションとは少し違います。
イメージとしては、クラシカルなアイテムに今風のものをあわせたり、常識にとらわれないスタイルを指します。
また、コンテンポラリースーツというのもありますが、これは1960年代に流行した型の背広で、幅の狭い襟と一つボタンが特徴で、光沢のある生地で仕立てるスーツのことです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
どのコンテンポラリーも現代的という意味は共通しているものの、一言で定義するのは難しく、少しマニアックな領域です。
意味を知ってなおさら、興味がわくという方は、是非コンテンポラリーに触れてみてください。

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