これからのダンサーにはマネージメントが必要。BOBBY×EXILE AKIRA×カリスマカンタローが語る

ダンサーにはマネージメントが必要なのか?ダンサー人口が増え続ける中、社会的地位が確立しない理由とは? そんな議題をテーマにBOBBY×EXILE AKIRA×カリスマカンタローが対談を行った。

ダンサーにはマネージメントがついていることがあまりなく、イベントのブッキング、スケジュール管理はもちろんのこと、衣装の選定や選曲、編集まで全てを一人でこなすダンサーがほとんどなのである。
そんな中、これまで多くのアーティスト、タレントなどを発掘・育成し、輩出してきた「EXPG STUDIO BY LDH」がダンサーの社会的地位向上やダンサーとしての可能性を広げるベく、新たなサービス「ダンサーマネージメント」を開始する。
そこでダンサーとマネージメントについてをテーマに90年代初期より常に時代の最先端、最新系を提示し続けるレジェンドBOBBYとEXILEのメンバーとしてメジャーシーンで活動する傍ら、クランプチーム®AG POUNDやダンサーとのコラボなどダンサーとしても精力的に活動するEXILE AKIRA、ソロダンスバトル世界大会「DANCE ALIVE WORLD CUP」を主催するカリスカンタローを招き対談を行った。
彼らが考えるダンサーにとってのマネージメントとは。

ダンサーマネージメントについて


STAFF
今回、「EXPG STUDIO BY LDH」にて、ダンサーのマネージメントサービスをスタートするとお聞きしまして、そもそもダンサーには、マネージャーがついていない方が多い中、ダンサー、ダンスシーンにとってのマネージメントの必要性などをお聞きできたらと思います。

EXILE AKIRA
カンタローさんから見てどうですか?

カリスマカンタロー
今、ワールドカップやってるでしょ?海外ダンサーがいたりすると、ビザを取るのが、ものすごく大変なんですよ。
海外からエアポートに来るのもそうだし、こっちからいくのも、手続きが大変だったりします。

EXILE AKIRA
そういう意味ですと、今ダンサーが世界で活躍しやすい状況ではあるんですけれども、そういう細かい部分のサポートがついているっていうだけで、信頼っていう部分で海外に入りやすくなったりだとか、マネージメントがあることで、しっかりと精査しながら、仕事としてつなげれるっていうのは一つポイントかもしれないですね。

カリスマカンタロー
そうですね。
アマチュアとプロっていうところで、やっぱりマネージャーがつくっていうところは、ダンサーがダンスだけに集中するためにそのサポートをしてもらえるというのが大きく、そばにいるかいないかで、結構違うんじゃないかなと思います。
かつそれが、社会常識もそうですけど、社会の中で仕事を回していける人たちが、サポートに入らないと、ただダンス好きの人がついても難しいところは、今後の局面ではどんどん出てくるのかなと思っていて。
ダンサーとアーティストでは、やっぱりマネージメントがあるかないかでだいぶ違うんじゃないかなと思います。

EXILE AKIRA
マネージャーっていうと、ある意味付き人とか、お世話係っぽく聞こえる部分もあるじゃないですか?
そういうことではなくてやっぱりマネージメントっていうことはそのダンサーであったり、そのアーティストがどのように輝くかとか、商品と言ったら失礼ですけど、どのようにダンサーとかアーティストを売っていくかとか、広げていくかとかいうところがマネージメントの仕事だと思いますので、そういうところが今までワークショップだったりダンスレッスンだったりバックダンサーであったりというようなところの枠からもっと広がった視野で、自分たちの特技を生かせる場をお届けできるっていうのが強みでもあるんですね。

BOBBY
根本的には、さらにダンサーの地位の向上を目指したいですよね。
日本から世界に出てるダンサーも結構多く出ていますが、まだまだ社会的に地位が低いというか、国内ではすごくそういうことがあって、結局ダンサーって自分で交渉するのが難しい。
オーガナイザーのいわれたままのギャランティで、制作時間や拘束時間が長い上に練習もしなきゃいけないし、そういうのを踏まえて交渉できないとやっぱり生活は大変なんですよね。

EXILE AKIRA
ダンサーの価値を上げたり、価値を守ってくれるっていう部分もマネージメントの特権ではありますよね。

BOBBY
あとやっぱり思うことは、世界にとっての窓口ができればいいんじゃないかなと思って。
世界のダンサーとダンサー同士のつながりはあると思うけど、世界の芸能界とかエンタメの世界とは、なかなかつながりがないので、そこはLDHのような業界に特化した会社だとつながりがあると思うんで、そういうところを紹介できたり、つながりが直でできるっていうのは、強みなんじゃないかなと思います。

EXILE AKIRA
そうですね。
ダンサー発信からのエンターテイメントが築き上げられる環境に今はなっていて、いろんな幅が広がっている現代だなと思いますよね。

ダンサーがカッコよくあるためのマネージメント

カリスマカンタロー
基本ダンサーってセルフプロデュースで、自分でダンスの振り付けを考えて、ファッションを考えて、ステージのブッキングも自分でして自分が出て、次の仕事につなげるのも自分で交渉して、大変じゃないですか?
僕、今だから明かしますけど、自分が所属しているダンスチームXyonには10年前くらいにマネージャーがいたんですけど、それ僕なんですね(笑)。
違うアドレス作って、「ちょっと僕のマネージャーに一回相談してみて僕のマネージャーから連絡させますね」って言って、そのアドレスは僕なんですが「はじめまして。マネージャーのなんとかです」って送ったりして交渉してたんです(笑)。

BOBBY
自分で交渉してたってこと?
マネージャープレイだ(笑)。

カリスマカンタロー
はい、マネージャープレイ(笑)。
山田かなんかの仮名で「カリスマから聞いてるんですど、条件がなかなか厳しくてですね」って自分で交渉するっていう。

一同
(笑)。

EXILE AKIRA
今だとスタジオいっぱいありますけど、それこそBOBBYさんの時代はレッスンとかも外でやっていた時代じゃないですか?
自分もそういう方々のレッスンを受けた経験があるのですが、普通に口コミで聞いて、ワンレッスン1000円とか3000円とかでやっていて、人によってはなぜかわからないですけど一回目は、入会金とか取ったりして、なんの入会なんだっていうのもあったりしました(笑)。
そういうのも昔は手作り、セルフプロデュースでしたよね。
そういうところから今はもっとちゃんとしたスタジオビジネスになってますからね。

カリスマカンタロー
難しいのが、「ビジネスにするな」「アートだカルチャーだ」ってよく言っているけど、レッスンもワークショップもショーケースもみんなそのビジネスの輪の中でそれを言ってるっていう状況を、意外と見れてないんですよね。
やらないといけないことはやらないといけないし、それをやれないんだったらそれをやるのがマネージメントのお仕事なのかなっていうのは思っていいます。
ダンサーがダンサーで貫くためにも、そういった機関があるといいとは思いますけどね。
だって自分だけで貫けないでしょ。「カルチャーなので、お金のためじゃない」といって「領収書いいですか?」って、ちょっと矛盾が起きてしまう。

BOBBY
俺たちの時代で話すと、とにかく生意気だったんで、当時のチーム、ヒドラなんかは、そのショーの映像をビデオで売る予定のイベントには、印税要らないからギャランティは100万円という形でショーケースに出たりもしてた。
時代もあるけど交渉次第ではそうこともできるよね。

カリスマカンタロー
100万円!すごい時代ですよね。
その辺の交渉も、ダンサーがカッコよくあり続けるためにもマネージメントがしてくれた方がいいですよね。
最近ダンスチームもちょっとマネージメント通してくださいっていうのが増えてきているとは思いますが。

EXILE AKIRA
それこそコレオグラファーなんかも、直というよりはマネージャーが交渉して、スケジュールきって、ていうぐらい活動の幅が増えてますからね。

カリスマカンタロー
現場にマネージャーがいるか、もしくは電話でちゃんと違う人が出ない限りは、俺はそいつが自分でやってると思ってる(笑)。

EXILE AKIRA
なかなかいないと思いますけどね(笑)。

BOBBY
まあ利口だよね。自分ていうブランドを守るためには。

ダンサーの社会的地位について

STAFF
昔と現代で比べると、昔のほうがダンサーの爆発的な人気があったように感じます。

BOBBY
まずダンサー人口が少なかったからね。人口が少なかったんだけど世の中では盛り上がってた。
テレビは日テレ、テレ朝、フジテレビの三社で放送してたから。
「元気が出るテレビ」「DANCE DANCE DANCE」「DA DA」。
「元気が出るテレビ」なんてゴールデンタイム枠でやってるわけでそれだけ盛り上がってたんだよね。
でも、数は少なかった。
今はものすごい人数いるわけじゃないですか?
だから当時ギャラのいい人は良かったと思うよ。自分らの場合、テレビ出て、ZOOをやってたというのもあるけどね。

EXILE AKIRA
当時を考えると、「ダンス甲子園」とかもそうですけど、コンテスト形式とか、ダンサーがチームで出て競い合ったり、どこどこのチームがかっこいいとか、そういう感じだったじゃないですか。
今だと、例えば、有名なコレオグラファーがアーティストをプロデュースしてそれを番組にするみたいな番組が韓国や中国で流行ってますよね。
そういう意味でも世界的に見てダンサー自体の地位は上がっているなーとは感じますね。
ダンサー中心で番組がつくられるっていうのはすごいですよね。

BOBBY
自分の時代より、ダンサーが安売りしすぎなんだよなと思ってる部分がすごいあって、イベントも数で勝負、みたいなイベントが多いのかもしれない。
みんなステージに出たいがために、安いギャラでも出るし、どんどんそういう時代になっていっていっている。

カリスマカンタロー
パフォーマーっていうのもひとつのダンサーの形にはなってきてると思いますが、ダンサーという職業は今だとインストラクターの収入が一番多いんですよね。
夢としては、世界的なダンサーになりたいというのが増えてきて、ソーシャルサービスが普及してインスタグラムやユーチューブだのいわゆる影響力で世界で有名になっていきながら、フォロワーをつかまえていくファンをつかまえていくビジネスにはなってきてるんだけど、どうしても不安定な人気商売なんで、今年はきてるけど、3年後仕事がくるかどうかわからないっていう不安もあります。

BOBBYさんの話しでいうと、BOBBYブランドは僕が東京に出てきたときから今に至るまで下がってないんですよね。
安売りなんだよね、って言ったのもまさにそうで、はたから見たときにBOBBYさんって、どんな存在なのかいまいちわからないと思うんです。
謎の人というか、どういうことやって今のBOBBYさんになったっていうのがわからないから、ある意味ミステリアスな部分ってみんな興味があって、ディグって伝説的な話しを聞いて、ブランド価値が保てるのかなと思います。
それに対して、意外と今の子たちはさらけ出しまくりなんですね。そのバランス感覚の部分がすごいダンサーは大事なんじゃないかと思います。

一過性な人気は上がりますが、そのスタンスを保てるかというと難しい。
今の子たちは意外と冷静に見てて、いわゆるマネージメントの機能とか、プロという道とかが線引ききっちりといまだにされていないので、大学に行ったら就職して趣味としてダンスをやるこが増えてきています。

EXILE AKIRA
ブランド力、大事ですね。

カリスマカンタロー
如実に生徒数も当然のごとく影響及ぶし、イベントのブッキング数にも及ぶし、いつも仲いいオーガナイザーがいつも呼んでくれて、いつも同じ生徒と一緒にナンバーを出すんだけども、それは必ずどこかで終わるんです。
しかし、その現実を突き付けたときに、みんなピュアで脆いんで、正論叩きつけられると傷ついちゃうんですよね。
ディスられたと勘違いしてしまいがちですが、それは社会的な正論で、ある意味ダンサー側も成熟しないといけないところまで来てるんじゃないかなって思いますよね。
面白いもんで、元ダンサーのサラリーマンや年齢が上のダンサー達は共感してくれたりするのですが、ダンサーの子たちはそれよりも今流行りのものを見ちゃうのでこういうまじめな話をしても意外と刺さらないんですよね。本来は若いみんなにこういう話を届けたいですよね。

EXILE AKIRA
でもまずダンサーマネージメントのことで話すようになるってこともないですよね。
学校の授業にも必修科目にもなってますし、ダンスを中心としたチャリティーとかボランティア活動も増えてますし、現にLDHもやってるんですけど「夢の課外授業」っていう活動だったり、そういう部分も増えてはきてますよね。
僕も高校のときに「ダンスをやりたいんです」って言って進路を決めたときに、「校長先生に言ってこい」って言われて。校長先生に「僕ダンスやりたいんで進路決めずに卒業します」って言ったら「熊川哲也さんみたいになりたいのか」って言われて。
当時ダンスっていったらバレエとか。ジャズとかのイメージが強かったんですよね。
けど今はダンスをやりたいっていったら、ストリートダンスのイメージやえらそうな意味ではなくEXILEだとか浮かぶと思いますし、そういうのがだいぶ浸透はしてきてるのかなとは思いますけどね。

ダンサーが社会的を確立するためには


STAFF
それでは、ダンサーが社会的地位を確率するためにはどうすればいいんでしょう?

カリスマカンタロー
日本はそういう意味では、すごくダンサーの地位は上がってきてると思うんですよね。
ほかの諸外国と比べて、人口も多いし、なんせ世界に稀を見る、学校教育にも参入しましたから。
ですけど、やっぱりその上のシステム、プラットフォームがまだまだ未成熟だったりするので、あべこべなんです。
アーティスト、ダンサー、見ない日はなくなってきてる、教育にも入ってきてる、部活でも盛り上がってきてる、だけどダンサーの子たちの意識は意外と昔と変わってなくて、その日暮らしもまだ多くて、みんなの心の中にカッコいいが、バラバラすぎて、何に対してカッコいいのかの基準で、僕はこの社会性が出てくるのかなと思うんですよね。

BOBBY
さっき挙げられたように、中国もそうだしアメリカもそうだし、米番組の「アメリカン・アイドル」的な、ダンサーが出られるようなメジャーな番組が世界にはたくさんある。
特にアメリカなんか、一気にダンサーの地位が世界的に有名になったし、ダンサー個人の名前もそこから一気に出てきて、そういう番組は日本にはないよね。

EXILE AKIRA
まだないですよね。
こう言ったら失礼になるかもしれないですけど、やっぱりアジアの中では、遅れてる方といいますか、中国とか韓国行ってみると、「こんな面白い番組やってるんだ」って思いますよね。

BOBBY
ダンスは日本のほうがレベル高いのにね。

カリスマカンタロー
今の若い子たちの中で一番流行っているのは、スマホアプリのTikTokだったりする。もう誰もが気楽に踊る時代になってきてるんです。
僕最近言うのが、ぼくらのお父さんお母さんの時代のときは、人前で歌を歌うのが恥ずかしかったんですね。
ところがカラオケっていうものが生まれたことによって、恥ずかしくなくなってエンターテイメントに変わるんですよ。
でもその人たちは、歌うことができても、踊ることを恥ずかしがるわけです。
同じようにぼくらも恥ずかしかったんです。だからダンスやってみたいけど恥ずかしいからやらなかったのが、ソーシャルネットワークサービスが始まってからは、次は踊るという表現がみんなの自己表現の一つになってきたわけですね。

今Twitter見ても、TikTok見ても、音ハメ、歌ハメをしながらみんな踊ってる。
今の若い子たちは、踊るのが恥ずかしくなくなってきてるんですよね。
ていうことは、カラオケと同じようなことが起きるんであれば、これからも「みんな今日踊りに行っとく?」みたいな時代になると思っています。
より一般対象化したぶん、ダンスを踊ってる子たちがもっと意識高く持つだけでだいぶ変わるんですよね。
今は、ニコニコ動画の踊ってみたやTikTokだったりK-POPの踊りが集まるサービスっていうところにで踊りでファンを増やしている人が結構いるんです。
その他にもYouTubeチャンネルで、K-POPの踊りをまねてる子たちが、登録数1万人を余裕で超えていて、聞いたらK-POPの有名事務所に所属していたりするんです。
それらはダンスシーンで活動している人ではなく、ダンサーはなんでこんなにチャンスをつかめなかったんだって思うんですよね。

EXILE AKIRA
そういう意味ですと先日行われた「DANCE ALIVE WORLD CUP 2018」あるじゃないですか?
ダンサーがさいたまスーパーアリーナの、あの規模でダンスバトルをするっていうのはやっぱり進化を感じられますし、ダンサーマネージメントであったり、ダンサーをバックアップする企業とかマネージメントが増えてるからこそそういうところにもなるっていうのがあると思うんです。
ああいう場は、めちゃくちゃ夢がある場所だと思いますけどね。

カリスマカンタロー
「DANCE ALIVE」は、ダンサーがプロになってほしいなって思ってあのイベントを行っているんです。
だからこそでも、自分を高めるということ以外にも自分のファンをつかまえる場だったり、どこまで影響力を持たせることができるかみたいなのが重要になってきて、ファッションから登場の仕方、ひいては会場までの行き方まで考えて欲しいなーと思うんです。

例えば、ああいう大きなステージに立つことができましたっていうストーリーとかも、マネージメントが常に追っててSNSにあげれるような準備もして、ステージ側の人たちにマネージメントが交渉して、ステージで踊っているのをちゃんとオフィシャルで撮影して、どうやってこの子を人気にしていくかってことを考えていけるっていうサポートがそばにあるかないかは、今後ダンサーとしてはすごく大きいです。

EXILE AKIRA
それこそ国技館でやっていたスケールより、一気に何倍も広くなるわけで、そうすると、ダンサーの見せ方も変わりますよね。
要は遠くの人まで見せなきゃいけなかったりするので、もちろんマニアックな動きも大事だとは思うんですけど、プラスアルファなにか周りのオーディエンスを巻き込む見せ方とか人間力みたいなのが絶対必要になるので、ものすごく向上するといいますか、ダンサーたちにとってもまた新しい領域に行けるような空間になるんじゃないかと思いますけどね。

自分たちのEXPGなんかは、都内で有名なダンサーがインストラクターやってくださってるおかげで、ダンスのスキルアップもできますし、語学もできますし、自分たちがプロダンサーとしていきたいっていう目標の道筋もありますし、もちろんぼくらみたいなアーティスト目指したいっていう人もいますし、一つの学校でこれだけ道を引いている学校もなかなか少ないと思いますし、プラスその先にLAだったりアジアだったりニューヨークだったり、海外につながるネットワークがあるスタジオなんですよね。
そういった意味だとダンスマネージメントっていうとかなり敷居が高いように聞こえるんですけども、間口が広いものだなと思うので、僕はぜひいろんな興味を持ちながらEXPGに来てもらって自分の求める道を見つけてもらえたらすごく可能性が広がると思っています。
それこそBOBBYさんのときとかは全く道なかったわけですもんね。

BOBBY
そうだね。
ただただ海外にも行ってみたけど、どこに誰がいるかもわからないような時代で全部自分たちで手探りでさがしていた。
今は利用できるものも多いので、とことん利用するべきですよね。

EXILE AKIRA
そういう意味ではEXPGは圧倒的に色んなことができる場だと思うので、ぜひ利用してもらいたいです。

ダンサーとアーティストで生む新たな形


カリスマカンタロー
今回「DANCE ALIVE」や前回の国技館もそうですけど、J.S.B. undergroundと®AG POUNDとか、アーティストとダンサーが融合したチームっていうのがメインで出ていただいていたのですが、そのように「DANCE ALIVE」は、アーティストもダンサーも関係なく出る場にしたいと思っています。
ダンサーなのかどうなのかという肩書はどうでもよくて、踊ることをやっているみんなの場にしたいんですよね。
これはスタートさせた当初から思っています。
そんな中、メジャーアーティストかアンダーグラウンド関係なく、ただひとつの思いで組んでる®AG POUNDやJ.S.B. undergroundだったりは、これからのダンサーの子たちとアーティストを目指してる子たちに新しく「ああいう形ありだよね」と思うきっかけになると思うんです。

EXILE AKIRA
®AG POUNDでもないしJ.S.B. undergroundでもないんですけど、例えばEXILEの世界。
彼はもともとバトルダンサーでもありましたが、EXILEに入ったあとも彼がバトルに出ることをサポートしたりどんだけ負けてももっと挑戦しろと応援しているんです。
それはEXILEっていうグループがストリートから成りあがってるところからつながってる部分があり、ストリートシーンへのリスペクトの体現だとも思うんですよね。

®AG POUNDに関しては、もともとRAG POUNDというクランプチームでみんなでやってたのを、また再開させて集まって、また下の世代であるガンちゃん(岩田剛典)とかメンディたちも含めてEXILE TRIBEのメンバーの中でクランプチームを作っているんですけど、そこにも、やっぱり昔からの付き合いがある、®AG POUNDのメンバーでもあったTwiggzだったり、今本当に若手でクランプチームを引っ張ってってるSoulja TwiggzとかBaby Twiggzとかさらにその下のTwiggzファミリーと一緒にやることで、また化学反応が起きて、ある意味アーティストとストリートダンサーの垣根を超えたなにかエンターテイメントをつくれるんじゃないかなってことを思っています。
最近は盛り上げさせていただけるところがあればLDHの興行もそうですし、ストリートダンスシーンにも出てって、みなさんにストリートダンスシーンに恩返しをしたいなという一心ではちきれてるっていうだけなんで、面白い関係でもありながらものすごく夢のあることだなって。

BOBBY
J.S.B. undergroundも同じで、好きなことが同じなんで単純にそれだったら一緒にやろうっていうだけであって、別にアーティストとか何も意識しているわけでもなく、ただ同じダンサーとして、同じ夢を追っかけてる仲間として活動しています。

カリスマカンタロー
マイナスないですよね。
肩書とかそういうのに固執せずにみんな売れちゃえばいいのに、って思う。
どうやったらみんなが人気になってハッピーになれるかなってのが一番大事な気がするんですよね。
せっかく目立つ場があって、全員がやりたいことが一緒なら一緒にやっちゃえばいいじゃんとしか思わないんです。
だから、逆に言うとそこに行くまでにどういう努力をしたらいいのかとか、どういうことに頑張って、どういう道を作っていくのがいいのかなっていうのが面白いんじゃないかなって思う。

ELLYが、CRAZYBOYとして、もともといたダンサー仲間をピックアップする。これも美しいじゃないですか?
AKIRAだって、DeeやYuseiらと一緒に踊ってみたりだとか、Twiggzがまた違うやつらをピックアップしたり、BOBBYさんがGENERATIONSの小森隼と組むなんて昔からは想像もつかないことが起きてきてるわけですよ。

LDHだけではなく、だったら俺はラッパーと組んでみようとか、このスケーターと組んでみようとか、トラックメーカーだったり、スプレーアートやってるグラフィティの奴らをバックにダンスを踊るとか、そういったものをもっともっと出していけば、負けねえぞ負けねえぞの精神でまた面白いコラボ生まれると思うんです。

BOBBY
今まで芸能界とダンス界にはすごい壁があって、昔から、メジャーの人とアンダーグラウンドは一緒にできないっていうのがあったんだよね。
芸能人はアンダーグラウンドと出ちゃいけないみたいな、見えない決まりみたいなのがあった。
でも代表のHIROがヒップホップ出身でそういうことを許してくれてるわけ。それは、今まではあまりなくて、LDHだからできるんだと思う。これからは絶対そういう時代だと思うし、興味がある人はとことん絡んでいけば可能性が広がると思います。

カリスマカンタロー
そういった新しいのがどんどん生まれてきてる中で、ダンサーがアーティストと組んでみたりとかそういったいろんなコラボが起きてくると予想がつくので、そういったときになおさらみんなの意識とかマネージメントとかサポートとかそれが出る場所とかいうのが成長していかないと、せっかく生まれたものが潜ってしまうなという気がする。それぞれが意識高く持ってほしいなと思います。

BOBBY
だからこそ、そこでマネージメントが必要なんじゃないかなということですね。

インタビュー映像

ダンサーマネージメントとは

この度、EXPGではスクール事業に続き、新たにプロダンサーのマネージメント事業をスタート致しました。
エンターテイナーとしてプロを目指すための充実したカリキュラムを持つ、当スクールの一番の強みである「ダンス」に特化したマネージメントシステムになります。
Choreographer/Performerなど様々な才能を持つダンサー、EXPGを含め、全てのダンスシーンで活躍しているダンサーをマネージメント、サポートするシステムです。
詳しくは下記よりお問い合わせください。
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