レゲエとはどんな音楽?ヒップホップとの違いやルーツを解説

ジャマイカで発祥したレゲエミュージックは、日本でも人気な音楽ジャンルの一つです。 今回は、意外と知らないレゲエミュージックのルーツやヒップホップとの違いなどをわかりやすく解説いたしまします。 レゲエの名曲とジャパニーズレゲエについても解説していきます。

皆さんは普段音楽を聴きますか?聴くとしたら、例えばどんなジャンルの音楽を耳にしているでしょうか?
日本人としてはもちろんJ-POPをよく耳にする方は多いでしょう。また若い世代であれば「第三次ブーム」とまで言われているK-POPをよく聞いているのかもしれないですね。
それでは、黒人文化から生まれたブラックミュージックはどうでしょうか?

ブラックミュージックにもさまざまあり、ジャズ・ヒップホップ・R&Bなんてジャンルはよく耳にすると思います。メジャーなところで言えば、KING OF POPこと「マイケルジャクソン」や、若い世代に人気の「ブルーノ・マーズ」なんかもブラックミュージックの一角を担っているアーティストです。

そんなブラックミュージックの中から、今回はレゲエというジャンルに焦点を当てていきたいと思います。

レゲエってズバリどんな音楽なの?というところから、代表曲まで掘り下げいきましょう!

レゲエとは

狭義においては1960年代後半ジャマイカで発祥し、1980年代前半まで流行したポピュラー音楽である。広義においてはジャマイカで成立したポピュラー音楽全般のことをいう。引用 : ja.wikipedia.org

ジャマイカで生まれ、流行とともにジャマイカを代表するようなポピュラ-な音楽になったのがレゲエと言えるでしょう。今では同じレゲエでも音楽性も様々なことから、「ジャマイカから派生した様々な音楽」と広く解釈することも出来ます。

また、「1980年代まで流行」とありますが、今や日本や世界にまで広く届いているという面で考えれば、「現代まで流行しているポピュラーな音楽」であると再定義できるかもしれませんね!

レゲエの音楽的特徴とは

初期に生まれたルーツレゲエと呼ばれるものは、ベースは単純、ギターは裏拍でリズムを刻み、そこにボンゴやジャンベといった民族楽器でアクセントがついています。

穏やかなリズム感で、ゆったりとしたノリの楽曲が多いのも特徴の一つと言えるでしょう。

また、生音中心だったルーツレゲエとは一線を画す、打ち込みによる音作りによって生まれたダンスホールレゲエというレゲエのスタイルもあります。ザックリとした表現になってしまいますが、「デジタルサウンドのレゲエ」なんて表現する人もいるようです。

レゲエダンスでよく使用される楽曲も、このダンスホールレゲエが多いようです。

ヒップホップとの違いは?

まずは発祥の地の違いです。
レゲエはジャマイカで生まれたのに対し、ヒップホップはアメリカ・ニューヨークで産声をあげたと言われています。
また、レゲエはその独特のサウンド・メロディに歌声を乗せていくもの多いのに対して、ヒップホップはトラックにラップを乗せる。韻を踏む。という特徴を持っています。
ヒップホップはラップ・DJ・グラフティ・ブレイクダンスの4大要素からなるものという文化的要素があるのも特徴のひとつとしてあげられます。

続いては、レゲエ初心者にまず聴いてほしい名曲を紹介します1

レゲエの名曲5選

Bob Marley – One Love

この曲は皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
レジェンドボブマーリーのあまりにも有名かつ、ジャンルを越え愛されている一曲です!

THIRD WORLD – 96 DEGREES IN THE SHADE

レゲエバンド、サードワールドの2作目。
1965年に起きた黒人によるジャマイカ事件をテーマにした曲で、音楽を通して強いメッセージを世界に伝えた文化的な側面も持ち合わせてる曲です。

Beres Hammond – Rockaway

古くは70年代から作品を世に残し、今もなお歌い続ける大御所レゲエシンガーべレスハモンド。彼はレゲエとソウルのテイストをふんだん取り入れた独特のボーカルスタイルが特徴と言われています。
そんな彼の代表作から一曲!

Sean Paul – Get Busy

2000年からアルバムをリリースし、ジャマイカ出身アーティストのジャマイカ録音の作品としては初の全米1位を獲得するなど、輝かしい経歴を持つショーンポール。ジャンルを越え様々なシーンから支持を得ている彼の有名な一曲がこちら。
近代のダンスホールレゲエといえば彼のイメージが強い方も多いのではないでしょうか?

Elephant Man – Pon de river

1993年から活動を開始、2000年から傑作いくつかリリース。リリースとともに爆発的な人気を得たのがエレファントマンです!
2000年代のレゲエアーティストとして名高いのは間違いないです!

日本のレゲエシーン

ここまで知った上で、日本のレゲエシーンのことが気になった方もいるのではないでしょうか?
1970年代後半から徐々に日本に入ってきたと言われるレゲエシーンは「レゲエ大国」と言われているほどに盛り上がりをみせています。
日本レゲエ最大のフェス、横浜レゲエ祭を主宰し、サウンドクラッシュ(*1)の世界大会では最も権威があると言われている「World Clash」でも優勝経験のあるアーティスト、Mighty Crownを始めとする、様々なアーティストが日本にも点在しています。
レゲエのルーツやマナーに軸を置きながら活動するアーティストから、よりポップスに近く、多くの人に馴染みやすい形でレゲエを浸透させていくアーティストまで、そのスタイルは様々です。
(*1)DJが曲をかけ、喋りで会場をあおり、どちらのサウンドが凄いかを決めるバトルのようなもの。

まとめ

レゲエについていくつか触れていきましたがいかがでしたでしょうか?
音楽というのは、文化的側面や国民性などによって、同じジャンルでもさまざまな違いがあります。
それはレゲエでも同じですので、今回ご紹介したものを第一歩として、レゲエに少しでも興味をもってくれたら幸いです!

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