【ヨガインストラクター監修】ヨガとストレッチの違いを4つの視点から解説!
ヨガとストレッチは、一体何が違うのでしょうか!?その違いをルーツ・やり方・身体的効果・精神的効果の4つの観点から解説していきます。 また、今回はヨガインストラクターのmiwakoがヨガとストレッチの違いについて徹底分析した内容をお届けます!
![]() |
ヨガインストラクター:miwako 大学生の頃にヨガに出会い、心身や生活がより豊かに変化していくのを感じ、ヨガの奥深さに魅了されていく。現在は伝統的な教えや哲学を学びながら、ハタヨガとヴィンヤサヨガの練習を続けている。実践から得られる気付きを大切にし、その学びや恩恵を伝えている。 |
|---|
“ヨガ”と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
また、”ストレッチ”と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
中々その違いを明確に把握しているひとは少ないのではないでしょうか。ヨガもストレッチも、「柔軟性が必要とされるイメージがある」くらいの感覚でいる方がほとんどだと思います。
今回はそんなヨガとストレッチの違いを4つの項目に分けて説明していきたいと思います。違いを知って、それぞれのメリットをこれから生かしていきましょう!
ヨガとストレッチの4つの違い
ヨガとストレッチには、ルーツの違い、やり方の違い、身体的効果の違い、精神的効果の違い、の全部で4つの違いがあります。順を追ってそれぞれの違いを実際に紐解いていきましょう。
ルーツの違い
ヨガのルーツ
まずはヨガのルーツに関してです。ヨガの起源は不明点が多くあるため、それを明確にするのは難しいと言われていますが、20世紀初頭の考古学者達によって考え出された、紀元前2500年~1800年のインダス文明にその起源を持つとされています。インダス文明の遺跡であるモヘンジョ・ダロから座法や瞑想する人が記された出土品が発見され、様々な過程を経て、それが後にヨガとして確立されたと言われています。
紀元前までさかのぼる程古い歴史を持つので、今日日本人に親しまれるまでには、それまでのヨガを体系的にまとめた「ヨーガ・スートラ」から、一般的に知られているタイプのヨガのルーツとなった「ハタ・ヨーガ」と進化や変化を経ています。
ストレッチのルーツ
続いてストレッチのルーツについてです。
「ストレッチ」という言葉は「伸ばす・広げる・伸張する」という意味を持っていますが、現在でも運動の前に行われるような身体活動としてのいわゆる「ストレッチ」は1960年頃にアメリカで発表されたスポーツ科学の論文中で使われ始めました。この身体活動としてのストレッチは、1970年代後半よりその概念が広がったといわれていて、アメリカのボブ・アンダーソンの著した『STRETCHING』が普及を大きく促進したといわれています。 以上のことから、現在のように科学的な研究がなされ、体系化やスポーツへ導入されたのは1960年代からといえるでしょう。
ヨガは、とても歴史が古いのに対し、ストレッチは歴史がまだ浅く、これから文明と呼べる大きなものへと発展していくような、若い概念だと考えられますね!
また、体を動かしてポーズをとるというのはヨガの中のほんの一部分であり、他に哲学や調気法、瞑想なども含まれます。


