英国ロイヤル・バレエ団 平野亮一のプロフィールや経歴をまとめて紹介!

男性バレエダンサーといえば、熊川哲也さんや宮尾俊太郎さんを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、平野亮一さんも、忘れてはならない男性バレエダンサーの一人です。彼は、英国で王子ができるほどの長身と気品に加え、テクニックと表現力まで持ち合わせているので、見る者を惹きつけます。 今回は彼のプロフィールや魅力をお伝えします。

英国ロイヤルバレエのプリンシパルである平野亮一さんは、ここにきて益々、その実力が認められ、活躍していらっしゃいます。2018・2019年新シーズンの幕開けに、『マイヤリング』で初日の主演を踊り、賞賛を浴びたことは、記憶に新しいですね。

平野亮一のプロフィール

日本人離れした類い希なるスタイルが、はっきりとわかる写真ですね!平野亮一さんのお母さまの節子さんは尼崎市、吹田市、大阪市に教室を持つバレエスクール平野節子バレエスクールの主催者です。平野亮一さんは、幼い頃から、お母様の指導を受けていらっしゃったようです。お兄さまの平野啓一さんも弟さんと同じく世界的に有名なバレエダンサーで「ナショナルバレエオブカナダ」で活躍されていました。

生年月日:1983年9月5日
出身地:兵庫県尼崎市
出身校:滝川高等学校
身長:185センチ
趣味 : 大工仕事、カメラ

経歴

大阪市に教室を持つ平野節子バレエスクールでバレエを始める。
2001年:ローザンヌ国際バレエコンクールでプロフェッショナルスカラーシップ賞受賞
2001年:研修生として英国ロイヤル・バレエ団へ入団
2002年:英国ロイヤル・バレエ団に正式入団
2012年:『パゴダの王子』主演しファーストソリストへと昇格
2016年/2017年シーズン:32歳でプリンシパルに昇格
熊川哲也さん以来のプリンシパル昇格で、高田茜さんと共に日本人男女として史上初めて、同時に同バレエ団の最高位に昇格しました。

平野亮一の実力とは

英国ロイヤル・バレエ団の中にいても一際存在感を放つ長身と、穏やかな気品が平野亮一さんの魅力です。長身を活かしたダイナミックな踊りももちろん、見る者を十分に惹きつけますが、平野亮一さんの最大の武器は、繊細な身体のコントロール力と、類い希なる表現力だと私は考えます。後にあげる「ロミオとジュリエット」のリハーサル動画を是非ご覧になって下さい。サラ・ラム演じるジュリエットを優しく気遣うように接する前半の、腕の動きや、アラベスクの足の高さ!!気遣いが、振り上げない足の高さや腕のなだらかさで表現されています。そして、思い通りにならないジュリエットに詰め寄り迫り、乞い願う後半の表情!!ジュリエットに拒否されて呆然とする姿も含め、私は、平野亮一さんが踊るパリスを見て初めて、パリスという登場人物を愛おしく思うようになりました。それまでは、あまり注目したことのないキャラクターでしたが、平野亮一さんが踊ると、いたいけで、繊細で優しくて…ロミオと出会わなければジュリエットは、パリスと幸せになれたのでは?と思ってしまう人物へと昇華されたのではないでしょうか。
この動画は、平野亮一という人の真の魅力が詰まった動画です。彼は、とてもソフィスティケートされた、ロイヤルにふさわしいダンサーだと言えるでしょう。

英国ロイヤル・バレエ団

英国ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet)は、イギリス王立のバレエ団です。フランスのパリ・オペラ座、ロシアのマリインスキー・バレエとともに、世界三大バレエ団の一つと称されることもあります。ルドルフ・ヌレエフや、アレッサンドラ・フェリ、アダム・クーパーにタマラ・ロホといった名だたるダンサーたちは皆、英国ロイヤル・バレエ団に所属していました。日本人では、熊川哲也さんや吉田都さんが所属していたことは、有名ですね。

平野亮一のダンス動画

2001年第29回ローザンヌ国際バレエコンクールの映像です。まだ17歳の平野亮一さんですが、この頃から既に、王子らしい気品が備わっているように感じられますね。ふわりと浮かび上がったかのようなアントルラッセには、うっとりしてしまいます。

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