熊川哲也オーチャード・バレエ・ガラ

美しきバレエダンサー倉永美沙のプロフィールを紹介!

ボストン・バレエ団出身のバレエダンサー、倉永美沙さんについてご紹介します。トレーニングマシンとも称される彼女の努力の軌跡とは?

倉永美沙さんといえば、2015年にSK-IIのCMなどに登場し、その美しさや生き様が、バレエを知らない人にも注目されるようになったバレエダンサーですね。あまりにも小柄なため、世界でバレエをやっていくのは無理なのではないか……と悩まれたそうですが、今や圧倒的な存在感とテクニックでボストンバレエのプリンシパルですからね!!

倉永美沙さんのプロフィール

出身地:大阪府。
身長:156cm
生年月日:1987年
出身スクール:地主薫エコール・ド・バレエ
留学先:School of American Ballet

地主薫エコール・ド・バレエにいる時から、美沙さんは無類のレッスン好きで、レッスンが終わった後の自主練も、誰よりも沢山しているのでは?と思ったと、地主薫エコール・ド・バレエの主催者である地主薫さんが、インタビューで仰っていました。丁度同じ年代のダンサーたちが教室にいて、競い合うようにレッスンしていたけど、その中でも美沙さんの努力は凄まじく、「トレーニングマシン」というあだ名がついていたのだとか。倉永美沙さんという人は、ただ美しいだけでなく、身体的特徴をも乗り越えるほどの努力家なのだということが、よくわかるエピソードですね。

倉永美沙さんの経歴

1995年:大阪の地主薫エコール・ド・バレエにて、7歳からバレエを始める
2001年:17歳で第29回ローザンヌ国際バレエコンクールにてプロフェッショナル研修賞を受賞。研修先はサンフランシスコバレエ団
2001年:第9回モスクワ国際バレエコンクール(女性ジュニア部門日本初)金賞を受賞。
2003年:ボストンバレエ団へコールドバレエとして入団
2005年:セカンドソリストへ昇進
2006年:ジャクソン国際バレエコンクールゴールドメダル受賞(女性シニア部門日本初)
2007年:ソリストへ昇進
2009年:プリンシパルダンサーへ昇格
2017年:ブノワ賞にノミネート

日本人初の文字が踊る経歴ですね!これらもみな、彼女の努力の賜物です。

ボストンバレエ団とは?

キレッキレに踊るクマさんがいることで、日本では一時期話題を集めたのが、倉永美沙さんのいらっしゃるボストンバレエ(Boston Ballet)団です。

ボストン・バレエ団は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで活動するプロのクラシック・バレエ・カンパニーで、1963年、E・ヴァージニア・ウィリアムズおよびシドニー・レナードにより創立されました。
ニューイングランド初のプロのレパートリー・バレエ・カンパニーとなったこのバレエ団は、芸術監督をヴィオレット・ヴェルディ(1980年–1984年)、ブルース・マークス(1985年–1997年)、アナ・マリー・ホームズ(1997年–2000年)が務め、今や、世界トップ・クラスのカンパニーとなっています!
2001年9月よりミッコ・ニシネンが芸術監督を務めるようになってからは、クラシック、ネオ・クラシック、コンテンポラリー・ダンスなどの全編公演や、ジョージ・バランシンの傑作まで幅広い上演が行われるようにもなりました。

倉永美沙さんの魅力をバレエ経験者が解説

倉永美沙さんの魅力は、何といってもその正確で乱れを知らず、いつまでも回っていられるのでは??と思わされてしまうピケやシェネにあります。早くなればなるほどに正確で、早くなればなるほど優雅という矛盾を、彼女は体現しています。

また、インスタグラムなどで見せる少女のような仕草や、レオタードとスカートのレッスン着がとてもオシャレであることも、彼女の魅力です。小柄であることが、彼女はコンプレックスだったようですが、だからこそ可愛らしく、いつまでも少女のようなのかもしれませんね。

私自身は、昨年地主薫エコール・ド・バレエの舞台でオーロラを踊る倉永美沙さんを拝見し、登場の瞬間はやはり、その小柄さに驚きました。でも結局、彼女が一番華やかで、彼女から目が離せませんでした。前述したようなシェネだけでなく、しなやかで表現力が半端ない上半身に魅了され、あっというまに全幕が終わってしまったように感じました。

倉永美沙さんの魅力が伝わる厳選動画

こちらが倉永美沙さんを有名にしたSK-IIの動画ですが、確かに、周囲のコールドたちより明らかに小柄ですね。でも彼女は、小柄だからこそ人の何倍も努力し、誰にもマネができない踊りを習得されたのでしょうね。

ローザンヌの時の倉永美沙さんです。可憐な様に気をとられますが、後半のピケからシェネまでの流れは、軽やかすぎて何をしているのか、わからなくなってしまいますね!

まとめ

美しく、手足も長く、コンプレックスとは無縁に見える倉永美沙さんが、自身をコンプレックスだらけとしていることにも驚きですが、身体的特徴は仕方ないと諦めるのではなく、努力と技術でそれを乗り越えたという事実は、もっと驚きに値しますね!

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