『ラ・バヤデール』のあらすじや特徴をバレエ経験者が徹底解説!

古代インドが舞台のバレエ作品『ラ・バヤデール』のあらすじや特徴をご紹介します。『ラ・バヤデール』は、エキゾチックな衣装や美しい音楽とともに愛をめぐるドラマが描かれていますのでぜひご覧ください!

ニキヤを裏切った悔恨と彼女を失った悲しみに暮れるソロルに従者がアヘンを差し出します。完全に陶酔したソロルは、バヤデールの幻覚を観ます。その中にソロルはニキヤを見出して、彼女へ永遠の愛を誓うのです。

やがて寺院でソロルとガムザッティの結婚式が執り行われますが、ニキヤとの愛の誓いを破ったソロルに天罰が下り、寺院が崩壊して全員が死んでしまいます。

バレエ『ラ・バヤデール』の特徴

古代インドを舞台にした西欧人好みのエキゾティシズムが特徴のこの作品。演出家によって結末が異なり、アヘンによる幻覚の「影の王国」(「幻影の場」とも)で終わる版や、「寺院崩壊」を復元して主役ふたりが来世(天国)で結ばれる版などがあります。ユーリー・グリゴローヴィチ版、ナタリア・マカロワ版、ルドルフ・ヌレエフ版などが有名です。

バレエ『ラ・バヤデール』の動画

実際に動画でどのように演じられているのか見ていきましょう。

東京バレエ団 ラ・バヤデール

様々な場面のダイジェスト版です。エキゾチックな衣装、ドラマチックな場面展開がとても素敵です。

ニキヤの舞

第1幕でのニキヤの舞です。素敵な衣装とオリエンタルな雰囲気で見ている人たちを虜にします。

舞姫(バヤデール)の踊り

ソロルとガムザッティの婚約を祝う宴でのバヤデールの舞。

ラ・バヤデール~「影の王国」 壱 バヤデールの精霊たちの踊り

ソロルが悲しさのあまりアヘンを吸い込み、バヤデールの幻覚を見る場面です。大人数のそろった動きで見ごたえがありますね。

ニキヤのヴェールの舞

神の怒りで寺院が崩壊し、恋人を裏切って後悔し悲しみに暮れるソロルが、2人の「絆」として描かれる長い白いスカーフでニキヤを導きながら、ニキヤが坂を登っていく場面です。

さいごに

『ラ・バヤデール』の魅力を感じていただくことができたでしょうか?西洋文化を中心としたバレエの世界で古代インドというアジアが舞台の作品があるなんて、面白いですよね。アジアが舞台ということで、日本人でもなじみ深く感じるのではないかと思います。エキゾチックな衣装も魅力的なこの作品。詳しく知って感情をこめて踊れるようになりたいですね。

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