ヒップホップ初心者に伝えたい!エミネムの本当の凄さ

人種の概念を打ち破ったラッパーエミネムについてご紹介していきたいと思います!特に最近では話題がまた沢山出てきている彼が培ってきたものとは一体何なのでしょうか? プロフィールから近年のニュースまで追っていきましょう!

現代のブラックミュージックの代表格であるヒップホップの概念を覆し、ラップミュージックシーンの中で白人として、また一人のアーティストとして、大成功を収めているエミネム。
映画「8MILE」で日本人にも広く知られることになり、公開から約17年が経った今でも業界を賑わせる話題性を持った人物です。そんなエミネムの凄さを今回はご紹介したいと思います!

エミネムとは

それまで黒人が優位とされていきたヒップホップ界に革命的な衝撃を与え、全世界で2億2000万以上のアルバム&シングルをセールスした、史上最も売れたラッパーの一人と言われています。本名Marshall Bruce Mathers III。生まれミズーリ州セントジョセフで、12歳の時までカンザスシティとデトロイトを転々としていたようです。
これまでには1996年の『Infinite』をはじめ合計10枚のアルバムをリリースしています。(ちなみにこの『Infinite』は自主製作アルバムであり、大御所ドクタードレーに見出された後のメジャーデビューアルバムは1999年の『The Slim Shady LP』となっています)
卓越したラップスキルが称賛されていて、韻でリズムを作り出し、まるで自身で楽器を演奏しているかのようだと比喩をされることもしばしばです。御大ジェイ・Zもインタビューで「エミネムは素晴らしいカデンツ(韻を踏みながらの抑揚の取り方)とシンコペーション(独特のアクセント)が素晴らしい」と称賛を送っています。

エミネム自伝映画『8MILE』の凄さとは

映画『8MILE』はエミネムの半自伝的映画であり、自身がその主人公役を演じきったエミネム唯一の映画作品です。

監督はアカデミー賞脚色賞を受賞した『L.A.コンフィデンシャル』や『ワンダー・ボーイズ』を手掛けたカーティス・ハンソンで、商業的成功面でいえば、4100万ドル(約46億円)の予算を組まれ、最終的には4億4200万ドル(約501億円)もの売上を記録しています。また、主題曲「Lose Yourself」は2003年アカデミー賞オリジナル楽曲賞を受賞しており、アカデミー賞を受賞する初のヒップホップ作品という快挙も成し遂げています。その「Lose Yoursel」を収録している8Mileのサウンドトラックは、アメリカで初登場アルバム・チャート1位にも輝いています。

一人の青年の成長の過程や、人間味的な部分を感じとれる物語であるのはもちろなのですが、人種・社会的背景が色濃く描かれている映画であり、数あるサクセスストーリーの中でも一層渋みの深い作品です。

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