ゲネプロとは?リハーサルとの違いも解説!有名舞台ののゲネプロ動画も

演者にとって、ゲネプロとリハーサルという言葉はよく使われますが、その違いはご存知でしょうか?今回は、ゲネプロの意味から、それらの違いをわかりやすく解説します。

ではなぜ、使い分けられ、それぞれに違う意味が付与されたのでしょう。

そこには実は語源が英語かドイツ語かということが大いに関わってくるのです。
そもそも、演劇やオペラ、クラシックバレエなどは、ドイツの人が日本人に教えることが多かったのだとか。だから、伝統的な芸術はドイツ語の「ゲネ」を重視して使い、「リハ」はそれよりも重要度の低いものとして扱うのではないかと考えられているようですよ。

現場によって使い分けられているということと、両方を使う現場では、「ゲネ」の方がより本番に近いものだということをおさえておくとよさそうですね。

動画で見る公開ゲネプロ

本当にゲネか?と思ってしまうマリインスキーバレエの公開ゲネですが、衣装を着ていない人がいたり、化粧っ気が少ないことからもゲネだとわかりますね。
あと、主演がダブルやトリプルのピルエットを封印し、シングルで回るにとどめていることも、よく見ているとわかるはず。公開ゲネで本番に期待を抱かせるというのは、1つの手なので、「うわー、この人はもっと回れるんだろなあ」とか、「きっともっと高く跳ぶんだろうなあ」と観るものに感じさせるのが、さすが!です。本番を観たい!と思ってしまいますものね。

こちらは舞台「唐版 風の又三郎」の公開ゲネの映像です。2月8日(金)~3月3日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンで上演されていたものですが、ゲネというより本番そのものに見えますね。窪田正孝さんと柚希礼音さんのW主演舞台であることでも話題を集めた本作は、唐十郎のアングラ演劇を、唐の元で指導を受けた金守珍(きむすじん)さんが演出されたもの。本番も是非みたい!と思ってしまいますよね。

こちらは三浦春馬さん主演のミュージカル『Kinky Boots』の公開ゲネプロ。すごい迫力と仕上がりですね!

こちらは舞台『俺たちマジ校デストロイ』の公開ゲネプロ映像です。

こちらは、東京バレエ団の『第九交響曲』の公開ゲネプロ映像です。公開し、映像になるものだからか、「リハーサル」という言葉も使っていますね。

まとめ

周りの人が、「わかっていて当然」という感じで使いこなしている言葉について「なぜ?」とか「それってどういう意味ですか?」と聞くのはなかなかハードルが高いものですよね。特にダンスや演劇の現場では「え、そんなことも知らないの?」という反応をされるのはなんとなく嫌。でも実は、深い意味や語源は知らずに、前にならえでその言葉を使っているというようなことって多いのかもしれません。
ふと気になったら、調べてしっかり理解しておきたいですよね。

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