普通のソーラン節とは違う!よさこいソーラン節の厳選動画5選

普通の「ソーラン節」と「よさこいソーラン節」は違いについて解説いたします。 それを踏まえた上でクオリティの高い激選よさこい動画を5つご紹介いたしますのでぜひご覧ください。

「ソーラン節」、「よさこいソーラン節」といった言葉は皆さんも耳にしたことが一度はあると思います。
この二つはなんとなく同じもののように解釈している人も少なくないと思いますが、今回はこの「ソーラン節」、「よさこいソーラン節」の違いをご紹介した上で、よさこいソーラン節のカッコいい動画をお送りしていきたいと思います!

ソーラン節

 ソーラン節とは、元々北海道の民謡(ニシン漁の唄)として親しまれていました。1993年に民謡歌手の伊藤多喜雄さんが稚内市立稚内南中学校の生徒のためにロック調にアレンジしたソーラン節をプロデュースし、これに踊りを交えたものが後に「南中ソーラン」と呼ばれる踊りになりました。
有名なところでは、1999年のTBS系のテレビドラマ『3年B組金八先生第5シリーズ』の中で文化祭の行事で南中ソーラン発表するシーンもあり、これが全国的な認知度を広めたとも言われています。

よさこいとソーラン節は別物?

先ほどご紹介した「ソーラン節」は北海道発祥の民謡がルーツにある踊りでしたが、「よさこい」は高知県発祥の民謡『よさこい節』をアレンジして制作された曲『よさこい鳴子踊り』に合わせて披露された踊りが元になっています。鳴子を持ち、日本舞踊の振り付けを受け継いだような形のスタイルが当時は主流でしたが、『よさこい鳴子踊り』の作曲家である武政英策さんが楽曲のアレンジを自由化したことで、現在ではそれぞれの団体やチームによってそのスタイルは異なるといった傾向にあります。

こうして考えてみるとルーツは異なるため、一見この「ソーラン節」と「よさこい」は関係が薄いように感じますが、毎年6月の上旬に北海道札幌市で行われる「YOSAKOIソーラン祭り」は、北海道大学出身の長谷川岳さん(現・参議院議員)が高知県の「よさこい祭り」と北海道の「ソーラン節」を融合させ、誕生しました。この北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」は高知の「よさこい祭り」に匹敵する大規模なよさこいのお祭りです。この規模から考えても、現在日本各地で親しまれるよさこいの踊りは、ルーツは別でありながら「ソーラン節」と「よさこい」の両方の特徴を受け継いでいるともいえるでしょう。

よさこいソーラン節

よさこいのチームは日本全国に沢山あり、各地のよさこい祭りの規模も拡大していることから、よさこいのシーンも群雄割拠で、オリジナリティあふれるチームが点在しています。

高知「よさこい祭り」の最高位賞である”大賞”を何度も受賞しているチーム”ほにや”の演舞です。まさに正統派のよさこいを真正面から魅せられているような感覚に陥る、見応え・インパクトが物凄いチームです。

東京・表参道を拠点とするよさこいチーム”天空しなと屋 しん”の演舞です。
華やかさと、踊り子のシンクロ率がとても高いチームで、つい引き込まれてしまうような魅力度の高い演舞をする方々です。

早稲田大学のよさこいチーム”早稲田大学東京花火”の演舞です。「高知系のチーム」と自らも語っていて、男振り・女振り・鳴子の音色を重視する等伝統的なよさこいマナーの部分にも寄り添っていて、動画の演舞内でも使用されている女振りに用いられる扇子の振り付けは優雅さを際立たせ、オリジナリティも併せ持ったスタイルになっています。

東京のよさこいチーム”百物語”です。
「仲間と100の演舞(物語)を作っていきたい」「100の演舞から生まれる100のエピソード(物語)を紡いでいきたい」という想いがチーム名の由来でもあるこの演舞は第六話として発表された演舞です。衣装から作りこみ方まで、ストーリー性を重視した作品ということが分かり、よさこいをしらない方でも楽しめるのではないでしょうか。

こちらも”百物語”の演舞「第五話 大妖~八岐九尾の鎮魂歌~」のプロモーションビデオで、「よさこいもここまで来たか…!」と思わずにはいられないほど踊りだけでなく、映像のクオリティも高いです。

おわりに

よさこいソーラン節についてお送りしました。
「よさこい」は伝統的な部分と、現代的なアイデアの部分が今まさに融合した革新的なカルチャーへと進化しているように思いました。
ことわざでいう「古きを知り新しきを知る」というのはまさにこういったことなんだろうなーと、よさこいの演舞を見てると感じてしまいます!

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