【初心者向き】シャッセとは?バレエダンサーが簡単にできるコツを解説!

シャッセという動きは、バレエのステップの中でもとても重要です!こちらでシャッセの動きの特徴からやり方やコツまで動画を交えて紹介するのでぜひご覧ください!

シャッセというのは、バレエの中にある動きですが、「シャッセ」だけのレッスンはなかなか行われないし、舞台でもシャッセだけをしているダンサーを観る…ということは基本的にありません。
でも実は、有名なバレエ作品である『白鳥の湖』の白鳥たちだって、『眠りの森の美女』の主人公であるオーロラ姫だって、密かにシャッセをしているのです。密かに…というか、シャッセは人目を惹く大きな動きや華やかな動きのために必要な動きなのです。
 そして、レッスンをしている方々にとっては、あまり重視されていないがために雑になりがちな動きなので。でも実は、これが丁寧で美しくできるかによって、「バレエが上手な人」に見えるか「バレエをしている人」に見えるかがかわってきたりするんです!
ここでは、そんなシャッセをじっくり解説していきます。

シャッセ(仏:chassé)とは

「追いかけられた」という意味を持つバレエの動きで、英語に置き換えるとchaseという動詞になります。カー・チェイスが思い浮かんで緊迫した空気が似合う感じがしますよね!「狩りをする」という意味もあるので、アグレッシブな動作かと思ってしまいますが…

どちらかといえば、シャッセだけでは地味な印象ですよね。「すり足,追いかける」の意味もあるといわれているので、どちらかといえばそちらの印象が強い動きだといえそうです。
位置を変えるための動きの一つなので、動画を見ていると、両足を同時に床から離すことなく一方の足を他方の足が追いかけるように動いているのがわかりますね。チェケッティ派のものは「滑るパ」ととらえており、ワガノワ派のものはむしろ「跳ぶパ」ととらえているという話もありますが、基本的には「出して進んで集める」と考えておくとよさそすですね。因みに、上の動画のシャッセはチェケッティ派のシャッセです。

実際にやってみよう!

バレエ経験者や、バレエのレッスンをうけていない方でも、「シャッセ」という動きはチャレンジしやすそうですよね。チェケッティ派のものはスローで、単体でするとあまり楽しくなさそうなので、次は、ワガノワ派の軽く跳ぶシャッセをご紹介します。
一緒にやってみてください。

1、片脚を軽く曲げ(ドゥミ・プリエ)、もう片方の脚を進行方向に出す
2、前に出していた脚のかかとを床につけ、両足を曲げる4番ポジションのドゥミ・プリエの形になる
3、両脚で踏みきって、進行方向にジャンプ!
後ろから追いかけてくる脚を、前脚に引き寄せて空中で両足を揃える
4、後ろの脚だけを軽く曲げ(ドゥミ・プリエ)て着地。前の脚は進行方向に伸ばします

続けて行うと、スキップやギャロップをしているような感じになって楽しいです。

シャッセのコツ

空中で足を集めること

シャッセの途中で写真をとられた時に、この形になることが望ましいです。
後ろからくる脚は、つねに後ろのままで、前にある足のところにあつめてきます。だから、シャッセで足が入れ替わることはありません。

連続してシャッセを続ける場合には、そのまま同じ足を再度前に出して進むのが基本ですが、この動画のように途中でいれかわるものもあります。
この動画のようにスローで見ると、足が空中で集まっているのがよくわかるし、集まっていると美しいですよね!

床をしっかり踏むこと

横にすすむシャッセも美しいですね。シャッセだけで見ると地味な印象ですが、他の動きとつながると流れができてうっとりとみてしまいます。
この動画からわかるコツは、しっかりと床を押してジャンプすること。
そして、重心移動のコントロールも大切です。動画を見ているとシャッセのジャンプに入る前に、ぎゅっと床を踏みしめているのがわかりますね。

上半身をつけること

バレエらしさをシャッセにプラスするには、進む方向とは逆に上半身をひっぱることです。真上に身体をのばすことをバレエでは「引き上げ」といいますが、そのひきあげと、進む方向に伸ばした足がひっぱりあうような形になると、足のラインが長く美しく見えるのです。動画を見ながら、動画の女性や男性のように、足だけでなく上半身にも力をいれてみましょう。

腕や顔が付くと、シャッセだけでも十分に可憐な「踊り」となりますね。

まとめ

シャッセを知ると、バレエの見方がかわりそうな気がしませんか?バレエ好きも、そんなに興味がなかった方も、こちらで紹介した動画以外でも「シャッセを探せ」にトライしてみてくださいね!

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