バレエのポワントとは?初心者向けに簡単解説
ポワント(トゥシューズ)とはバレエダンサーが踊るときに履いている靴のことを指します。こちらではそんなポワントについて初心者向けにわかりやすく解説したします。
「バレエダンサーが履いているあの先の尖ったシューズをポワントと呼びます。」とご説明すると、「あれはトゥシューズっていうんじゃないの?」と混乱してしまわれる方がいます。
言語の違いが関係しているだけで、実は同じなのですが、「ポワント」というのは靴の名称だけでなく、「動きの名称」としても使われることがあるので、ますます混乱してしまうかもしれないですね。
こちらでは「ポワント」という言葉やどんな動きの名称なのかについてじっくりご説明いたしますので、混乱をとく手がかりとしてください。
ポワントとは
ポアント(pointe)は「つま先」という意味で、フランス語では「ポアント」と言います。パリ・オペラ座のダンサーたちは「ポアント」と言い、アメリカンバレエシアターのダンサーたちは「ポワント」と言うと考えておくと、分かりやすいかもしれません。私たちは日本人ですから、自分の言いたい方をえらべばいいのです。一番いいのは、自分が通っているお教室の先生の言い方をまねることでしょうね。
靴の名称
「つま先」という言葉の意味そのままに、つまを伸ばした状態や、トゥシューズでつま先で立った状態を「ポワント」と呼びますが、そこから派生して、「ポワントになる靴」そのものを「ポワント」と呼ぶようになったようです。ちなみに「トゥシューズ」のトゥ(toe)にも「つま先」という意味があるので、つま先で立つシューズを何と呼ぶのかも、その人の好みということになります。ただし、「トゥシューズ」と呼ぶこともあれば、「ポワント/ポアント」と呼ぶこともあるというのは、知っておきたいですね。
ポワントという靴の特徴として、つま先の先端の平たく造った部分があります。写真で針を刺し、塗っている部分です。これをプラットフォームといい、床との着地面になりますが、その幅がとにかく狭い。狭いからこそバレエ特有の浮遊感が出たり、信じられないような回転が可能になったりするのですが、普通の人には考えられないような靴の構造であり、使い方であるといえるでしょう。ちなみにこのプラットフォーム部分を縫うという加工は、、多くのバレエダンサーが行っている加工で、こうすることでつま先立ちしたときにつんのめったりすべったりすることを防ぐという効果があるそうです。このプラットフォーム部分はとても硬いので、針を一度通すだけでも大変!!あまりにも大変すぎるので、縫わずにchaccotなどのバレエ用品店で販売されているプラットフォームカバー的なシールを購入して貼る方もいるようです。
プラットフォーム部分が平らで硬いので、ポワントは自立することだってできちゃいます!ここに足を入れて立つ・・・ってことは、足が痛そうとか思ってしまいますよね。そこで救世主となるのがポワントパッド。
トゥパッドと呼ぶ方も、当然います。
