R&B(リズムアンドブルース)とはどんな音楽?歴史やソウルとの違いも
音楽の中でも人気ジャンルの一つである「R&B(リズムアンドブルース)」がどのようなジャンルかを解説していきます!歴史から特徴まで初心者でもわかりやすく解説しているのでぜひご覧ください。
音楽好きな人もそうじゃない人も、R&Bという音楽ジャンルを一度は聞いたことがあると思います。R&Bとはいったいどんな音楽なのでしょうか?ここではその歴史から現在に至るまでを詳しく説明していきます。
- R&Bとは?
- 実際に聴いてみよう!R&B名盤15選パイオニアからコンテンポラリーまで
- THE CARDINALS-THE DOOR IS STILL OPEN TO MY HEART
- the Swallows-Beside you
- The Five Blue Notes – My Special Prayer
- The Clovers Feat. Buddy Baily-One More Time
- Ray Charles – Ellie My Love
- Curtis Mayfield – Move On Up
- Prince – Purple Rain
- Nat King Cole – Unforgettable
- Lionel Richie – All Night Long
- Stevie Wonder-My Cherie Amour
- Michael Jackson – Rock With You
- Usher – Yeah! ft. Lil Jon, Ludacris
- Alicia Keys – If I Ain’t Got You
- R. Kelly – Step In The Name Of Love
- Jennifer Hudson – Spotlight
R&Bとは?
R&Bとは「リズムアンドブルース」の略で、アメリカのアフリカ系アメリカ人が生んだポピュラーミュージックのジャンルの1つです。1940年代にブルースやジャズ、ゴスペルの要素を合わせることにより活気のある都会的なリズムが生まれ、それが後にR&Bとなりました。
1950年代の初期にはブルースディスクと呼ばれていたこのジャンルですが、1970年代には「リズムアンドブルース」はソウルとファンクの音楽要素を含むようになり、 80年代には新しいR&Bスタイルが登場しそれはオリジナルとはかなり違った「現代のR&B」として知られるようになりました。現在では、「R&B」は「現代のR&B」としてリズムや打ちの強いビートに乗りながら、ブルース感のあるメロディを歌うのが特徴の音楽全般のことを指します。
R&Bの歴史
R&B音楽は、1940年代後半ニューオーリンズで発祥しました。1940年代後半、Cab CallowayやThe Harlem Hamfats、Count Basie、Louis Jordanなどのアーティストが演奏していたジャンルを Billboard誌が音楽マーケティング用語として「Rhythm&Blues」(R&B)と呼ぶようになりました。1930年代後半からアフリカ系アメリカ人によって親しまれてきたブルースの影響を受けた音楽、という意味でした。
1950年代にR&B音楽は、ホンキートンクやアフターアワークラブのアフリカ系アメリカ人の若者中心に発展していき、後にヒップホップ音楽が生まれました。ソーシャルな場で、感情や思いを込めた歌が良く聴かれていました。時代と共に音楽は変化していき、1970年代にはR&Bはソウルとファンクの両方の音楽を含む包括的なジャンルになりました。現代ではアフリカ系アメリカ人のアーバンミュージック、またはそれと似たリズム形態を持つ音楽は全てR&Bと呼ばれるようになりました。今でも世界中のアーティストがR&Bから影響を受け、多くの新たなポップ音楽が作られています。
R&Bとソウル、ヒップホップとの違いは?
ブラックミュージックのソウルやヒップホップは、元をたどればジャズやブルース、ゴスペルなどを起源としたR&B傘下の音楽です。時代や演奏の目的、テンポなどによってジャンルの呼び方が細分化されています。初期のロックンロールやドゥーワップ、ソウル、ファンク、ディスコ、ニュージャックスイング、ヒップホップソウル、ネオソウルなどもR&Bのサブジャンルであり、すべてアフリカ系アメリカ人のルーツに強く影響された音楽になります。
コンテンポラリーR&Bとは?
かつてアフリカ系アメリカ人の音楽スタイルを表す意味合いが強かった「R&B」ですが、1980年代にディスコ音楽が衰退してからは都会的な音楽全般を指すことが多くなりました。そういった現代の影響を強く受けたR&Bを昔のR&Bと分けて、コンテンポラリーR&Bと呼ぶこともあります。ボーカルアレンジメントや電子的な音楽の影響を受けていて、現代のR&B歌手としてはマイケルジャクソン、スティービーワンダー、クレイグデイビッド、ホイットニーヒューストンなども有名です。
実際に聴いてみよう!R&B名盤15選パイオニアからコンテンポラリーまで
1940年代~70年代の先駆的なR&Bグループから、現代のR&Bアーティストまでの有名な曲を紹介します。
THE CARDINALS-THE DOOR IS STILL OPEN TO MY HEART
カージナルスは、1950年代のアメリカのR&Bグループ。レオンハーディとメレディスブラザーズがドナルドジョンソンにゲイストリートとフォレストの角で話しかけたことをきっかけに結成した彼らは、ナイトクラブでいつも演奏をしていました。
the Swallows-Beside you
the Swallowsは、1946年に米国メリーランド州ボルチモアで「オーカリアーズ」として元メンバーによって創立されました。「Will You Be Mine」をはじめ「Beside You」などはビルボードR&Bチャートのナンバー10入りするなど、大ヒットを果たしました。
The Five Blue Notes – My Special Prayer
Five Blue Notesは、イリノイ州シカゴのボーカルグループ。
オリジナルメンバーはマグルーダー、ウェイモンド・ムーニー、ロバート・ストラウド、モイズ・ヴォーンからなり、海兵隊に行ったムーニー代わってジャッキー・シェドリックが入り、リードのフレミングブリスコが追加されたとき、グループの名前がファイブブルーノーツになりました。
The Clovers Feat. Buddy Baily-One More Time
The Cloversは、1950年代に有名になった、アメリカのR&Bバンドです。
このグループはワシントンD.C.で結成され、1946年、元々はハロルドルーカス、ビリーシェルトン、トーマスウッズ、ジョン「バディ」ベイリーによって「The Four Clovers」という名前で呼ばれていました。
Curtis Mayfield – Move On Up
「Move On Up」は、1970年のデビューアルバム収録曲。アルバムバージョンはほぼ9分間あり、この曲の編集バージョンは1971年の英国シングルチャートでトップ50入り、その後全世界で長年にわたり定番のソウルミュージックになりました。
Ray Charles – Ellie My Love
レイ・チャールズはアメリカのR&B歌手であり、サックス奏者であり、ソウルピアニストです。5歳で視力を失い始め、7歳にして盲目になりました。彼のブルース、やリズム、ゴスペルスタイルが組み合わさった音楽は、1950年代のソウルミュージックの先駆けとなりました。
Prince – Purple Rain
彼の音楽では、ファンク、R&B、ニューウェイブ、ソウル、ブルース、ロック、そしてジャズなど無数のジャンルを統合されています。彼は世界で1億枚以上のレコードを販売し、歴史上最も成功したアーティストの1人と言われています。
Nat King Cole – Unforgettable
歌手としての彼の最初の成功は、父親が説教のテーマとして使用したアフリカ系アメリカ人の伝説を「ストレート・アップ・アンド・フライ・ライト」で発表したときでした。この歌は、ロックンロールの前身になったと言われています。
ナット・キング・コールはラジオ番組を持つ最初のアフリカ系アメリカ人となり、人種差別に対して反対する態度を示しました。 1956年、アラバマで活動中に「白人市民評議会」のメンバーによる攻撃を受け、そこでそれが彼の最後のパフォーマンスになると発表しました。
まだまだ紹介!R&B名盤