The Royal Ballet

怪我から復帰!美しすぎる英国ロイヤルバレエのプリンシパル高田茜とは

吉田都さんや熊川哲也さん以来の、英国ロイヤルバレエ団日本人プリンシパルである高田茜さん。彼女の美しさや魅力を余すことなくお伝えします。

2016年平野亮一さんとともに、熊川哲也さんや吉田都さん以来久々の日本人プリンシパルとなった高田茜さんは、その美しさだけでなく、繊細なポワントワークやドラマティックな役柄の作りこみ方に定評があります。細く長い手足を優雅に用いて踊る彼女のバレエを、「輝き」「きらめき」と現地の方々が絶賛していますが、動画をご覧いただくときっとみなさんが納得してしまうはず。彼女が手足を動かすたびに、金の粉がキラキラふりまかれているように見えるんですよ!

高田茜のプロフィール

1990年4月18日生まれ、東京都葛飾区出身。
兄が一人おり、身長は162センチ。顔が小さくて手足が長いので、もっと背が高いのかと思ってしまいますね。

高田茜の経歴

1993年:3歳で江戸川区にある高橋洋美バレエ教室でバレエをはじめる
1999年:8歳の時に日本バレエ協会主催の 『ドン・キホーテ』 でキューピッドの一人として出演
2006年:1月に15歳でNBA全国バレエコンクールにて審査員特別賞を受賞。バレエ用品店であるチャコットから奨学金を得て9月からモスクワにあるボリショイ・バレエ学校に留学。留学直前にV6の「学校へ行こう」に出演されました。

若くてかわいらしいだけでなく、この頃から膝の怪我に悩みながらも真摯にバレエに向き合うまじめな姿が注目を集めました。

2008年:2月に17歳でローザンヌ国際バレエコンクールに出場しプロ研修賞と観客賞を受賞。

観客を魅了した人に与えられる観客賞を受賞するのも納得の、観るものを惹きつけずにいられないジゼルですね。バランスをおそろしく長い間キープできるので、まるでスローモーションのようになる瞬間があって、そこが彼女のバレエの特徴と言えるかもしれません。

2008年:研修先としてロイヤル・バレエ団を選んで、9月に研修生として入団。『白鳥の湖』のコールドを踊る。
2009年:5月にA・マリオット振付の新作でキャストの一人に選ばれる。9月に正式に英国ロイヤルバレエ団に入団。
2010年:ファースト・アーティストに。
2011年:ソリストに昇格。12月には初めての全幕物の主役として『くるみ割り人形』の金平糖の精を踊る。
2014年:3月に『眠れる森の美女』の主役オーロラ姫を踊る。ファースト・ソリストに昇格。
2015年:3月に『白鳥の湖』 の主役オデット/オディールを踊る。12月にはアシュトン版『二羽の鳩』の少女役で好評を得た。
2016年:3月に念願であった『ジゼル』の主役を踊る。26歳でプリンシパルに昇格。
2016年:VOGUE JAPAN Women of the Year 2016を受賞。
2017年:6月にプリンシパルとして来日し『ジゼル』のパ・ド・シスを踊る。
2018年:様々な役柄を踊り、英国ロイヤル・バレエの顔として8月に来日し「ロイヤル・エレガンスの夕べ」で『ラ・シルフィード』のパ・ド・ドゥを踊る。
ドラマティックな『マノン』でも主役を踊り、その演技力にも注目が集まりました。

2019年:6月に英国ロイヤルバレエ団来日公演で『ドン・キホーテ』の主演を踊る予定だったが怪我で降板。
10月に舞台復帰し、2020年英国ロイヤルバレエ団の元ダンサー小林ひかるさんプロデュースの「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」で1月末と2月の頭に東京の昭和女子大学人見記念講堂で踊られます。

そうそうたるメンバーの中でも品があって、輝いていますね。

高田茜の魅力をバレエ経験者が解説

英国ではその「輝かしさ」を評価されていますが、私は、高田さんの魅力は、その誰よりも長くとっていられるバランスにあると思います。そしてそのバランスが余裕や優雅さ、そして彼女にしかない空気感を生み出すのです。

そして、輝かしさの中のずっと奥にある彼女の芯の強さのようなもの。

さらに、華やかにそして力強く踊るコンテンポラリーダンスを見ていると、内向的な少女が見え隠れして・・・

そんな多面性がまた、彼女のバレエを重層的で魅力的なものに仕上げているのではないでしょうか。

高田茜の魅力が伝わる厳選動画

『ラ・バヤデール』ニキアのリハーサル

愛しい人が、別の女性と目の前で政略結婚しようとしていることを嘆くニキアを、こんなに切なく悲しく踊ることができるのは高田さんだけです。緩急をつけて踊らなければならない上に、柔軟性もかなり必要となりますが、そんなテクニックよりも何よりもニキアの嘆きが痛いほど伝わってくるのが、高田さんのニキアなのです。

VOGUEで特集された高田さん

落ち着いた語り口と、明確な希望。彼女の芯の強さと美しさをじっくり実感できる動画ですね。

軽やかなジャンプもまた、彼女の魅力。スローになっても、どこでストップモーションをかけられても、ずっと美しいなんてアメイジング!

まとめ

怪我と聞いて心配されたファンの方も多かったようですが、しっかり復帰された高田茜さんは、これからがますます楽しみなバレエダンサー。まだまだこれから、見たことのない一面を見せてくれそうですね、

関連記事