若くしてこの世を去った名プロデューサー「アヴィーチー」を紹介
スウェーデンのDJ/プロデューサーAvicii(アヴィーチー)をご紹介いたします。プロフィール、リリースアルバム、名曲紹介、彼の死について、彼のドキュメンタリー映画についてなど、幅広くアヴィーチーというアーティストについてお送りしていきます。
スウェーデンを代表し、若くして天国へと旅立ってしまった鬼才・アヴィーチーをご紹介いたします!
アヴィーチーのプロフィール
アヴィーチーは本名ティム・バークリング(Tim Bergling)、1989年生まれのスウェーデン出身のDJ/プロデューサーです。若くして才能を開花させ、ダンスミュージック界では知らない人がいない程の逸材で、これまでにはグラミー賞の2度のノミネートもされています。
18歳より本格的な音楽キャリアを開始し、2010年にスウェーデンのDJジョン・ダールバックとともにリリースした楽曲「Don’t Hold Back」をリリース。その後リリースした楽曲「Seek Bromance」は、各国のシングルチャートで上位を獲得し、話題に。
2012年には、デヴィッド・ゲッタとコラボレーションした楽曲「Sunshine」が第54回グラミー賞最優秀ダンス・レコーティングにノミネート。2013年には、楽曲「Levels」が第55回グラミー賞最優秀ダンス・レコーティングにノミネート。
その後の活躍も目覚ましく、Youtubeでの楽曲MV再生回数は「億」を超えることが珍しくなく、2013年に多くの国でプラチナディスクを獲得したアルバム『True』を始めとするオリジナルも大ヒットを飛ばしています。
2018年に友人を訪問するために訪れていたとされるオマーンでの訃報が流れ、28歳という若さで亡くなったことが報じられています。現在でも彼を尊ぶ声は止まず、残された楽曲たちは多くの人に愛されています。
アヴィーチーの経歴
アルバム
2013年9月 『True』
2015年10月 『Stories』
2019年6月 『TIM』
2018年に突然の訃報が流れる
アヴィーチーは、2018年の4月20日にオマーンのマスカット近くで亡くなりました。アヴィーチーの家族はこう声明文を発表しました。
私たちの愛するティムは探求者でした。実存的な問いへの答えを探し続ける繊細な魂を持ったアーティストでした。
期待以上の成功をおさめてしまった完璧主義者の彼は、極端なストレスを抱え込むほどのペースで世界中を旅しながら、一生懸命仕事をこなしていました。
ツアーをやめたのは、幸せになるための人生バランスを見つけるためであり、彼が一番好きなこと、すなわち音楽を作るためでした。
彼は真意、人生、幸せについて非常に思い悩んでいました。
そして、もうこれ以上続けることは無理だったのです。
彼は平穏を求めていました。
ティムはビジネスマシンとなっている自分に違和感を感じていました。彼はファンを大切にする思いやりを持ちつつもスポットライトは避けたいという繊細な心を持っていました。
ティム、あなたは永遠に愛され続け、あなたの死は惜しまれることでしょう。
そして、あなたの人となり、あなたの音楽は永遠に生き続けます。Rolling Stone Japan「アヴィーチーの死因は自殺、家族が声明を発表」
アヴィーチーの家族は、アヴィーチー自身が完璧主義であること、それによって極度のストレスを抱えていて、それに苦しんでいたことを明かし、彼の死因が自殺であったことを示唆しました。
アヴィーチーの追悼コンサート
5万人のファンがスウェーデンのストックホルムにあるフレンズアリーナに集ったアヴィーチーの追悼コンサート。Rita Ora、Aloe Blacc、Adam Lambertなど数多くの有名アーティストが参加し、チケットの売り上げは”Tim Bergling基金”というアヴィーチーの両親が立ち上げた、メンタルヘルス、自殺予防への啓発・支援を目的とするプロジェクトや、そういった活動支援する団体に寄付されるとのことで、アーカイブを公開している公式サイト(https://www.aviciitributeconcert.com/stream/)でもペイパル経由で寄付を募集しています。