「女性のラップ」の概念を覆した唯一無二のラッパーRUMIのチェックすべき名曲7選
90年代から楽曲やフリースタイルバトルで活躍し、それまでの「女性ラッパー」への概念を変えたRUMI。楽曲のみならずフリースタイルMCバトルでも活躍し当時から日本のHIPHOPシーンにおける唯一無二の立ち位置を築いてきたRUMIのチェックすべき名曲をプロフィールや経歴を交えて紹介していきます。
90年代から楽曲やフリースタイルバトルで活躍し、それまでの「女性ラッパー」への概念を変えたRUMIのチェックすべき名曲をプロフィールや経歴を交えて紹介していきます。
RUMIのプロフィール
RUMIは1978年生まれ東京出身のラッパー/シンガーソングライターです。日本語ラップに出会った高校時代に同じ学校だったYOSHI(現在のラッパー般若)と意気投合し、1996年にYOSHIとDJ BAKUと共にHIPHOPユニット「般若」を結成しました。「般若」は2年後に解散し、2004年からソロデビューしています。
ユニット時代も合わせると90年代から活動しており、2000年代には楽曲のみならず様々なフリースタイルMCバトルでも活躍し当時から日本のHIPHOPシーンにおける唯一無二の立ち位置を築きました。
それまでの「女性のラップ」の概念を覆した感情剥き出しのヒステリックかつメッセージ性の強さも兼ね備えたラップスタイルで一躍有名になり、他ジャンルのアーティストにも影響を与えラッパー全体の解釈や裾野を拡げました。
MCバトルにおいても今よりも殺伐としていたバトルシーンの中で、周りのラッパーに全く引けを取らない攻撃的なフロウで圧倒的な存在感を放っていました。現在では多くのフィメールラッパーがMCバトルやライブで活躍しているのが当たり前の風景になりましたが、RUMIはそういった今に通じる女性ラッパーの立ち位置を作った1人と言えます。
RUMIの経歴
YOSHI(現在のラッパー般若)とDJ BAKUと共に結成したHIPHOPユニット「般若」解散後、2004年からソロデビュー。自身が代表を務めるレーベル「Sanagi Recordings」を立ち上げてソロアルバム「HELL ME TIGHT」をリリース。
2005年にはシングル「極楽都市/好物」、2007年に2ndアルバム「HELL ME WHY??」をリリース。
2009年にリリースした3rdアルバム「HELL ME NATION」に収録されている楽曲「A.K.Y」は今でも人気が高く、自身の代表曲の1つになっています。
2015年には4thアルバム「甘い魔者」を発表。
また、RUMIのバトルにおいて最も有名と言えるのはUMB2008東京予選、ダースレイダーやISSUGI、ZONE THE DARKNESS(現在のZORN)という名だたるラッパーを倒し、決勝の舞台で元クルーメイトの般若と対決。結果は般若が優勝しましたが、この大会における両者のアツいドラマのようなストーリーは2000年代のMCバトルの歴史に刻まれています。
RUMIの今すぐ聞くべき名曲7選
RUMI – A.K.Y
3rdアルバム「HELL ME NATION」に収録されています。代表曲とも言える楽曲で、キャッチーなサビとメッセージ性の強いリリックが今でも人気です。
RUMI – Hell Me WHY ??
2ndアルバム「HELL ME WHY??」のリード楽曲です。ダークでキレのあるトラックに確かなスキルを織り込んだフロウが見事にマッチしています。
RUMI / 銃口の向こう
3rdアルバム「HELL ME NATION」に収録されている楽曲です。当時の社会情勢や戦争、暴力に直球的に訴えかける感傷的な曲です。
RUMI – はじまりは涙 feat. B.I.G. JOE
こちらは北海道の有名ラッパーB.I.G.JOEのコラボ楽曲です。自身のルーツを歌ったリリカルな世界観が印象的です。
KLEPTOMANIAC feat.RUMI,MARIA
こちらは2012年に発表されたMARIAとコラボした楽曲です。トラックと2人のフロウが相性が良く完成度の高い1曲になっています。
漢 – 破壊と再生 feat. RUMI, KEMUI
こちらはMC漢の楽曲に参加した1曲です。バースごとに分けずマイクリレーのようにKEMUIと漢との3人のラップが混ざり合う中毒性のある曲です。
Rumi – 巨大な罠
1stアルバム「HELL ME TIGHT」に収録されている1曲です。象徴とも言えるヒステリックなラップは後の女性ラッパーに多大な影響を与えました。