ダンサーが音楽を発信していく時代へ ープロダンスリーグ「D.LEAGUE」音楽にアプローチした新たな挑戦

現状のダンスシーンでは、既存の音源で踊っているケースが多くダンサーの権利にならないという問題は、大きな壁として常に存在し当たり前となっている。11月15日に行われたプロダンスリーグ「D.LEAGUE」のプレスカンファレンスでは"ダンサーが持てる権利のカタチ"と題して、D.LEAGUEにおける音楽について、ダンサーにとって新たな可能性へと繋がる発表が述べられた。

 8月に発足した日本発のダンスプロリーグ「D.LEAGUE」。11月15日に行われたプレスカンファレンスでは、新しい視聴体験を提供するオフィシャルアプリの開発やトップパートナーにソフトバンク株式会社、タイトルスポンサーに第一生命保険株式会社が決定など様々な発表があったが、その中にはダンサーの新たな可能性を感じさせる発表もあった。

ダンサーが世界に音楽を発信していく時代へ

 登壇した株式会社Dリーグ 代表取締役COO 神田勘太朗氏より、「ダンサーが持てる権利のカタチ」と題して、D.LEAGUEにおける音楽について語られた。

 D.LEAGUEでは、初年度のレギュレーションとして全チームに対して各チーム6曲のオリジナル楽曲制作を定めている。
今まで、既存の音源で踊っているケースが多く、ダンサーの権利にならないという問題は、ダンスシーンの大きな壁として常に存在し、当たり前となっていた。ダンサー自身が考え出した振付にも権利はなく曖昧な部分である。ダンサーのポジショニングの獲得が難しい現状を大きく変えたいと思い、まずはダンサーがどのように音楽にアプローチしていけば権利を持てるのかという方向性で着想したのが、今回発表されたダンサーにもしっかりと権利を分配するシステムだ。

プレスカンファレンスでは、各チームオリジナルのチームタイトル曲を使用したパフォーマンスが披露された。

 音楽を、ダンサーがダンスで広げることによって世界に発信していく。それが未来像であり、D.LEAGUEにおける音楽とダンサーとの権利だ。神田氏は「D.LEAGUEでは、このシステムを新しい時代として築いていきたい」とプレスカンファレンスでの説明を締めた。

ダンサーの可能性を様々な方向から広げるD.LEAGUEに今後も注目していきたい。

詳しい構想や説明はReal Soundへ

 D.LEAGUEにおける音楽、ダンサーとの権利についての詳しい構想や説明は、総合カルチャーサイト「Real Sound」にて株式会社LDH music&publishingのCorporate Officerである大山健氏と神田氏のインタビューが掲載されているので、ダンサーやダンスに携わる方々、また音楽業界の方々にもぜひチェックしてほしい。

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