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聖なる怪物シルヴィ・ギエムの引退後は?現役当時の圧倒される映像も紹介

五年前に引退したシルヴィ・ギエムは、見たものに衝撃を与えるダンサーでした。今彼女はどうしているのでしょうか。世界で活躍した彼女が引退後は踊ることをやめてしまっているのか、本記事では彼女の美しい映像とともに彼女の今に迫ります。

「6時のポーズ」と呼ばれる写真の姿を見て、多くの人が驚愕し、彼女の身体は百年に一度の逸材だと言いました。
でも彼女の魅力はその身体能力だけにとどまらないのです。

  1. シルヴィ・ギエムのプロフィール
  2. シルヴィ・ギエムの魅力をバレエ経験者が解説
  3. シルヴィ・ギエムの魅力が伝わる厳選動画
  4. まとめ

シルヴィ・ギエムのプロフィール

本名:Sylvie Guillem(ギレムという発音が近いとも言われています)
生年月日:1965年2月25日
出身地:フランス・パリ
身長:170センチ前後と言われています。

シルヴィ・ギエムの経歴

1975年:幼少の頃から本格的に倣っていた体操でオリンピック国内予選を突破。
1976年:怪我で体操を断念しようとしていた頃にパリ・オペラ座バレエ学校校長クロード・ベッシーにスカウトされ、パリ・オペラ座バレエ学校に入学

入学当時すでに恵まれた身体であることが分かりますね。弓のようなアーチを描くつま先は、バレエ学校の校長が型をとってブロンズ像をつくらせるほどの美しさでした。

1981年:パリ・オペラ座バレエ団に入団する
1983年:ヴァルナ国際バレエコンクールにて金賞・特別賞・優秀賞の三冠を手にする。
1984年:カルポー賞(フランス語版)受賞。プルミエール・ダンスーズに昇進
1984年:12月29日、初主演の『白鳥の湖』終演直後に、19歳にして当時の芸術監督ルドルフ・ヌレエフより最高位であるエトワールに直々に任命される。ギエムは多忙を極め、固定のスタジオに彼女が残り、振付師と周りのダンサーだけが入れ替わりたちかわり出入りして一日が過ぎるような状態が続く。
1985年:ヌレエフと初来日し、『白鳥の湖』(東京バレエ団)に客演。
1988年:「自由がない」ことを理由にパリ・オペラ座バレエ団を電撃退団。フランスでは「国家的損失」とまで言われた。
同年イギリスに移り、ロイヤル・バレエ団のゲスト・プリンシパルとして活躍。フリーとして頻繁に日本にも訪れるようになる。
2001年:『ブロークンホール』でオリヴィエ賞受賞。
2008年:アクラム・カーン・カンパニーとともに「聖なる怪物たち」という全く新しいダンスパフォーマンスで世界に衝撃を与える。

シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン・カンパニー「聖なる怪物たち」

パリ・オペラ座時代より積極的にコンテンポラリー・ダンスに取り組んできたギエムは、自身の身体能力を無限に活かし続けることに貪欲でした。
クラシックバレエだけでなくモーリス・ベジャールの「ボレロ」や「シシィ」、ウィリアム・フォーサイスの「In the Middle, Somewhat Elevated」など多くの代表作を生み出しました。

2009年:「聖なる怪物たち」を日本で公演。
2015年:ローレンス・オリヴィエ賞・特別賞受賞し、同じ年に高松宮殿下記念世界文化賞も受賞。そして引退を表明。
引退表明後、世界各地でファイナルツアーを行いラストの地に日本を選びました。

シルヴィ・ギエム カウントダウン「ボレロ」

こちらがギエム最後の「ボレロ」息をのんで見つめてしまいますね。

引退後の天才は今何を?

2015年の引退後、消息がなかなかつかめなかったギエムですが2017年に彼女がイタリアのローマとフィレンツェの間にあるラツィオという街に在住し、動物の愛護運動などを行っているということが明らかになりました。

Ballet Dancer Sylvie Guillem Shows How to Raise the ‘Barre’ for Animals

こちらはそんな彼女が所属する動物愛護団体であるPETAのビデオに登場したもの。
自宅でバーレッスンをしたり愛犬と戯れる映像はやはり「伝説」となった女性らしい風格をたたえています。
足のアップなどを見れば、引退後も衰えることなく鍛錬し続けていることがうかがえますね。
身体能力の高さも相変わらずで、見惚れてしまいます。

現役時代と変わらないスレンダーな体型と圧倒的な身体能力を見せてくれる、とても素敵な映像です。足のクローズアップではルルヴェの高さに改めて驚かされます。引退しても日々の鍛錬は怠っていない様子です。
ギエムは現役終盤の2012年から卵も食べない厳格な菜食主義であるヴィーガンとなり、「人間と同様に痛みや喜びや愛を感じる動物を食べるために育てたり殺すべきではない」と語っています。
バレエをやめた今も彼女は、相変わらず訴えかける力にあふれていますね。

そして2020年の姿がこちら。

とても高い木の上でアラベスクパンシェ!身体能力は相変わらずのようですね。コロナ禍でもギエムはいきいきと暮らしています。

シルヴィ・ギエムの魅力をバレエ経験者が解説

ギエムはコンテンポラリーダンスやモダンの姿が褒められることが多く、私自身も彼女の「聖なる怪物」で見せたエネルギーを爆発させているかのような姿に魅了されました。でも、私はギエムのクラシックバレエにもとてつもない魅力があると考えています。
「クラシックらしくない」という批判にさらされることも多かった彼女ですが、彼女が踊ることで新しい魅力がバレエに加わるということも無視できないはずなのです。以下の動画でその魅力をぜひご確認ください。

シルヴィ・ギエムの魅力が伝わる厳選動画

Sylvie Guillem – Sleeping Beauty ABT Act I

見てください!この生き生きとしたオーロラを。男性の手を取るときもゆったりと身をゆだねるのではなく一瞬触るけれどぱっと離して一人でしばらくバランスをとるのです。
当然こんな動作をサポートなしで行えるのは、ギエムの筋肉が強靭でバランス感覚が並外れたものだから。
そしてその動作によって若くて幼くて、まだ恋など知らない新しいオーロラ像が生み出されているのです。

シルヴィ・ギエム グラン・パ・クラシック

長く伸びる足とそのバランス能力を存分に堪能できる「グランパクラシック」は他のダンサーに比べ独特の間ができるところがギエムらしさといえるでしょう。

まとめ

これは完全に私の個人的な意見ですがギエムは見る者に緊張を強いるダンサーです。「どこまでバランスが取れてしまうのか」「どんな動きまで可能なのか」と、少し怖くなってしまいます。
だからこそまた見たくなる底知れない魅力を持っていると思います。

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