新進気鋭のバレエダンサー「永久メイ」マリインスキーに入団した軌跡
たった13歳で単身モナコに渡り、たった15歳であのマリインスキー劇場の舞台に立った永久メイというバレエダンサーをご存知ですか?そんな偉業を成し遂げたとは思えないほどに可憐な彼女は、その芯の強さが現れた踊りに魅力があります。
永久メイのプロフィール
「メイ」という名前は、5月生まれであることとに加え、「海外でも活躍できるように」というご両親の思いが込められているんですって!
年齢:21歳
出身:兵庫県宝塚市
おじいさまがアメリカの方なので、お母様はハーフ。メイさんはクォーターということになりますね。
彼女のインスタグラムにはご家族が良く登場しますが、とても仲の良いことが伝わってくる写真ばかりです。
美しいお母様と。
可愛い妹さん!
そしてかわいいワンちゃんも。
世界で活躍する永久メイの経歴
深田真紗子バレエアカデミーで深田真紗子氏に師事。
今も深田真紗子バレエアカデミーではキュートなメイさんの後輩たちが育っています。
今より幼く、当然テクニックに不確かで危なっかしい部分はあります。でも、丁寧で繊細な踊り方ができる少女だということや、芯の強さはうかがえますね。
13歳ということは中1なので、お写真を見ても幼さが感じられます。ホームシックや言葉の問題に悩まされ、苦しんだ時期もあったのだとか。
29:30辺りからレッスンを受けるメイさんの姿がみられますがこの頃にはもうかなり語学も堪能になっているようですね。ここでは、シュツットガルト・バレエ団プリンシパルのフリーデマン・フォーゲル氏の兄ローラン・フォーゲル氏に師事していました。
かなり厳しい先生だったそうです。
2016年:4月にマリインスキー国際バレエフェスティバルで「ラ・バヤデール」の壺の踊りを踊る
この時は、あまりにも緊張してどのように踊ったのかも覚えていないんですって!この時まだたった15歳ですもの。緊張するのも当然ですよね。マリインスキー劇場は、床が傾いていることで有名なのですが床の傾きすら
気にならない緊張っぷりだったのだとか。
入団してすぐにソリストを任されたり、年齢が若かったりしたこともあり注目の的だった彼女ですが、自身は「踊ること」しか頭になかったそうです。
日本では「クララ」という名で親しまれているこのマーシャという役は、メイさんが踊られたワイノーネン版において、最後のグラン・パ・ド・ドゥも含めてずっと踊ります。体力的にも精神的にもかなり大変な役ですが、見ている限りはそんな「大変さ」を全く感じさせません。軽やかで、かわいらしいですよね。
2019年:3月には「ジゼル」で主役ジゼルを踊り、白夜祭ではグリゴロービッチの「愛の伝説」を踊り幅を広げた。
2020年:3月「ロミオとジュリエット」で主役ジュリエットを踊る
コロナ禍の自粛中にもオンラインや自主練などで自分を鍛え「ロミオとジュリエット」の物語を読んでずっとイメージトレーニングを行っていたんですって!
永久メイの魅力
彼女の魅力は、なんといってもその「少女性」にあります。
軽やかで、移り気で未知数。
気まぐれな妖精のシルフィードの役がこんなにもハマるのは日本のバレエ界において彼女だけかもしれません。
ジュリエット役ももちろん彼女にはぴったりの役柄と言えるでしょう。軽やかでふんわりとしたジャンプを続けているシーンでは、本当に飛んで行ってしまうのでは?という気持ちになりますね。
初めて恋を知った少女の喜びに打ち震えるさまは、彼女のような少女らしさをもつダンサーが踊ってこそ説得力を持ちます。
しなやかにのけぞり、ロミオの方に大胆に身体を投げ出し、そして恥じらい…一連の動作が自然で滑らかです。軽やかに何度もジャンプしているのに、ジャンプによる息切れがジュリエットの胸の高鳴りにしか見えないのも、彼女が類まれなるダンサーだからといえるのではないでしょうか。
まとめ
まだこれからも大きく変身するかもしれない永久メイさんからは目が離せません!