タイ式ヨガ「ルーシーダットン」のやり方を解説!ヨガやピラティスとの違いも
ヨガとは言いながら、ルーシーダットンは実はかなり「整える」取り組み。「癒し」の効果がかなり高いので、運動はしたくないけど健康でいたい方におススメです。
ルーシーダットンとは
特徴
トレーニングやエクササイズとして考案されたものではなく、「自己整体」といって、自分の身体を自分で整えるものとして成立したのがルーシーダットンです。筋トレ的な要素はあまりなく、ハードに動くわけでもないため、お年寄りでも取り組むことができるというのが大きな特徴かもしれません。タイという国に独自にある「身体の中のエネルギーライン(センと呼ばれています)」を刺激するのが主な目的の取り組みなのですが、現在の日本ではポーズを重視しストレッチ的な部分に目を向けるルーシーダットンも多く、瞑想や精神統一をメインとするものはあまり存在しません。
歴史
ルーシーダットン(ฤาษีดัดตน)はタイに伝わる自己整体法で、その名の通り、ルーシー(修行者)たちに相伝されてきたタイの医療健康法です。修行者が、瞑想や座禅といった修行で疲れた自身の心身を修行前の状態に戻すために取っていた処置だそうで、タイ王室が庶民に伝授したヨーガスタイルの名称だという説と、それとは、全く違っているという説があり、真偽は不確かなようです。
その歴史は2500年も前にさかのぼるといわれており、お釈迦様の主治医といわれている歴史上初の医師「シヴァカ・ゴーマラバット」が作ったという説もあるのだとか。
史実としては、ラーマ1世(1782年~1809年在位)がタイ王国中に散らばったルーシーダットンの情報を集め、系統立ててて全てのポーズを再現したというものがあるようです。
近年タイ政府は、ルーシダットンについて
タイ式体操ルーシーダットンの15の基本姿勢はタイ人が持つ土地の知恵であり、様々な面で健康維持や病気の予防や治療に有効なものである。ルーシーダットンはこれらのことを自分一人で簡単に行うことができる。
とした発表を行っており、タイの有効な知的財産としての価値がルーシーダットンにはあるとアピールしています。
日本では、健康体操のような形で古谷暢基氏が普及させたのがはじまりです。彼はラーマ1世が情報収集し再現したルーシーダットンの全ポーズを取得し、再現できる力を身につけた上で『日本ルーシーダットン普及連盟』を設立し、日本での普及に努めました。商標の登録においてタイともめたこともありますが、日本にルーシーダットンがあるのは古谷氏のおかげであるようです
