「同世代では遅咲き、早くFINALの舞台に立ちたかった」/【FINALIST INTERVIEW SEIYA編】マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2022 FINAL

 『アライブ』の名で親しまれ、今年で17年目を迎える「マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2022 FINAL」。ストリートダンス界最強ヒーローを決めるダンスイベントとして、数多くのダンサーたちのドラマと才能を花開かせてきた。
 毎分毎秒が歴史の転換点となるこの日に向けて、多くの新世代ダンサー達が過酷な予選に挑戦し、ファイナル出場を勝ち獲った。令和ジェネレーションとも呼ぶべきファイナリストたちは、何を思いあの舞台へ上がるのか。

今回はCHARISMAX IIIのHIPSOP SIDEに出場し、独特のサウンドアプローチと質感を武器に優勝を勝ち獲ったSEIYA (Vertex/F.S.A)へインタビュー。ファイナルへと向かうドラマを深掘りする。

ファイナル出場おめでとうございます。アライブの挑戦は2度目だと聞いたのですが、今回の挑戦にはどのような経緯があったのですか?

 バトルで勝てるようになり始め上り調子だった2019年に、アライブ前日予選に参戦し、決勝まで進んだんですが負けてしまったんです。通常の予選だと、また次に頑張ればいい、と思えるんですが、前日予選は、この一本を取れば明日舞台に立てる!という焦りが出てしまったのかもしれません。勝敗が決まった時に、希望を断ち切られたような悔しさがありました。「なんであとちょっと頑張れなかったんだろう」という後悔がたくさんありました。
 その時の決勝の相手がTatsuki (Bixbite/GRAYSOURCE/B.orlovFragment)で、お互いに良い踊りをしてなくて、今でも会ってはあの時二人ともひどかったよね、と笑い話にしてます。
 今回は次がある予選で、勝ちにこだわりすぎないこと、自分を出すことを意識し、リラックスして踊ることができました。同い年である97年生まれの代で、U-KI the retroなど、キッズ時代からかましてきたダンサー達が沢山いるので、自分も早くFINALの舞台に立ちたいなと思っていました。

ダンススタイルも、海外ダンサーのような音どりや質感を表現する印象がありましたが、ご自身のダンスのルーツについて教えてもらえますか?

刺激を受けてきたダンサーが、海外の人が多いというのはあると思います。ドイツのUkay、Majid、Franky Deeなどが好きで、やりたいと思えるダンスはヨーロッパのスタイルや音の取り方。自分の好きな踊りを続けたらこうなったんだと思います。
でも師匠はKENTO (S.T.O/KENTO&CANDOO/KENTO&SEIYA)さんです。なんというか、色々な道を教えてもらった感じです。こうしろ、と言われてきたわけではなく、幅広くいろんなことを教えてもらい、自分で好きなものを見つけて、進んできた感覚です。

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