【衣装解説】ROUND.11|FULLCAST RAISERZ

ROUND毎に様々な想いが込められたパフォーマンス衣装。
ディレクターのTWIGGZ “JUN”の解説を掲載する連載第11弾。

今回はROUND.11の衣装について解説していただきました。

ROUND.11 『can’t reach my voice…』

【DIRECTOR : TWIGGZ “JUN”】

今回は作品のコンセプトが、届けたいけれど届けられない声と今の世界情勢や世の中に対する想いのようなものを、ある意味声であり身体言語であるダンスで表現したものだったので、ストレートに踊りを観せるためにも、その世界観を邪魔しないよう、派手で煌びやかな衣装は必要なく、真っさらな白を基調としたシンプルな衣装を選びました。

一見、シンプルで地味な衣装に見えますが、逆にこの素材やシルエット、無垢な雰囲気に辿り着くまでが難しく、色々と悩み考えました。

ですが、結果、シンプルで真っ白なサテン地のセットアップにすることで、衣装による余計な想像や固定概念を植え付けることなく、観る人それぞれが、ダンスや表情、動きによる表現から色々な角度で何かを感じ取ることができるような作品になったのではないかと思います。

高評価を頂き、久々に優勝することができたROUNDになって本当に良かったです。

【DESIGNER:105氏】

プロデューサーのTWIGGZ “JUN” 氏より、今回のSHOWがより感情的な、情緒的な表現を主体にすると相談があり、今まで衣装の担当をさせて頂いたROUNDとは大きくコンセプトが異なることとなりました。

自分の得意とするジャンルではなかったため、自分自身も大きな挑戦でした。

コンセプトから今回の衣装がシンプルな内容になることがすぐ想像はつきましたが、シンプルがゆえに考える選択肢も多く、TWIGGZ “JUN”氏と共にとても悩みました。

様々な衣装のイメージを提案、共有しましたが、なかなか目指す答えに近付かず、今回はとても難しいROUNDでした。

Dリーグというステージで様々なチームがSHOWをする中、最終的に上下白のシンプルなサテン地のセットアップにするという選択肢を選ぶのには、TWIGGZ “JUN”氏も含め勇気ある決断だったと思います。

しかし、SHOWを観て下さった皆さんには分かると思いますが、今回のSHOWのコンセプトの感情的表現というその点をシンプルな衣装が邪魔をせず、観客の皆さんの心を震わせる物になり、優勝という最高の結果となったと思います。

今までの担当をさせて頂いたROUNDで優勝をすることが出来なかったので、ここで優勝に少しでも貢献することが出来て本当に良かったです。

次回はROUND.12のパフォーマンス衣装を解説します。

お楽しみに!

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