妥協せずに踊り進んでいく【菅原小春】がブルーノート東京ソロ公演で見せた「問いかけ」

ダンスク!より転載)

菅原小春は、問いかける。

貴方は私のように踊っているだろうか。
こんな動きで、こんな形で、こんな眼で、こんな気持ちで——。

幼少の頃からダンスコンテストで有名になった彼女は、当時から圧倒的に他と違っていた。
ステージ上から審査員を睨みつけ、観客を挑発し、120%の本気をブツけ、その場の空気をさらっていった。

そして、その存在は見る者に強く問いかける。

貴方は私のように踊っているだろうか。

貴方は私のように生きているだろうか——。

今年で30歳を迎えた菅原小春は、6年ぶりのソロ公演『SUGAR WATER』をジャズの殿堂ブルーノート東京にて、9月初めの2日間公演で開催した。
実姉を含む生バンドとダンサー、俳優をキャスティングし、童話的なストーリーと偶発的なライブ展開で繰り広げられる独自のパフォーマンスは、今の彼女の等身大を映し出す、ハッピーでファニーで、愛に溢れたものだった。
そこには、怒りや焦燥感をエネルギー源に、まるで戦うように踊っていた、かつての彼女の姿はない——。

菅原小春は、戦う。

「私、小さい頃から“自由探し”をしていたんです。千葉の海の街で生まれて、気づいたら自然に踊っていて、自然に創作をして、ダンスの中で自由さを感じていたんだと思います。それを披露して認めてもらえる場所が、当時はコンテストしかなかった。だから出ていたんですけど、小中高と続けてそのうちにコンテストの勝ち方がわかってきて、“あれ、私何のために踊ってるんだろう?”って、不自由さを感じるようになってきた。そして、海外に行って新しい自由を見つけた。言葉が通じなくても、踊りで繋がれる。踊りで会話ができるっていう自由さを、そこで見つけたんです」

高校卒業後には単身アメリカへ。
一人で、本気で、捨て身で、自分を晒し、飛び込ませる。
彼女のダンスは徐々に話題を呼び、SNSで拡散しながら、瞬く間にヨーロッパなど世界各地へ広がっていった。ワークショップやイベント出演のラブコールを次々に受け、世界を飛び回る日々。アーティストのバックアップやコレオグラフ、CM・MV出演、ハイブランドのモデルや女優業などを通じて、「KOHARU SUGAWARA」の名は国内外の一般層までに拡散していく。

菅原小春のダンスはすごい/ダンサーの可能性を広げた/ダンスを超えた表現だ/彼女はアーティストだ/新時代を象徴する強くてカッコいい女性像だ……etc.

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