ところで「コンテンポラリーダンス」って何だ?ダンスタ審査員「池田美佳」さんに聞く!&WS募集開始!
コンテンポラリーダンス、コンテ系などと、高校ダンスの世界でも聞くようになってきた言葉だ。主に創作ダンスの大会を主体としてきた、ジャズ/バレエ系のダンス部——創作ダンス部の呼称としても「コンテ系」という言い方が使われている。
では「コンテンポラリーダンス」とは?
…ダンスジャンルのこと? 高校ダンス部に関係あるの?
検索してみると…
非古典的かつ前衛的で、時代の先端を体現している、ダンス作品およびダンステクニックを指す概念”
なんて解説が出てくる…。
なんだか余計にわからなくなるね!
では、実際コンテンポラリーを踊るプロダンサーさんに聞いてみよう!ということで、先日のダンススタジアム決勝にて審査員を務めた池田美佳さんにインタビューをしてみた。
想像を掻き立てるようなダンサーになることが大事
「コンテンポラリーダンスは今や自由な表現方法を総称した言葉として使われることが多いです。その中でも、身体的にしっかり訓練されているダンサーが各ジャンルを発展させた形として踊るスタイルと、ダンサーに限らずその人がその人である=生き様を表現しているような自由な表現をするスタイルに大別できると思います。私自身は、バレエやジャズの技術をベースとした上で、その人自身の個性を活かした表現で見せるスタイルが好きですね」
前衛的な表現手法もあるが、スキル的にはバレエやジャズがベース。池田さん自身も幼少の頃から地元の秋田でモダンバレエを学び、全国コンクールで4度優勝。上京し、大学卒業後は、自然とダンスの仕事が広がっていった。
「当初は純粋なアート寄りのダンスの舞台が多かったけど、そこで得た出会いから、徐々にエンターテインメント寄りの仕事をいただくことも増えました。そこでは“コンクールのダンスはこの世界では通用しない”という壁にぶつかり、様々なジャンルに瞬時に対応する力が求められました。あと学生の頃は自分で振り付けをしてこなかったので、自分で作品を創るようになってからはそこにも苦労しましたね。最初は振付の最初の一手すら出てこなくて、スタジオの真ん中で体育座りで泣いていたこともありました(笑)」
苦労もあったが、徐々に人気アーティストのMVや広告モデルなどへ出演依頼が増えていった。
そのルックスと踊る姿から、「非現実世界の美女ダンサー」というようなイメージでの出演が多いようだが、いざコンテンポラリーの舞台に立てば、その存在はさらに自由に輝く。抜群の身体能力と技術で、空間を切り裂くようなダイナミックかつ繊細な動きを繋ぎ、観客をイマジネイティブな抽象世界へと連れ去ってくれる。

