ダンス新時代 〜職業「プロダンサー」として生きる〜 FULLCAST RAISERZ「INFINITY TWIGGZ」
昨シーズン、自分のベーシックなソロステージで会場がとても沸くシーンがありました。会場の歓声を聞いた時に“KRUMPをやってきて良かった”と心から思いました。少しずつでも実現できていて嬉しいです。それと、ファンの方々への対応も徐々に慣れてきましたね。サインや握手など求めてくださる方々もいて、最初は戸惑いの方が強かったですが今は本当に嬉しいです。
チームの強みや課題などについて教えてください。
僕たちのチームはFamのメンバーで成り立っています。KRUMPには“家族のような仲間”というコミュニティの考え方があるのですがそれをFamと呼んでいます。練習はもちろんですが、食事などプライベートの時間も一緒にいることが多いですね。開幕直後からそのベースがあるというのはチームとしてとても強いと思います。
ただ一方で良いところばかりではなく、例えばKRUMPというまだまだマイナーなダンスのジャンル1本で勝負をしている僕たちにっとって、審査員の方々やオーディエンスの方々から票を得ようとすると、ダンスに対して理解をいただくことから始める壁を痛感しています。
僕たちはKRUMPカルチャーの中に普段からどっぷりハマっているので、外から見た感覚で伝わるアプローチを試行錯誤しながら挑戦をしていかないといけないと思っています。他のジャンルやテイストを取り入れながら作品づくりをしているのですが、それは僕たちにとっては新たな領域なので、常に課題を感じながら作品づくりをしていますね。
Dリーガーとして戦いつつ、世界大会などのバトルにも並行して挑戦をされていますが意識していることはありますか?
大前提Dリーガーとして活動をする中で、個人の活動は二の次と思っています。やっぱり今はD.LEAGUEが第一優先なんです。ただ、自分のスタイルやダンスを追求する上で、D.LEAGUEの中だけに留まっていたら幅が狭くなると思っています。ダンサーとして自分自身の可能性を広げることやスキルアップなどは当たり前にしなくてはいけないことだと思っています。
とはいえDリーガーとしての活動をしながら、個人の幅を広げる活動の両立をするというバランスは結構大変ですね。難しいですが、とても重要なことなので続けています。日々ドタバタとしていますが、それでも楽しんでやれています。やっぱり踊ることが好きなんですよね。それに尽きます。

