ダンス新時代 〜「プロダンサー」という職業で生きる〜 Valuence INFINITIES 「NAOKI」

Valuence INFINITIESはどんなチームだと思いますか。

D.LEAGUEに参画した当初はストリートからの延長線上で、今までやってきたことをそのままステージ上で出すチームだったのですが、現在はHipHopとBreakinのスタイルやカルチャーの違いを融合させつつ、それを作品としてステージの上でどう伝えるかをメインで考えています。ずっと変わっていないことは、オールドスクールを貫いているところだと思います。オールドスクールのダンススキルを使って作品を作っているチームは沢山ありますが、オールドスクール感をしっかり作品の中に残しているのはValuence INFINITIESだけかなと思います。

あと、メンバー同士がお互いをリスペクトしていて、仲が良いチームだなと思います。全員男なので男子校のような、常に素でいることができます。チームメイトのRENTAとはよく喧嘩をしますが(笑)。毎回3分くらいで仲直りします。

チームが勝つために取り組んでいることはありますか。

最近では課題点の克服や、作品の質を高めるために、“デスマーチ”と自分達が呼んでいる練習方法を取り入れています。ラウンドの作品を本気で踊って、2分休憩して、もう一度作品を踊って、という繰り返しを大体5セット行います。終わった後は口の中が血の味がします(笑)。この練習をやることで、自分達の作品への意識が高まり、足りていないところに気付き、補うことができます。ラウンド当日は朝からリハーサルなどがあり、本番を迎える頃には疲れが溜まってしまい、本番で本気を出しきれないところがチームの課題の一つなので、この方法は自分達にとても効果的だと思います。

今シーズンのチームの注目ポイントを教えてください。

今シーズン(23-24 SEASON)は勝利できていることが多いですが、しっかり準備をし、勝てる確信があった状態で結果が出せたので、D.LEAGUEの流れを掴めてきたような感覚があります。ラウンド使用曲も落ち着いた感じで、音をダンスで見せることを大切にしていた作品が多いので、緊張しすぎずリラックスしながら挑めたことも勝利できている要因かと思います。今シーズンはPoppinやHOUSEといった、違うフレーバーを取り入れた作品で結果が出せているので、今まではHip HopとBreakinの融合がテーマでしたが、違う要素も取り入れたチームになっていくと思います。今シーズンはそのスタイルでCHAMPIONSHIPにいきたいです。

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