パリ2024ブレイキン レポート | B-Girls

日本代表のAmiがパリ2024オリンピック ブレイキン初代王者に輝く!
日本勢の活躍が輝いた初開催の注目の新競技ブレイキン!


Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟

2018年に開催されたユースオリンピック ブエノスアイレス大会で人気を博し、
2020年12月に新競技として正式に採用されて以来、
世界各地で開催された予選を経て、ついにパリ2024オリンピックで初開催となったブレイキン。
2024年8月9日に女子、8月10日に男子が、アーバン競技の中心地になるコンコルド広場にて開催された。


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ブレイキンのパリオリンピックへの出場権は、
男女各16名で各国上限は2枠。世界選手権優勝者1枠、各大陸優勝者5枠、開催国フランス1枠、ユニバーサリティ2枠、残る7枠はOQS(オリンピック予選シリーズ)で勝ち抜いた選手に与えられた。
日本は各国上限の2枠づつを獲得し、Shigekix(半井重幸)、Hiro10 (大能寛飛)、Ayumi (福島あゆみ)、Ami (湯浅亜実)の4名が日本代表として出場。


B-Girls日本代表のAyumiは全日本ブレイキン選手権3連覇、
OQS(オリンピック予選シリーズ) 上海大会優勝、
AmiはWDSF Breaking for Gold World Series Rio de Janerio 優勝、
OQS(オリンピック予選シリーズ) ブダペスト大会優勝、などの実績を引っ提げて世界へ挑む。

予選ラウンドでは、
AmiはGroup Cを全てのラウンドで勝利を掴み1位通過。
AyumiはGroup Dをウクライナ代表STEFANIとVOTE差1票という接戦の末、2位通過で決勝トーナメントへ駒を進めた。


決勝トーナメントではまずAmiが準々決勝でフランス代表のSYSSYを下し、準決勝へ。
続いて、Ayumiがオランダ代表のINDIAとの準々決勝。
過去、Breaking For Gold World Series Brazil 2023の3位決定戦で同様のカードにて、
Ayumiが勝利し、再びパリで同様のカードとなった。
Ayumiは計3ラウンドを持ち前のテクニカルかつ流れるようなフットワークから、
細かい音を拾いながらもフィニッシュまで綺麗にまとめた。
対するINDIAは予選ラウンドからの勢いまま、見事なパワームーブのコンビネーションと、
フットワークを入れ混ぜた細かいテクニックをみせた。
結果、INDIAが2対1 ( VOTE 17:10 )にて勝利を掴み、惜しくもAyumiは準々決勝敗退となるがその差は僅差だったと言える。

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ブレイキンの審査基準は
「技術性(Technique)」「多様性(Vocabulary)」「完成度(Execution)」「独創性(Originality)」「音楽性(Musicality)」の5つの基準に基づいた採点となっている。
合計3ラウンドの戦いの中、Ayumiは多様性(Vocabulary)、独創性(Originality)はINDIAより高い評価を得ている。
※準々決勝 審査結果:https://olympics.com/en/paris-2024/bracket/breaking/b-girls

続く、準決勝では、
オランダ代表のINDIAをAmiが2対1 ( VOTE 17:10 )と勝利を掴み決勝へ駒を進める。
決勝の相手は、リトアニア代表の若干17歳のNICKA。
両名は何度か対戦をしており、Breaking For Gold World Series Brazil 2023、WDSF Breaking For Gold World Series in KITAKYUSHUではAmiが勝利を掴み、
UNDISPUTED Masters Tokyo World FinalのSEMIFINALではNICKAが勝利している。

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