必読!!Be-Bopの生みの親「Irven Lewis(Brothers in Jazz)」を中心とした豪華対談が実現

日本のダンスシーンにおいて『Be-Bop』と呼ばれているダンスジャンルがある。HiPHOP等のようなメジャーなジャンルではなく、マイノリティー(少数派)なジャンルである。 しかし、その魅力に取り付かれ、また、インスピレーションを受けたダンサーも多いであろう。

さっきぃ:
Be-BopだけでなくLOCKやPOPもやっているが、OLD SCHOOLやFUNKの質感が好きで、Be-Bopをやっていると、その質感が、LOCKやPOPをやっている時とまた違う感じで、一瞬でも感じることが出来て、気持ちが良いから。

bebop irven lewis kohki
bebop irven lewis masumi
bebop irven lewis sakki

HASE:
Be-Bopと出会ったきっかけは、Sound Cream SteppersやSTAX GROOVEの皆さんを観てカッコいいと思った事で、その後、Repoll:FXというチームを組んでSHOWを作っていく中で、「Be-Bopを色々な方に知って欲しい、観て欲しい、一般の方にもわかりやすく伝えたい」という想いが強くなり、コンテストにチャレンジしていく中で、Be-Bopと、ダンスと向き合い、試行錯誤する事で、自分を成長させる事が出来たし、様々なダンサーの方々と知り合う事が出来たし、そのBe-Bopに、微力ながらも恩返しがしたい、という気持ちが強いから。

IZM:
ダンス的な部分で言うと、いくらやっても上手くならない、みたいな中毒性のあるジャンルで、頭で考えられないというか、ブレイクダンスとかもそうなんですが、技やトリックが大切だったり、フィーリングで表現出来たりという部分にハマっている。音楽的に言うと、acid Jazzにハマって世代で、ビートで踊るよりも、スネアやメロディーで踊る事に意識がいって、ロンドンへ行った時に、BrokenBeatsに出会って、また新しい踊りのアプローチを探求する様になったから。

Tamayo:
体が音楽に素直に反応する感覚があるところが好きであるし、今までダンスをやっていく中でのポイント、ポイントで何故かしら辞めたくなかった。
Be-Bopを通じて、沢山の仲間と出会うことができたし、「自分もやれば出来るんだ」という事を学ばせてもらった。
これからは、Be-Bopでダンスの世界に貢献していきたい。

bebop irven lewis
bebop irven lewis tamayo
hase repoll

最後に…

HORIE:
本日対談に集まって頂いた皆さんは、指導者である方もいる訳ですが、Be-Bopを広めたいというよりも、エゴの塊みたいというか、自分がどうなりたいかを考えてる方々ですから(笑)でも、そんな皆さんが活動していくことが、そのままBe-Bopを広める事になっていけば一番良い訳ですし、我々は『ダンサー』ですから、理屈でどうこう言うよりも、踊りで言いたいことを伝えるということを実践していこうということ。今回、Irven Lewisの来日の機会に、こういった対談が出来て、我々の友情もまた一つ深まりました。

Irven Lewisより、日本のダンサーへ!
「Be-Bop don’t stop! keep moving!ROCK!」


【座談会・出席メンバー・チーム紹介】

■Irven Lewis
(Brothers in Jazz)

イギリス北部のクラブ“Berlin”で流行した、NORTHERN JAZZのダンススタイルは、その一例を北部出身の”Brothers in Jazz”で見ることができる。NORTHERN JAZZスタイルの特徴は流れるような手の動きをベースに、ターン、トリック、フロアワークを駆使し、凄まじい速さで対面した相手にプレッシャーを与える攻撃的なイギリス北部で生まれたダンススタイルである。Brothers in JazzのリーダーであるIrvenは、その壮絶なダンスバトルを制し10代のうちにNORTHERN JAZZの“KING”として君臨。それに加え、Jazzに合わせてMAMBOを踊ったことからヒントを得てWayneと共に独自のBE-BOPスタイルを追求。さらにバレエ学校「Urdang Academy」で学び、その後Irven Lewis、Wayne James、Trevor Millerの3人で”Brothers in Jazz”を結成、最速のステップを次々と生み出し、オリジナルのBE-BOPスタイルを確立させた。91年に日本初のBE-BOP のショウケースを行う。パルコのCMに出演する。日本にBE-BOPスタイルのダンスが知られるきっかけとなった。

そして97年に再来日、2002年に5年振りの来日を果たす。またIrvenは日本のBE-BOPシーンとの関わりがもっとも深く、パイオニア的存在であり、彼が日本のシーンに与えた影響は計り知れない。

■HORIE・YUKI・GOTO
(Sound Cream Steppers)

ストリートダンス創世記、1980年代前半から活動していた HORIE、YUKI、GOTOの3人からなるダンスユニット。HORIE と GOTO は日本の HIPHOP 発祥地原宿ホコ天ストリート出身、YUKIは福岡のオリジナルダンスグループBe-bop crew出身。80年代後半のダンスブームの中、TRFのSUMらと共にMEGA MIXを結成、フジTV “DANCE DANCE DANCE” で全国的知名度を得る。ダンススタイルは HIPHOP、HOUSE 等オールジャンル、特に1930年代に派生した即興性の強い JAZZスタイル “Be-bop” に於いて日本でトップに位置する。NY、LA での公演時、NYタイムス誌に大絶賛報道される等逸話も多い。ロンドンの Be-bopダンスの神様 “Brothers in Jazz” との交流も深く、共演も果たしている。TRF の初期メンバーを経て、1993年 “SOUND CREAM STEPPERS” を結成。TOKYOクラブダンスシーンの最前線に存在しながら、浜崎あゆみの全国ツアーダンサーを4年以上に渡り勤める等、ジャンルを越えた活動もこなす実力派。磨き上げたダンス、JAZZミュージシャン顔負けのキャラクターは、年令や性別に関わらず全国のダンサー達に熱く支持されている。

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